自分の「個性」を活かして社会をアップデートする【MASHING UPイベントレポート】

自分の「個性」を活かして社会をアップデートする【MASHING UPイベントレポート】

「個性」とは他の人とちがった、その人特有の性質・性格を指します。たとえばあきらめない性格や、なんにでもチャレンジするところなど誰しもいくつか思い浮かぶのではないでしょうか。そんな自分の「個性」すなわち「強み」を活かして自律的に行動し、周囲の人々もそれを支援する環境。それは多様性を受け入れ働きやすい社会をつくる重要な要素とされています。

11月29日、30日に開催されたビジネスカファレンス「MASHING UP」は、多様な人々がしなやかに活躍する社会を創出する場。自身の「個性」を活かして周囲、そして社会をアップデートするにはどうしたらよいか、そのヒントを考えてみました。

多様な人々と「マッシュアップ」することで化学反応を起こす「MASHING UP」

メディアジーン社が主催する「MASHING UP」は今回で2度目の開催。国内外より約500名が参加し、次の新しい一歩、新しいビジネスを創出できる化学反応を促進するイベントです。

MASHINGUPイベント会場① MASHINGUPイベント会場② MASHINGUPイベント会場③

開催日時:11月29日(木)30日(金)

主催:株式会社メディアジーン

場所:TRUNK HOTEL(トランクホテル)

今回のテーマは「Bravery & Empathy – 勇気と共感」。#metoo運動のように、これまでのタブーにふれる勇気、立場・過ごした環境が異なる人とわかりあうための共感。このテーマとカンファレンスの趣旨に賛同し、チケットスポンサーとして協賛したトランスコスモスから8名の女性たちが参加しました。

MASHINGUP参加者
上段左から、トランスコスモス株式会社 アカウントエグゼクティブ総括  藤本 帆南、営業戦略本部 冨田 美都季、インターネットプロモーションサービス本部 豊田 舞、エンジニアリングアウトソーシングS本部  河崎 日加里、下段左から、BOS第一本部 本間 由紀子、DCセンター総括 橋本 良子、海外戦略本部 副島 千晶、 デジタルトランスフォーメーション本部 三宅 千賀子

普段は働く部署や場所も異なる彼女たちですが、枠にとらわれず、それぞれのステージで活躍しているのは同じ。彼女たちがさらに自分の個性を活かし、しなやかに、よりよい環境で働くためにはどうすればいいか。イベントのレポートとともに「マッシュアップ」された考えの変化を追います。

仕事、キャリア、女性、それぞれの立場や役割を見直すきっかけを

MASHING UPのテーマを象徴する基調講演では「タブー」をぶちやぶることに挑戦する、世界トイレット機関のジャック・シム氏のプレゼンテーションが行われました。

トイレからはじまる世界

トイレからはじまる世界
世界トイレット機関 ジャック・シム氏

「トイレは恥ずかしい場所」その印象から、トイレの必要性を訴える活動は、マジメに取り合ってもらえないことが多かったといいます。しかし、世界人口約40%の25億人が十分に利用できていないという深刻なトイレ不足と、それによる健康被害の大きさを知ると、みな急に真剣に。活動をさらに広めるため「世界トイレット機関(WTO)」を設立し協力してくれる仲間を増やしたシム氏ですが、自分がヒーローになるのではなくつねに周囲の人々をヒーローにすることを考えていたといいます。ムーブメントは自分だけのものではない。みんなが成功と感じることに意味があると語る姿はまさに共創時代のリーダー普段のチームとのかかわり方や、リーダーのあるべき姿を考えることができるすばらしいプレゼンテーションでした。

 

基調講演後は4会場にわかれ、セッション、ワークショップ、メンタリングが展開されます。仕事・働き方だけにとどまらず、恋愛・結婚、セクシュアリティ、自己表現など、人生のさまざまなシーンを考えるきっかけとなります。

「面白がり力」がキャリアを運ぶ

「面白がり力」がキャリアを運ぶ
左から、篠田真貴子氏、リンクトイン・ジャパン 村上臣氏、楽天株式会社 仲山達也氏

仕事、働き方を中心に、大きな決断のポイントが語られたセッションでは「自分は運がいいと思う?」という問に対し、3名全員「運がいい!」と挙手。ただ最初から運がよかったのではなく、後から「あの時は運がよかった」と気づいたといいます。では運をつかむためにはどうすればいい?というと、直感の話に。自分がどこにモチベートされるかを理解して「面白い」と思う選択をする。直感力を磨き、それに素直に従うことで未来が開けると感じる前向きなセッションでした。

