【国内・海外EC業界ニュース】ウォルマートが日本初のECサイトを開設!Weekly Picks! 12/13-12/19
大変お待たせしました!
しばしお休み頂いていた、トランスコスモス調査部が厳選する国内・海外EC業界ニュース
皆さまの声にお応えし、ホリデーシーズン突入前に復活。
今週も国内外問わずEC市場の動きを、ダイジェストでお届けします。
世界33カ国・171の拠点があるトランスコスモスだからこそ伝えられる、
国内外EC業界の「今」が、5分でわかります。
今週のトピックはこちら。
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米ウォルマート、楽天市場に出店!日本初のECサイトを開設
12月11日、米ウォルマートが日本初となるECサイトを開設した。「ウォルマート楽天市場店」では、商品を個人輸入という扱いで販売するため、送料や関税込みの価格設定となっている。主に、アウトドアやファッション雑貨などを中心に取り扱い、現在、1,200点ほどの商品を販売。顧客サポートについては西友が担当すると発表している。今年1月に、楽天とウォルマートが戦略提携を締結以来、ウォルマートの日本撤退が囁かれていたが、8月に楽天西友ネットスーパーを開設、また、ウォルマートが楽天市場に出店するなど、むしろオンライン戦略を強化しているようだ。
情報源:米Walmart、日本初のECサイト「ウォルマート楽天市場店」開設 (2018/12/11)
https://news.mynavi.jp/article/20181211-739261/
trans+編集部
まだまだ限定的な取扱いになりますが、今後日本でも越境ECを使って「個人輸入」する時代になるかもしれません。実はAmazonアプリでも「インターナショナルショッピング」という越境EC機能があるのを知ってましたか?
インドネシア大手ECトコペディア、アリババとソフトバンクから11億ドルを調達
インドネシア大手ECサイトのトコペディアが、アリババとソフトバンクから11億ドルを調達した。今後、物流やフルフィルメントに加え、決済などの金融サービスへの投資を増やしていく計画。ITメディアTechCrunchによると、今回の取引では評価額が70億ドルにも上るという。創業から9年目を迎える同社には現在約400万社が出店している。インドネシアは約2万の島々で構成されるため、しばしば物流が課題とされているが、トコペディアはすでに国土の93%のエリアカバレッジを持ち、さらに顧客の約25%は同日配送サービスを受けることができるそうだ。なお、GoogleとTemasek Holdingsは、トコペディアを東南アジアのユニコーンのひとつと評価しており、10年目を迎える来年の動向が注目される。
情報源:Tokopedia raises $1.1 billion from Alibaba and SoftBank (2018/12/12)
trans+編集部
インドネシアの電子商取引は2018年現在およそ122億ドル。そして、2025年までに530億ドル規模にまで成長すると見込まれています。トコペディアは企業や個人商店が、オンライン出店できるプラットフォーム。日本でいう楽天市場のようなサービスで、多くのユーザーに使われています。
英ファーフェッチ、スタジアム・グッズを買収
12月12日、高級ブランドに特化したオンラインマーケットプレイスのファーフェッチが、スニーカーのリセール事業者スタジアム・グッズを2.5億ドルで買収した。ニューヨークを拠点とするスタジアム・グッズは、今後、ファーフェッチのディストリビューションネットワークを用いて、海外展開を強化する計画。ここ数年間、ファッションにおいてアスレジャー(スポーツウェアを中心に構成されたファッションスタイル)がトレンドとなっており、プラダやグッチなど高級ブランドがスポーツウェア商品の取り扱いを強化するほか、アディダスやプーマなど大手スポーツブランドも高級路線の商品を限定発売している。ファーフェッチも、以前から同分野に注目しており2015年からスニーカーをデザインできるサービスの提供を開始し、もっとも高額なスニーカーは1万ドルからと価格設定されている。
情報源:Luxury online marketplace Farfetch acquires sneaker seller Stadium Goods (2018/12/12)
trans+編集部
「スタジアム・グッズ」は2015年設立で、プレミアムスニーカーとストリートウェアの委託販売を行うリセールストアです。ニューヨークに2つの実店舗を持ちながら、FarfetchやAmazonにも出店。事業のグローバル化を加速したいスタジアム・グッズと、ラグジュアリー市場において急成長する分野の強化に乗り出すファーフェッチ。両社にシナジーが期待できそうですね
シンガポール ラザダ、双十一と双十二で新記録樹立、13憶人が参加!
中国で毎年盛り上がりを見せる双十一(11月11日)と双十二(12月12日)の大型ショッピングイベントが、東南アジアでも普及し始めている。最大手のラザダは昨年よりこれらショッピングイベントを開催し、今年は6地域における双十一の売上高を更新、また双十二では平日の約30倍のGMV(Gross Merchandise Value:総流通総額)を記録したそうだ。売上上位ブランドは外資系が占め、メイベリン、パンパーズ、マミーポコ、コンバースなどが挙げられる。特に、美容や健康、そしてファッション分野が人気で、昨年と比較し売上が約3倍に増えた。同社は、東南アジアにおけるEコマースシステム構築に注力しており、現在、ショッピングとエンターテインメントの2方面から購買体験向上に繋げている。
情報源:Lazada’s 11.11 and 12.12 shopping extravaganzas smash records with 1.3 billion visits (2018/12/14)
trans+編集部
中間層のスマートフォン保持数の高まりとともに、ここ数年で急増する東南アジアでのEコマース市場。アリババも出資するラザダは東南アジア最大級のECサイトですが、今や双十一は1日にして、かつての一か月分の売り上げを叩き出すほどのインパクト。また顧客体験を強化するラザダは物流にも積極的で、ホリデーシーズン中の商品到着を目指し、3機の飛行機で合計200トン以上の荷物を東南アジア諸国に配送しているとのこと。
ウォルマートが日本向けの越境EC対応を強化しました。日本向け越境ECサイトは、今年夏にアマゾンも開始しており、2社の共通点として、日本消費者が普段慣れ親しんでいるプラットフォームで商品を購入できる点が挙げられます。もしかしたら海外から買い物をしていると意識しない顧客もいるかもしれません。PayPalによると2017年の日本の越境EC利用率は1割にも満たないそうですが、米大手2社が日本向け越境ECサイトを米国ECサイトの越境対応よりも一段とローカライズされた方法で開始したことにより、今後、日本消費者の越境EC利用が増えるかもしれませんね。 ~トランスコスモス調査部より~ |