コトラー マーケティング4.0のブランド認知率PAR、ブランド推奨率BARとは? アイキャッチ

コトラー マーケティング4.0のブランド認知率PAR、ブランド推奨率BARとは?

企業のマーケティングにおいて、カスタマージャーニーが一方通行の漏斗型だった時代には、ブランド認知こそが最も重要だといえました。しかしながら、現在の接続性の時代においては、ブランド認知が最も重要だと捉えるのは早急だと言えます。

コトラー マーケティング4.0のブランド認知率PAR、ブランド推奨率BARとは? 01


ブランド認知は、購買サイクルが短い産業(消費者向けパッケージ製品産業。たとえば、P&G、ユニリーバ、花王、ライオンなど)においては重要ですが、購買サイクルが長く、顧客エンゲージメントが高い産業(自動車、家電産業など)においては、単なるきっかけに過ぎません。

つまり、最終的にブランドを推奨する意思(ロイヤルティ)のある顧客の数を増やすこと、つまり他のブランドより高い推奨率を実現することが、企業にとって最も重要なことだといえます。


目次[非表示]

  1. 新しい生産性の測定指標 PARとBARとは
  2. 購買行動率、推奨率を適切に測定、課題を抽出

新しい生産性の測定指標 PARとBARとは

コトラー マーケティング4.0のブランド認知率PAR、ブランド推奨率BARとは? 02


マーケターが自分のマーケティング活動の生産性を正しく測定するために、コトラーは新しい二つの測定指標を導入するべきだと提案しています。マーケティング4.0における新しい測定指標は、購買行動率(PAR)とブランド推奨率(BAR)です。

PARは、企業が自社を認知している人々を、どれだけ購買行動に「コンバート」できているか、を測定するのです。

一方で、BARは、企業が自社を認知している人々を、どれだけ忠実な推奨者に「コンバート」できているか、を測定するものです。

購買行動率、推奨率を適切に測定、課題を抽出

つまり5Aに沿って考えると、認知(A1)から行動(A4)へ、そして最終的に推奨(A5)への「コンバージョン率(転換率)」が測定できれば、企業はどのタッチポイントを改善し、いかに適切な介入を行って、忠実な推奨者を増やせばいいのか、という課題に答えられるということです。

マーケターは、まず「市場シェア」を「ブランド認知率」で割ることによってPARを算出できます。どのくらい認知率を上げれば、どのくらい市場シェアが伸びる可能性があるか、おおよそ推測する事ができるのです。 そしてそこから更に、認知から推奨までの、すべての段階でコンバージョン率を測定することで、ブランドの持つ隠れた課題をも見つけ出すことができるでしょう。

  マーケティング4.0 4Aから5Aでカスタマージャーニーはどう変わったのか? | trans+(トランスプラス) 接続性の時代において最も変わったのはカスタマージャーニーの考え方です。これまではAIDA、注目(attention)、興味(interest)、欲求(desire)、行動(action)が広く知られて来ました。 trans+(トランスプラス)


トランスコスモスの提供する5A Loyalty suiteでは、コトラーの5Aコンセンプトに基づき、お客さまの戦略設計から課題発見、問題解決策のご提案、その実装まで、部分的に、包括的に、ご要望に合わせて、幅広くサポートできる体制をご提供可能です。
お気軽にお問い合わせよりご連絡ください。



trans+(トランスプラス) 編集部
trans+(トランスプラス) 編集部
ITアウトソーシングサービスで企業を支援するトランスコスモス株式会社のオウンドメディア編集部。メンバーはマーケター、アナリスト、クリエイターなどで構成されています。

関連記事:

trans+(トランスプラス)に掲載しているコンテンツや、サイト内で紹介したサービスに関することなど、どうぞお気軽にお問い合わせください。

フォローする:

この記事をシェアする:

人気記事ランキング