日本発ブランドを作りあげるためのビジョン、そして戦略

日本発ブランドを作りあげるためのビジョン、そして戦略
左から、株式会社SAMURAI 佐藤悦子氏、株式会社星野リゾート 星野佳路氏

ホスピタリティあふれる、星野リゾートが持つサービスマインドの原点を伺うことができたセッション。

教科書通りの経営と話す星野氏でしたが、現場とのやり取りで大事にしていることは「覚悟を持って付き合う」こと。自分のやり方を押し付けるのではなく現場にも権限移譲し、正しいか・正しくないかは現場との議論で判断していくと語ります。その先には「観光で日本にくれば、日本人と日本のファンになってくれる」という観光産業のパワーを信じる姿があり「日本旅館を世界の宿の選択肢に入れたい」という夢があります。大事な信念を曲げるのではなく、正しい理屈でこれからをよくするためにどうするか伝える姿勢。自分は何を信じ、成し遂げるべきなのか考えさせられるセッションとなりました。

キャリアアップは「役割の棚卸し」から

キャリアアップは「役割の棚卸し」から
左から、読売新聞 笹原明代氏、JapanTaxi 金高恩氏、ブラウンシュガー1ST 荻野みどり氏

「もやもや」という言葉にフォーカスし自分が持っている役割を整理するワークショップ。何歳でどういう役割に挑戦したいかを書き出し、現状の姿と未来の姿を明確にしていきます。登壇者3名がたどった年代別の役割変化も参考にしながら、最終的に同じテーブルの方々に役割をアウトプット。意見を交換することで自身の「棚卸し」を経て、今の生き方や今後のキャリアと向き合う時間となりました。

女性起業家ピッチ大会

女性起業家ピッチ大会
左から、ISGS インベストメントワークス 佐藤真希子氏、株式会社HERBIO 田中彩諭理氏、株式会社シェアダイン 飯田陽狩氏、株式会社Jocy 鈴木みずほ氏、ディライテッド株式会社 橋本真里子氏

2日目の最後は、若手女性起業家によるピッチコンテスト。女性だからという枠に縛られるのではなく、女性ならではの発想で実体験に基づいたビジネスを考案する4名の起業家。どれも甲乙つけがたい素晴らしいアイディアでしたが、深部体温を把握するウェアラブルデバイスを開発した田中彩諭理氏が優秀賞に選ばれました。自身のアイディアとサービスを信じ、熱をもって語る言葉から垣間見えるぶれない強さ。信念を持って行動する姿は心を動かされる内容となりました。

8人の女性たちが語る、自らの個性と社会をアップデートするためにできること

さて、冒頭に紹介した8人の女性たちは自身と向き合うきっかけを経て、いったい何を思い、何を感じたのでしょうか。強みや個性の変化、より働きやすい環境をつくるために自分にできることを語ってもらいました。

MASHINGUP参加者②

 

まずは、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング部門)でエンジニアリングサービスのマネージャーを務める河崎。諦めない姿勢を見せることで、周囲を巻き込むタイプのリーダー。自らが先頭に立ってチームメンバーを引っ張っています。

河崎アイコン河崎

自分の熱意やモチベーションもそうですが、顧客に提供するサービスに自信を持つことの重要性を改めて感じました。常に自信を持っていいサービスを提供できているか、いいものにするために全力を注げているかを考えましたね。これからも学びと挑戦を続けて、いいサービスを作り上げられる人でいたいです。

 

営業として活躍する藤本は新卒1年目でMVPを受賞した経験をもつ若手エース。自身の強みは「怖いもの知らず」と語りましたが、それはすなわち「新しいチャレンジができること」だと気づいたといいます。

藤本アイコン藤本

自分自身のチャレンジはもちろん、今後マネジメントする立場になったとき、メンバーの前例ない挑戦を応援したり手助けすることもできるんじゃないかと思いました。ひとのチャレンジに対しても寛容になれるというか。そのためにも、無難な道を選びがちになったり、自分の経験を過信することがないように、年齢・環境にとらわれない素直さを身につけたいです。

