新時代のイノベーションが生み出す価値創造型ライフのONとOFF

新時代のイノベーションが生み出す価値創造型ライフのONとOFF

2019年8月21日(水)日本生命浜松町クレアタワーで開催された第一回ビジネスパーソン向け特別イベント「新時代のイノベーションが生み出す”価値創造型”ライフのONとOFF」(主催:C Channel株式会社)。ビジネスパーソン向けということで、18時半開始とやや遅い時間からのスタートとなったが、定員200名は開始前にはすでに満席。期待の高さが伺えた。
本イベントではC Channel株式会社 代表取締役社長CEO森川亮様をモデレーターに2つのテーマ「テクノロジーが叶えるこれからのビジネス潮流」「“自分らしい”生き方を叶える自己実現のステップ」を題材に、各業界の一線で活躍される方をパネラーに迎えてディスカッション。
トランスコスモスからはダイバーシティ推進統括部 兼 海外事業統括 人材マネジメント統括部長の寺杣も登壇し、トランスコスモスの女性活躍推進の取組みについて発表させていただいた。

日本を元気にしたい!

森川様より今回のイベント開催の趣旨として、これまで多くの事業を手掛けてきた経験上、まだまだ外国の方や女性の活躍を考えたときに壁を感じているとのこと。メディアを通じてそれらを変えていきたいという気持ちもある一方、実際に変化を起こしていくのは現場の力が必要。「皆様に直接メッセージを届けることで日本を元気にしていきたい!」と熱いメッセージが伝えられた。

C Channel株式会社 代表取締役社長 CEO 森川亮様

 

テクノロジーが叶えるこれからのビジネス潮流

第一部では、「テクノロジーが叶えるこれからのビジネス潮流」として、5G・IoT・AIについて様々な意見が交わされた。

パネラー:左から小野邦智様(C Channel株式会社 CTO)、椎名 茂様(KPMGコンサルティング株式会社 執行役員 パートナー)、坂村 健様(INIAD(東洋大学情報連携学部)学部長、工学博士。東京大学名誉教授)、藤長 国浩様(ソフトバンク株式会社 常務執行役員)

5G

「5G」で実現できることとして、①大容量を瞬時に送信可能 ②より多くの端末が接続可能 ③低遅延 が挙げられ、様々なソリューションが組み合わさり、人々の生活が変わるだろうと予想。すでにスポーツの5G動画配信も好評で、いつでもどこでも繋ぎっぱなしで見られ、自由な情報発信が可能になり地上波チャネルの衰退やメディアのあり方も変わってくるかもしれないとの意見が出た。また、音声認識の発達で入力が不要になり画面さえ見ることができれば操作可能なため、「スマホという根底ハードが変化するのではないか」「もしかするとスマホを携帯する必要性がなくなる時代が来るかもしれない」「端末もガラスのように薄いものになっていくのではないか」と、スマートフォンの変化について意見が多く挙がった。3Gから4Gへの移行に伴いガラケーからスマートフォンへ変わったように、最も身近な端末も大きく変わってくると予想される。

IoT

「IoT」セクションでは冒頭にInternet of Thingsそのまま「モノのインターネット」と訳されることが多いが「インターネットのようにモノをつなげたい!」と宣言しスタート。

日本の現在の課題として、様々なものがクローズ(閉じられた空間)、分断されていると指摘。例えば、メーカー、物流、小売り、ビジネス商流は一体だがデータは分断されており、今後は、消費の中心と捉え一連の流れを作れるようなデータ体系にして行かないといけないと提言。特に、データをいかにクロスで活用できるか。例えば「ファッションサイトでこの服を買った人はこういう行動をする」「赤い服を買った人はハワイへ行く」というようなデータ連携ができるようになるとマーケティング活動が変わって来る。中国では日本はもとよりアメリカよりも進んでおり、個人情報に関わる縛りがゆるく、多くのデータがやり取りできているとのことだ。

AI

まず「AIを生かせる日本にどう変えていくか」が議論された。AIは論理がわからないので、なぜそうなるのかが説明できず、「AIこそ感性で動いている」と衝撃的な発言も。

AIを補足する部分に関する法律や保険の整備・設計が必要であるが、日本の不得意分野。アメリカなどでは、AIの倫理観について議論が進んでいるが、日本では社会全体・公共の議論が進まず、個人の重要性の議論ばかりしていると苦言。AIは、5Gとなり大量の蓄積されたデータとどう連携してどうAIに計算させるかを考える必要があり、AIで分析しなければならないデータが大量に出てくる。だまだAIでやらなければいけないことは沢山あるが、個人データをきちんと扱える法制度がないと今後厳しいと意見が出た。

