イギリス現地レポーターがお届け!2018年のイギリスのクリスマス商戦の予想とは
来週はいよいよクリスマス!
トランスコスモスのグループ会社のひとつ、イギリスにあるtranscosmos information systemsのティム・メラーツより、イギリスのクリスマス商戦についてレポートをお届けします!
クリスマス。街はイルミネーションで輝き、家々にはクリスマスツリーが飾られ、おいしそうなクッキーの香りが漂う帰り道。家族や友人、大切な人々とごちそうを囲み、プレゼントを贈り合うひととき。
人々がプレゼントを探しに出かけるこの季節こそ、小売業にとっては1年でもっとも重要な時期と言えるでしょう。
アメリカのサンクスギビング(感謝祭)翌日の「ブラックフライデー」は、数年前まではアメリカでのみ知られる存在でした。しかし今では、ヨーロッパにおいても年末商戦の開始を告げるイベントとして浸透し始めています。フランス、イギリス、ドイツでは、大小問わず多くの小売店がブラックフライデーのセールに参加しています。
ブラックフライデーはAmazonによってイギリスに広められ、その後、Amazon以外にもたくさんのオンライン店舗がこのイベントに参加するようになりました。オンラインで便利にショッピングができるようになったことで、今ではブラックフライデーのショッピングの約半数はオンラインで行われています。
2018年、イギリスでは、ブラックフライデーからサイバーマンデーまでの週末で合計82.9億イギリスポンドが消費され、このうちオンラインショッピングは約41%を占めると推測されています(※出典元)。
▲2018年は82.9億£の41%にあたる34.8億£がオンラインで消費される予想
私は、2016年と2017年のデータから(※出典元)、2018年はブラックフライデーからクリスマスが終わるまでの売上高は合計798億イギリスポンドに達するとのではないかと予想しています。そして、この売上高の11%以上は、ブラックフライデーからサイバーマンデーまでの週末、たった4日間で達成されると見ています。
日本ではケンタッキー・フライド・チキン(KFC)が12月25日に日本中でフライドチキンを食べさせ、「クリスマスのごちそう」という地位を確立しようとしていると知り、とても興味深いと思っていました(※参考)。
しかし今では、AmazonがKFCと同様のことを成し遂げようとしているのではないかと考えています。かつてKFCがサンタクロースの代わりにカーネル・サンダースを使って実現したことを、今度はAmazonがUPSドライバーの力を借りて。