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【2024年EC業界ニュース】米Amazon 競合のECサイトに出品し情報収集か

トランスコスモス調査部が厳選する国内・海外EC業界ニュース

今週も国内外問わずEC市場の動きを、ダイジェストでお届けします。

多くのグローバル企業へサービスを提供するトランスコスモスだからこそ伝えられる、

国内外EC業界の「今」が、5分でわかります。

今週のトピックはこちら。

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目次[非表示]

  1. 米Amazon 競合のECサイトに出品し情報収集か
  2. Amazonが韓国市場に本格参入に向けて送料無料キャンペーンを打ち出す
  3. 英ASOS SHEINの台頭に対してBack to Fashion戦略を打ち出す
  4. 南アフリカZandoがSHEINやTemuに対抗した越境ECサービスを展開
  5. TikTok 英国で中古品ラグジュアリー販売サービスを開始

米Amazon 競合のECサイトに出品し情報収集か

EC Weekly Picks アメリカ国旗

Wall Street Journal(ウォール・ストリート・ジャーナル)紙が、米Amazon(アマゾン)が自社とつながりのある企業を通じて楽天やWalmart(ウォルマート)などの競合ECサイトに出品し、競合の情報収集を行っていたと報じました。

報道によると、Amazonは「Big River Services International(ビッグリバー・サービシーズ・インターナショナル)」という企業を設立し、競合のECサイトに出品することで、配送の速さや商品の値付け、広告の仕組みなどを調べていました。

出品したECサイトは米eBay(イーベイ)やカナダのShopify(ショッピファイ)、日本のZOZO(ゾゾ)をはじめとして、米国や日本、インド、英国、ドイツなどに展開していたと報道されています。

専門家によると、報道が事実である場合Amazonの行為は損害賠償請求の対象になりうるとされています。

情報源:日本経済新聞 「Amazon、楽天など競合に出品し情報収集 WSJ報道」(2024/4/18)

Amazonが韓国市場に本格参入に向けて送料無料キャンペーンを打ち出す

EC Weekly Picks 韓国旗

大手EC事業者Amazon(アマゾン)が韓国市場に本格参入する動きみられています。

2021年8月にはSK Telecomと提携し、11番街でAmazonの商品を販売開始していましたが、2024年4月18日、Amazon.comにて韓国への配送料の無料キャンペーンを打ち出しました。購入金額が49ドル(約7,500円)以上の場合、一部商品を除いて送料が無料になります。

一方でAliExpress(アリエクスプレス)やTemu(ティームー)など中国EC事業者も低価格を武器に韓国市場への攻勢を強めています。

2024年3月、AliExpressは1兆5,000億ウォン(約1,700億7,400万円)を投じて韓国に物流拠点を構築する計画を発表しました。

専門家によると、こうした動きから韓国のEC市場は今後、米中企業の市場争いが激化すると予測されています。

情報源:MK "Amazon, the world's largest e-commerce company, will provide free delivery to Korean consumers."(2024/4/18)

英ASOS SHEINの台頭に対してBack to Fashion戦略を打ち出す

EC Weekly Picks イギリス国旗

英ASOS(エイソス)が2024会計年度の上半期で売上高が18%減少する業績不振に見舞われました。背景として、中国格安EC事業者SHEIN(シーン)の台頭も想定されています。

こうした中で同社は、「Back to Fashion」戦略を打ち出しています。この戦略の3本柱は、(1)商品の質向上、(2)消費者との関係強化、(3)サービスコストの削減です。この戦略に沿って、2023年夏に機関投資家や個人投資家から8,000万ポンド(約152億7,600万円)を調達するなど、抜本的な改革に着手しました。

また、新デザインを3週間でオンライン販売できる「Test & React」というSHEINのような商品開発モデルを取り入れ、早くも結果が出ているとASOSは説明しています。