 

インターネット広告事業の部署でチームマネジメントとクライアントワークを担う豊田は、どんな環境も楽しむことのできる明るいキャラクター。社内外問わず人付き合いが得意だといいます。

豊田アイコン豊田

コミュニケーション能力の高さはずっと自分の強みだと思っていて。誰にでも裏表なく同じように接していました。でも改めて自分の役割を棚卸ししてみると、すごく多面的な自分が見えてきて、この人に求められている自分はどんな自分だろう?と立ち止まって考えると、より深いコミュニケーションが取れるんじゃないかと気づきました。あと実は「こうなったらどうしよう」と心配してしまうこともあるので、前向きでいられる心の強さを持ちたいですね!

 

営業支援を行う部署で、データ分析や販促ツールの作成を担当する冨田は、とりあえずやってみる自身のマインドを特徴だと話します。

冨田アイコン冨田

やってみた後にプロセスを整理して成功・失敗の要因を分析することが得意。解決できないことは、勇気を出してまわりに伝えていいんだと気づきました。あと「自分の決断に正解はない。決断したことを幸せにするよう努力すればいい」という言葉もすごく刺さりました。物事を決めたあとに悩むことも多いけど、後から振り返ったときにいい結果になるよう前向きに頑張りたいと思いました!

MASHINGUP参加者③

橋本は100名超の事業所管理をする立場。コールセンターのオペレーター全員の状況を把握したり、多様な個性をもつメンバーをまとめることは容易ではないと語ります。

橋本アイコン橋本

夏木マリさんのセッションで「失敗したって死ぬわけじゃない」という言葉を聞いたのですが、自分もよくそう思ってました。怯まずに前向きな気持ちでいることの方が大事。また、これまで私の強さはこれ、私はこうあるべき、と自分で自分を縛っていた部分もあったので、今後はより「なりたい自分を楽しむ」ことができればいいなと思いました。

 

BPOのマネージャーという役割で大阪の事業所に勤務する本間は、対話型マネージャーとして納得するまで話をし、相手を理解したうえでゴールに導くことを得意としています。

本間アイコン本間

地位を築いた女性の苦労話「女性の上司に慣れない男性部下に対し、納得するまで話し合うこと」という言葉は印象的でした。自分は気にしていなくても相手が気にしていることもあるので、今まで以上に気をつけて、丁寧に話さなきゃいけないと思いました。そういう時は「人としての軸」が問われると思うので「仕事の軸」だけでなく、一人の人間としてぶれない軸をしっかり持っていたいです。

 

広告クリエイティブを制作するチームで、おもにデザイナーとして活躍している三宅。自身の「こだわり」が強みであると改めて気がついたといいます。

三宅アイコン三宅

人と同じは嫌だと思って他の視点で考えたり、自分がいいと思うことにこだわるところがあります。「最近の人たちは、失敗しないように、周りの流行や空気を気にする傾向がある」という言葉を聞いて、私は逆に人と違うことや失敗を怖がらないタイプなので、強みになると思いました。これからも、課題に対してクリエイティブな発想で解決する力を身に着けて、周囲をもっと良い環境にできるように挑戦していきたいです!

 

最後は海外事業部の新卒採用を担当しており、学生に向けたインターンシッププログラムの企画などを行う副島。

副島アイコン副島

自分のことは「未来志向」だと思っています。過去を見るのではなく、将来のあるべき姿や理想像を思い描くことが得意。それを実現するための戦略的な企画を立てるのも好きですが、そういった企画を推進していくために、物怖じせず一歩踏み出す勇気を身につけたいです。まずは現状満足できていないことを、ひとつひとつ変化させてみたいと思います。

 

年齢もキャラクターも違うけれど、マッシュアップされ刺激を受けた8名に共通するキーワードは「前向きさ」と「一歩踏み出す勇気」。アップデートされた社会をつくるには、自分はもちろん周囲の人や状況を理解して「こうすればもっとよくなる」という気持ちに正直に進むことが重要ではないでしょうか。そんなヒントを得た彼女たちのチャレンジはこの先も続いていきます。

参加者集合写真

↓↓↓2018年2月22日、23日に行われた、第一回 MASHING UPの様子はこちら↓↓↓

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