【EC業界ニュース】ユニクロ、リアルとバーチャルが融合した新店舗開店 Weekly Topics! 05/27-06/02
トランスコスモス調査部が厳選する国内・海外EC業界ニュース
今週も国内外問わずEC市場の動きを、ダイジェストでお届けします。
世界26カ国・93の拠点があるトランスコスモスだからこそ伝えられる、
国内外EC業界の「今」が、5分でわかります。
今週のトピックはこちら。
※2024年2月更新
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C Channel株式上場
5月25日、メディア事業やEC事業を手がけるC Channelが東京証券取引所TOKYO PRO Marketに株式を上場しました。
上場の目的についてC Channelは、人材採用強化や資金調達の円滑化、営業活動の強化などをあげています。
同社は2014年7月にLINE元社長の森川氏が設立した会社です。なお、同社が同日に発表した2020年3月期連結決算によると、「eコマース事業」の売上高は前期比7.9%増の56億7100万円でした。
情報源:PR TIMES「東京証券取引所 TOKYO PRO Marketへの株式上場のお知らせ」(2020/05/25)
ライフとアマゾンの生鮮宅配、配達対応地域拡大
5月26日、スーパー大手ライフコーポレーションがEC大手アマゾン(Amazon.co.jp)と提携した、生鮮食品宅配の対象地域を都内20区へと拡大しました。今回の動きは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う外出自粛で伸びている宅配需要に対応したものです。
アマゾンの有料会員向け宅配サービス「プライムナウ」で注文を受け付ける同サービスは、2019年9月より新宿など都内7区で開始しましたが、今夏には東京23区と4市への拡大を目指しています。
情報源:日本経済新聞「ライフとアマゾンの生鮮宅配、都内20区に拡大」(2020/05/26)
フェイスブック、デジタル通貨の名称変更
5月26日、SNS大手フェイスブック(Facebook)が主導する、グローバル決済システム「リブラ(Libra)」において、ウォレットの開発を進める「カリブラ(Calibra)」が、社名を変更し新しいロゴを公開しました。
新しい社名は「ノビ(Novi)」です。同社は同時にウォレット機能についての概略を説明しました。ウォレットは単独のアプリとして動作することに加えて、MessengerやWhatsAppでも使用できます。なお、リリース日は依然不明となっています。
情報源:同社プレスリリース"Welcome to Novi"(2020/05/26)
ヤフー、EC利用者の好みにあわせてクーポン表示
5月27日、EC大手ヤフー(現 LINEヤフー株式会社)が、運営する「Yahoo!ショッピング」「PayPayモール」「ヤフオク!」などのEC関連サービスで提供しているクーポンやセール、ボーナスなどの情報をまとめてユーザーにお届けするサービス「Yahoo!おトク宝箱」の提供を開始しました。
「Yahoo!おトク宝箱」では蓄積されたビッグデータを活用し、ユーザーの嗜好にあったお得な情報を、サービスを横断して提供するものです。
情報源:同社プレスリリース「ユーザーの嗜好に合ったクーポンなどのお得な情報をまとめてお届けするサービス「Yahoo!おトク宝箱」の提供を開始」(2020/05/27)
ウォルマート、中古衣料品販売を開始
5月27日、米小売り大手ウォルマート(Walmart)が、中古衣料品売買プラットフォームのスレッドアップ(thredUP)と提携し、衣料品やアクセサリーの中古市場へ参入したことを発表しました。スレッドアップは、会員から買い取った中古品を販売する企業です。
現在、ウォルマートのECサイトに新たにスレッドアップのページが追加され、女性用、子ども用の衣類、アクセサリーや靴、ハンドバッグなど約75万点、1000ブランドを扱っています。
情報源:同社プレスリリース"Walmart Partners with thredUP to Enter Popular Fashion Resale Market"(2020/05/27)
アマゾン、自動運転のスタートアップズークス買収に向け協議か
5月27日、米EC大手アマゾン(Amazon.com)が、自動運転技術のスタートアップズークス(Zoox)の買収に向け交渉中だとブルームバーク(Bloomberg)が報じました。買収額は32億ドル(約3,400億円)を下回る可能性があります。
アマゾンは、この買収により、将来的に配送サービス業務を全て自社で行うことを視野にいれているとみられています。なお、同社は今回の買収に関するコメントを控えています。