さらに在庫水準も30%削減するなど、コスト構造の改革も進めました。今後も、費用対効果を重視する戦略の打ち出しにより、再び黒字化を目指します。

情報源:Ecommerce News Europe "Asos loses 18 percent in turnover and echoes Shein"(2024/4/19)

南アフリカZandoがSHEINやTemuに対抗した越境ECサービスを展開

EC Weekly Picks 南アフリカ国旗

南アフリカの大手ファッションEC事業者Zando(ザンド)が中国EC事業者SHEIN(シーン)とTemu(ティームー)の台頭に対抗するために、越境ECサービス「Zando Global(ザンド・グローバル)」を新設しました。

Zandoによると南アフリカではSHEINとTemuの低価格な商品が人気を博す一方、商品の質や配送の信頼性、返品プロセスの複雑さなどの懸念から、越境ECの利用を躊躇する消費者が増えています。

これに対してZandoは、品質と配送の信頼性、返品プロセスの確実性を保証したZando Globalを新設し、消費者の越境EC利用促進を見込んでいます。

同サービスでは20万点以上の商品を取り扱い、ファッション、家具、ガジェットなど幅広い品揃えを提供します。また自社の物流ネットワークを活用し、配送や返品をスムーズに行えるのが強みです。

さらにSHEINやTemuと同じ物流パートナーを使うことで、低価格の配送料も実現しています。

一方で、Amazon(アマゾン)も2024年に南アフリカ進出を予定しており、更なる競争が予想されています。

情報源:South China Morning Post "Zando launches international unit to counter Shein and Temu in South Africa"(2024/4/19)

TikTok 英国で中古品ラグジュアリー販売サービスを開始

EC Weekly Picks イギリス国旗

4月22日、TikTok(ティックトック)が英国のTikTok Shopで中古品ラグジュアリー販売サービスを開始しました。

TikTokでは中古ラグジュアリー商品への関心が高く、2024年4月時点でハッシュタグ「#secondhandfashion」を使ったTikTok投稿は14万4,000件を超え、約12億ビューを獲得しています。

今回の取り組みは米国に続く展開で、英国ではSellier(セリエ)やLuxe Collective(リュクス・コレクティブ)、Sign of the Times(サイン・オブ・ザ・タイムズ)、Hardly Ever Worn It(ハードリー・エバー・ウォーン・イット)、Break Archive(ブレイク・アーカイブ)などの中古品販売事業者の5社と提携しています。

中古品市場では偽造品の流通が最大の課題で、Amazon(アマゾン)やeBay(イーベイ)など大手EC事業者も対応に追われています。TikTok Shopでは他の事業者と同様に、第三者機関による真贋判定を義務付け、偽物の場合は全額返金するポリシーを設けています。

また、Bloombergの報道によるとTikTokが偽造品の取締りを強化するためにラグジュアリーブランドのLVMHとの協業を交渉しています。

Amazonも欧州での中古品ラグジュアリー販売に注力しており、2024年2月には中古品販売事業者のHardly Ever Worn Itと提携し欧州のAmazonサイトで中古品ラグジュアリーの取り扱いを開始しました。

Bain & Companyによると、中古品ラグジュアリー市場は2023年には世界中で493億ドル(約7兆2,939億7,900万円)相当の商品が販売されると推定されています。

情報源:Amazon.uk "Introducing Hardly Ever Worn It to Luxury Stores at Amazon in Europe"(2024/2/6)
情報源:Tech Crunch "TikTok Shop expands its secondhand luxury fashion offering to the UK"(2024/4/22)


POINT

今週の注目は「米Amazon、競合のECサイトに出品し情報収集か」です。Amazonの行為は楽天市場の出店規約などに抵触する可能性があり、損害賠償請求の対象になる可能性もあります。


trans+(トランスプラス) 編集部
trans+(トランスプラス) 編集部
ITアウトソーシングサービスで企業を支援するトランスコスモス株式会社のオウンドメディア編集部。メンバーはマーケター、アナリスト、クリエイターなどで構成されています。

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