最後に、「コンピューターはどう進化するか」に対し、新しいテクノロジーは沢山あり、ミクロの世界、小さくすることは進んでいる。技術の方向性は見えているので、どう変化させていくかが重要と締めくくった。

自分らしい生き方を叶える自己実現のステップ

 

パネラー(左から):原田 直美様(C Channel株式会社 mama+(ママタス) 編集長)、マイケル・ユン様(アクセンチュア株式会社)、寺杣 郁江(トランスコスモス株式会社)、野水 重明様(ツインバード工業株式会社 代表取締役社長)

 

地域経済とともに

ツインバード工業株式会社 代表取締役社長 野水様より、新潟県燕市に本社を構える同社の取り組みが発表された。特徴的な改革として、「地域経済の活性化とともに成長すること」を重要ポイントとして挙げた。

社員との信頼関係構築のため、社員への理解を深め、社員一人一人が目的意識をもって仕事に向かえるよう、様々な取り組みを実施。特に会社のトップ交代時に実施した匿名のアンケートは、現場の声を受け止め、自社理解を深めたとのこと。
社員のキャリア形成については過去の延長線上に未来はなく現在の日本マーケットは縮小しニーズの多様化が進んでおり、”ヒトモノカネから人人人”になっているとし、企業内大学を作り社員同士教え合う場を作り、主体的に社内のことを知る取り組みが発表された。

女性活躍推進

女性活躍推進についてはトランスコスモス寺杣より取り組みを説明。トランスコスモスでは正社員比率に対して、女性社員の管理職の登用率が低かったという背景から2008年より専門部署を立ち上げ女性活躍推進を加速。女性管理職候補の選抜型研修や社外の人材育成プログラムの活用、ワークライフバランスの推進を目的としたスムーズな復職支援プログラムや仕事とプライベートの両立に重きを置いた様々なイベントを実施している点について紹介。

外部からの評価を受けることで、社内支援を受けやすい状況につなげられたとの報告がされた。また、苦労したポイントとして、選抜型研修が女性限定という理解(女性本人と上司)と、売上のミッションを持つメンバーを業務から外し研修に参加させることに対し、売上に影響が出てしまう、と、当初は社内協力を得るのが難しかったが、部門長への説明を続け、研修内容を本人から上司にフィードバックしてもらうことにより、研修の重要性が理解され現場の協力を得ることができ、現在では研修参加者の4割が上位職へ昇格しているとの成果が報告された。

働くママを取り巻く現状

続いてC Channel株式会社 mama+(ママタス) 編集長 原田様より、ママタスでの働くママ(ワーママ)へのアンケート結果が発表された。

まず、ワーママの仕事への満足感は高く、ほとんど不満がないとのこと。また、職場に求めているものは「働きやすさ」を最も重視しており、職場の理解度も高いとの結果が出た。
一方で、生活のために働いているママがほとんどで、キャリアアップのために働いているママは6%のみと、働くママのキャリア支援が遅れている点が課題となった。

その要因として、産後の任される仕事・給与の違い(産後給与が大幅に減る)があり、性別を理由に不平等を感じたことがある人が3人に1人、1000人以上の大企業では出世に対する不平等感も感じているとの声があった。時短・リモートワーク・副業など、様々な取り組みがあるが、時短に関しては制度が整ってきてはいるが、給与が下がることを理由に利用者が少ないのが現状であり、副業・リモートワークについてはまだまだ制度自体が整っていないとの声が多かった。

働くママ(ワーママ)を取り巻く環境について、家計を支える役割が大きくなっており、職場での理解は高まっているが、ビジネス面での尊重があまりされていないと、問題提起された。

トランスコスモスの取り組みでは、復職する本人には任意で復職前説明会、上司には両立支援オリエンテーションを集合形式で実施してきた(現在はeラーニング)。育児と仕事を両立するママを思いやって、出来るだけ負担が少ない仕事をしてほしいという考えの上司に対し、子供を持ちながらもキャリアプランは変えたくないというママもいるため、対話し、本人の希望と齟齬が無いよう復職後のキャリアプランを決めていくことが重要であると述べた。

最後に、モデレーター森川様より「時代が早く変化していく中で(テクノロジー・人・環境)、価値観が多様化しているなかで、企業が成功し生き残っていく中で人が一番大事様々な変化の中で各企業の先端的な事例を聞くことができ、学びが多かったかと思います。」と本イベントを締めくくった。

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