
現場の声から深掘るデジタルマーケティング×ブランディング施策 ~青山学院様150周年サイト制作事例の具体ポイント~
長期的にブランド価値を高めながら、短期成果のデジタルマーケティングを両立させるために必要なこととは何でしょうか。
本記事では、青山学院様の150周年サイトを例に、実務で役立つ設計の勘所を解説します。
また、プロジェクトマネージャーへのインタビューをもとに、デジタルマーケティングとブランディングを整理しつつ、現場で直面した課題と具体的な解決の糸口をお伝えします。
目次[非表示]
デジタルマーケティングとブランディングの関係とは
デジタルマーケティングは、オンライン上の接点を通じてサービスやコンテンツを効率的に広め、短期の成果最適化を図っていきます。
一方でブランディングは、組織に対する信頼や共感という無形資産を長期にわたり積み上げていきます。
それぞれは切り離せず、青山学院様のように歴史やコミュニティを抱える組織では、思い出やアイデンティティに触れながら、デジタルで再解釈・再体験できる設計が鍵となります。
効果を最大化する両立のポイント
本章では、教育機関らしさを保ちながらデジタルマーケティングとブランディングを両立させるポイントを整理します。
1. ストーリー設計
150周年などの節目を起点に、理念と提供価値をつなぐ物語を設計し、チャネル横断での語り口を統一するのがポイントです。また一貫した教育機関像を示すことで、認知と共感を着実に高めることができます。
2. データ活用と改善サイクル
サイトやSNSの反応を可視化し改善を継続することで、関心を集めるテーマや表現が明確になり、効果を高めることができます。また、アクセス数だけでなく、教育機関名での検索や好意的反応の推移を見ながら、信頼の育成を中長期的に捉えることが重要です。
3. コミュニティ形成とエンゲージメント
卒業生や在学生、教職員が関わり続ける場づくりを意識し、アンケートや投稿企画など参加の負担を下げていく工夫が有効です。参加率や再訪をKPIとしつつ、語りたくなる体験を蓄積し、継続的な関与を促すことで、「関わり続けたい教育機関」としての印象が定着します。こうした関係性の積み重ねが、結果的に支持や協力へとつながっていきます。
最新手法とデジタル活用の具体例(青山学院様150周年サイト)
本プロジェクトは卒業生や在校生との双方向の関係性を生み出すために、インタラクティブコンテンツ、アンケート設計・活用、アクセス解析といったデジタル施策を基盤にしながらも、教育機関ならではの歴史や記憶に寄り添った体験設計が特徴です。実際にどのような手法を用いて施策を設計・運用したのかを具体的に見ていきます。
• 体験設計(記憶の再喚起):キャンパスや通学路、桜の名所など、場所に紐づく思い出に触れるコンテンツ動線で共感を醸成。
• 参加型UGC:クイズやアンケート、思い出投稿を通じて個性を刺激。卒業生の誇りや発見を可視化し、コミュニティの熱量を高める。
• ワンストップ体制の利点:企画・制作・分析・SNS運用・EC連携まで横断的に提案し、施策の幅を持たせることで、限られた予算でも価値を最大化。
こうした取り組みを実現するために、現場の声や実践事例を深掘りしました。
インタビュー|青山学院様150周年サイト制作に見る、母校愛を育てるウェブ戦略
本プロジェクトを担当したプロジェクトマネージャーにその具体的な工夫と成果を聞きました。
----青山学院様が抱えていた課題と案件進行上で意識した点を教えてください。
プロジェクトマネージャー
本プロジェクトでは確実な費用対効果を意識しながら、どのような価値を出すかを工夫する必要がありました。
ここではあえて専門用語を使わず、視覚的に直感できる提案を行うことで、スムーズな合意形成とプロジェクト進行をリードしました。
本プロジェクトの本質的なテーマは「卒業生とのつながりの強化」です。在学中から母校への愛着を育み、卒業後も卒業生同士が協力し合いながら在校生との交流が生まれるコミュニティを作ること。それが結果として、自然な形での支援循環を生むと考え、長期的な視点でプロジェクトを推進しました。
----課題解決のために特に注力したポイントは何ですか?
プロジェクトマネージャー
狙いは明確に「母校に対する愛着を醸成する」ことでした。
人の感情に訴えるには、在籍時の「思い出」や「アイデンティティ」に直接触れるのが効果的だと考えました。そこでサイトの体験設計では、キャンパスや場所に紐づく記憶を呼び起こす工夫を取り入れました。具体的にはトップページにキャンパスマップを配置し、施設や通学路、桜の名所など「ここでこんなことがあった」という記憶をトリガーする構成にしています。
さらに「個性」を刺激する仕掛けとして、知識や共感を促すクイズを導入しました。クイズは簡単すぎると熱量が生まれないため、在籍者でないと解けないようなやや難しめの問題設定にし、解けたときに「自分だから解ける」という誇りや発見が生まれるように設計しました。結果として、思い出が掻き立てられ、母校に対する再認識・誇りにつながることを狙いました。

青学からの挑戦状150クイズの盾
----企画を具体化する上で、トランスコスモスのどのような強みを生かして提案・制作しましたか?
プロジェクトマネージャー
ポイントはいくつかあり、1つ目はプロジェクトに卒業生やターゲットに近いメンバーが参加していたことです。
実体験に基づく視点が入ることで、受け手の気持ちを具体的に想像することができ、表現や設計にも現実味が生まれたように感じます。結果として、提案の根拠が明確になり、青山学院様にとっても納得しやすく、ターゲットに寄り添う施策へとつながったように感じます。言葉の選び方や体験導線の組み立ても、ターゲットの日常に沿った形で整えられたと感じています。
2つ目はサービスの幅広さです。企画・制作・分析・SNS施策・景品配送やEC連携など、ワンストップで複合的に提案できる体制があり、施策の広がりを描けたことが強みでした。
これらの強みを活かして制作したWebサイトを青山学院様もとても満足してくださり、「任せてよかった」「感謝している」といった明確な評価をいただけました。公開までは議論が白熱する場面も多くありましたが、それが形になったことで納得感につながったと感じています。
----今回の経験から得られた重要な学びや、類似プロジェクトへの示唆を教えてください。
プロジェクトマネージャー
1つ目は「ターゲットの心に直接触れる体験設計」が成果につながるということです。学び舎にまつわる場所や固有の体験をいかにデジタルでトリガーするかが鍵でした。
2つ目は「言葉と図示による丁寧なコミュニケーション」の重要性です。難しい用語を避け、効果や機能を視覚的に示すことで合意形成がスムーズに進みました。
3つ目は「多様なサービスを組み合わせる提案力」が有効だという点で、ワンストップで可能性を示すことで青山学院様の期待を広げることができました。
まとめると、感情に訴える設計と分かりやすい説明、そして幅のある提案を組み合わせることで、高い満足と実際の行動変容につなげられると実感しました。
まとめ
ストーリー性や参加型コンテンツを組み合わせることで、ブランド価値を高め、コミュニティ形成につなげることができます。
デジタルマーケティングとブランディングという観点では「感情に響く体験」と「包括的な運用力」が成果を左右する鍵となり、本プロジェクトではワンストップで複合的に提案できる体制を構築したことで成果がでる取り組みとなりました。
トランスコモスでは、ストーリー設計や企画立案といった上流工程から、Webサイト制作、デジタル施策の実行、公開後の分析・改善までを一貫して対応可能です。
ご関心をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
<参考>青山学院創立150周年アーカイブ | 青山学院 ※150周年サイトは閉鎖済










