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【2023年EC業界ニュース】Alibaba、2022年10~12月期決算を発表・海外事業が好調 ほか

トランスコスモス調査部が厳選する国内・海外EC業界ニュース

今週も国内外問わずEC市場の動きを、ダイジェストでお届けします。

世界30カ国・168の拠点があるトランスコスモスだからこそ伝えられる、

国内外EC業界の「今」が、5分でわかります。

今週のトピックはこちら。

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目次[非表示]

  1. Target、翌日配達機能の拡大に向けて1億ドルを投資
  2. 三井不動産を含む3社、EC受注品の出荷作業を支援するモバイルアプリを共同開発
  3. Alibaba、2022年10~12月期決算を発表・海外事業が好調
  4. 豪オンラインマーケットプレイス、1万5,000点以上の不適切な商品を削除
  5. Shopee やLazada などECサイトのアプリ内ゲームが消費者の支出増加に寄与
  6. Coupang、第4四半期決算を発表・2四半期連続で営業黒字を達成

Target、翌日配達機能の拡大に向けて1億ドルを投資

EC Weekly Picks アメリカ国旗

2月22日、米Target(ターゲット)が翌日配達機能の拡大に向けて1億ドル(約136億円)を投資し、新たに6つ以上のフルフィルメントセンターを建設することを発表しました。同社は2026年末までにフルフィルメントセンターを9カ所から15カ所以上に拡大する計画です。このセンターでは、従業員がバックルームで荷物を仕分ける必要がなくなり、より多くの注文をピッキング・梱包することができます。

情報源:Retail Dive"Target plans $100M investment to expand next-day delivery"(2023/02/22)

三井不動産を含む3社、EC受注品の出荷作業を支援するモバイルアプリを共同開発

EC Weekly Picks 日本国旗

三井不動産と両備システムズ、シグマクシスの3社は、ECでの受注品を店頭在庫から出荷する作業を支援するスマートフォン向けアプリ『Store Support(ストアサポート)』を共同開発したことを発表しました。近年、EC・店舗間の顧客購買行動がシームレス化し、小売各社がオムニチャネル対応を推し進める中で、ECでの受注品を店頭在庫から出荷する取り組みが広がりを見せています。

一方で、店頭からの出荷はピッキングリストの手入力作業や商品タグの目視による検品作業など、人手頼みの非効率なオペレーションが課題となっていました。共同開発により店頭在庫のEC出荷効率化や、小売り各社のオムニチャネル化促進を支援するねらいです。

情報源:三井不動産 「三井不動産、両備システムズ、シグマクシスが店頭在庫のEC出荷業務を効率化するスマートフォン向けアプリを共同開発 」(2023/02/22)

Alibaba、2022年10~12月期決算を発表・海外事業が好調

EC Weekly Picks 中国旗

2月23日、中国IT大手Alibaba(アリババ)が2022年10~12月期決算を発表しました。売上高は前年同期比2%増の2,477億6,000万元(約4兆8,500億円)で、利益が69%増加しました。コスト抑制やコロナ禍でオンラインショッピングの活況が続いたことが寄与しています。また、中国国内コマース事業は全体売上高の1,699億9,000万元(約3兆3,200億円)を占めています。同事業はPinduoduo(ピンドゥオドゥオ:拼多多)やDouyin(ドウイン:抖音)などの競合の台頭や、コロナ禍の影響で消費需要が低迷したことなどにより、前年同期比1%減となりました。

一方で、海外事業は好調で、売上高は前年同期比18%増の194億6,500万元(約3,800億円)で、うち小売事業が同26%増の146億4,400万元(約2,900億円)を記録し、グループ全体の売上高の6%を占めました。特に、AliExpress(アリエクスプレス:全球速売通)やLazada(ラザダ)、Trendyol(トレンドヨル)などが貢献しました。

情報源:Alibaba Group "Alibaba Group Announces December Quarter 2022 Results"(2023/02/23)

豪オンラインマーケットプレイス、1万5,000点以上の不適切な商品を削除

EC Weekly Picks オーストラリア国旗

オーストラリアのオンラインマーケットプレイスは、製品安全宣言の一環として、1万5,000点以上の不適切な商品を削除しました。このThe Australian Product Safety Pledge(オーストラリア製品安全誓約)は、ACCC(オーストラリア競争消費者委員会:the Australian Competition and Consumer Commission)が2020年11月に開始したもので、オンラインでの商品安全性を向上させることを目的としています。AliExpress(アリエクスプレス)やAmazon Australia(アマゾン・オーストラリア)などのオンラインマーケットプレイスは人工知能や画像認識技術を用いて不適切な商品の販売防止に取り組んでいます。

情報源:Internet Retailing "Online marketplaces remove 15,000 unsafe products in product safety blitz" (2023/02/24)

Shopee やLazada などECサイトのアプリ内ゲームが消費者の支出増加に寄与

EC Weekly Picks グローバル国旗

Euromonitor International(ユーロモニターインターナショナル)の調査によるとShopee(ショッピー)やLazada(ラザダ)などのECサイトは、アプリ内ゲームを利用して消費者の支出を増やしています。アプリ内ゲームで、消費者はコインやクーポンなどの報酬を獲得できるため、消費者のアプリ滞在時間が拡大し購買意欲が高まると考えられています。同調査によると、10人中3人は何も買う予定がなくてもECサイトを訪れると回答しています。アプリ内ゲームは、消費者とブランドの関係性を強化し、競争力を高めるための有効な手段と考えられています。

情報源:Retail Asia"E-commerce leverage in-app games to drive consumer spending"(2023/02/25)

Coupang、第4四半期決算を発表・2四半期連続で営業黒字を達成

EC Weekly Picks 韓国旗

2月28日、韓国ネット通販最大手Coupang(クーパン)が第4四半期決算を発表しました。売上高は前年同期比5%増の53億2,677万ドル(約7,240億円)、営業損益は8,340万ドル(約114億円)の黒字で、2四半期連続で営業黒字を達成しました。効率的な物流網整備によるサプライチェーンの最適化や自動化が黒字化につながったとされています。同社は米Amazon(アマゾン)の事業モデルを模倣し、国内の物流施設や宅配ドライバーの雇用に先行投資を続けていました。深夜0時までに注文すれば翌日に届く「ロケット配送」で消費者を引き付け、顧客数と注文件数の拡大に繋げています。また、2022年に稼働した最新式の大型物流拠点ではAIが統制する1000台を超えるロボットが24時間稼働し続け、人間の業務量を大幅に削減しました。

情報源:Coupang Inc."Coupang Announces Results for Fourth Quarter 2022"(2023/02/28)


POINT
今週の注目は「Alibaba、2022年10~12月期決算を発表・海外事業が好調」だよ!


trans+(トランスプラス) 編集部
trans+(トランスプラス) 編集部
ITアウトソーシングサービスで企業を支援するトランスコスモス株式会社のオウンドメディア編集部。メンバーはマーケター、アナリスト、クリエイターなどで構成されています。

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