情報源:Bloomberg"Amazon Buying Zoox May Save $20 Billion, Put Tesla on Its Heels"(2020/05/28)
ユニクロ、リアルとバーチャルが融合した新店舗開店
5月28日、ファッションブランド大手ユニクロが、JR原宿駅前の複合施設「WITH HARAJUKU」の1階および地下1階に、「ユニクロ 原宿店」を開店することを発表しました。同店舗は、情報製造小売業への変革を目指すユニクロのリアルとバーチャルを融合させた最新型の店舗です。
地下1階には、着こなし発見アプリ「StyleHint」と連動し、ガラスで区切られた区画の壁一面に240台のディスプレイが並び、ユーザーから投稿された最新の着こなしを検索、閲覧し、購入したい商品を簡単に探すことができる「StyleHint原宿」という売り場あります。
アリババ、ソーシャルコマース強化
5月28日、中国EC大手アリババ(Alibaba)が運営する越境ECサイトアリエクスプレス(Aliexpress)においてソーシャルコマースを本格的に開始することが分かりました。
また同社は今後3年間でインフルエンサーを約100万人採用し、さらに年間100万ドル(約1億円)を稼ぐことのできるインフルエンサーを100名創出する計画も発表しました。
ソーシャルコマースはまず、アリエクスプレスの利用者が多い、ロシア、フランス、スペイン、ポーランドで本格展開を進める予定です。
ブーフー、プリティー・リトル・シング買収
5月28日、イギリスファッションEC大手ブーフー(Boohoo)がファッション小売りプリティー・リトル・シングを買収したことが明らかになりました。
ブーフーはすでに同社の株の66%を所有していましたが、今回残りの34%の株式を取得しました。買収額は2億6,980万ポンド(約370億円)から3億2,380万ポンド(約440億円)です。今回の買収によって、100%所有のファッションブランドのプラットフォームの成長によるグローバルマーケット拡大を目指しています。
情報源:Ecommerce News Europe"Boohoo acquires PrettyLittleThing"(2020/05/28)
ノードストローム、決算発表。オンライン売上拡大
5月28日、米百貨店大手ノードストローム(Nordstrom)が、2020年第1四半期の決算発表を行いました。売上高は前年同期比38.5%減の21億1,900ドル(約2,300億円)で、純利益は5億2,100万ドル(約565億円)の赤字となりました。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、店舗を閉鎖していたため実店舗での売上が大幅に減少となりましたが、オンラインでの需要は高まり、EC売上は同10%増の11億ドル(約1,200億円)となりました。またオンラインの新規顧客も50%増加しました。なおEC売上は全体の54%となり、前年同期の31%を大きく上回っています。
情報源:同社プレスリリース"Nordstrom Reports First Quarter 2020 Earnings"(2020/05/28)
アダストリア、新たな動画コンテンツスタート
5月29日、ファッションブランド大手アダストリアが、販売員が新作アイテムやスタイリングを動画で紹介する新コンテンツ「ドットエスティ・チャンネル(.st CHANNEL)」を公式ECサイト「ドットエスティ(.st)」内で開始しました。
同サービスは、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、店舗の一時閉鎖が続いたことから行っていたインスタグラムのライブ配信を通じたオンライン接客が好評だったため、導入されました。
アダストリアグループの20以上のブランドや、約1,500名のショップスタッフが商品・スタイリング・ライフスタイルなどを紹介します。
情報源:PR TIMES「アダストリアよりスタッフ主導のオンライン接客から生まれた新コンテンツ「.st CHANNEL」スタート」(2020/05/29)
クックパッド、先払い型ライブコマース開始
6月1日、料理レシピのコミュニティウェブサイトを運営するクックパッドが、生鮮食品EC「クックパッドマート」において、「先払い型ライブコマース」を開始しました。
同サービスは、消費者が事前に商品を購入しておくと、商品を届ける間に生産者や食材にまつわるライブ配信などを行うものです。第一弾では、横浜中央卸売市場の創業80年を越える老舗のまぐろ問屋「八清」と連携して「まぐろ解体ショー&販売会」を実施しています。
情報源:同社プレスリリース「クックパッドマート、「先払い型ライブコマース」を開始 第一弾は市場まぐろ卸と連携し「まぐろ解体ショー&販売会」を実施」(2020/06/01)
今週の注目は、ユニクロ、リアルとバーチャルが融合した新店舗開店のニュースだよ! |