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【国内・海外EC業界ニュース】ユニクロ・GU、「着こなし検索アプリ」公開へ! Weekly Picks!8/21-8/27

トランスコスモス調査部が厳選する国内・海外EC業界ニュース

今週も国内外問わずEC市場の動きを、ダイジェストでお届けします。

世界33カ国・171の拠点があるトランスコスモスだからこそ伝えられる、

国内外EC業界の「今」が、5分でわかります。


今週のトピックはこちら。

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目次[非表示]

  1. 米・英Amazon、売れ残り商品を寄付へ
  2. Zalando、フランスでAdidasと提携し配送サービスの提供開始
  3. ユニクロ・GU、「着こなし検索アプリ」公開へ
  4. FaceBook、仮想通貨「Libra」EU独禁当局が調査か
  5. Amazon.fr、GAFA税対策としてコストを取引先に転嫁
  6. 拼多多、2019年第2四半期決算発表

米・英Amazon、売れ残り商品を寄付へ

8月14日、米EC大手Amazonが、新しいプログラムFBA(Fulfillment by amazon) Donationsを発表しました。同プログラムは、アメリカとイギリスの2か国で、Amazon倉庫で売れ残った商品を寄付するものです。これまで売り手が不要になった商品はAmazonが有料で破棄していましたが、今後、出店事業者はより安価で行える寄付を選択することができるようになります。寄付先として、アメリカではGood360、また、イギリスではNewlifeかBarnardo’sなどを通じて行う予定です。同プログラム導入には、フランスで昨年の破棄アイテムが300万アイテムに上ったという報道を受けた動きであるとみられています。

情報源:CNBC“Amazon is launching a new program to donate unsold products, after reports that millions were being destroyed”(2019/08/14)

Zalando、フランスでAdidasと提携し配送サービスの提供開始

8月19日、独ファッションEC大手Zalandoが、スポーツメーカー大手Adidasと提携し、パリでZalandoに出店しないブランド向け配送サービスの試験運用を開始しました。利用者はフランスのAdidas公式ECサイトで商品を購入すると、Zalandoが同日か翌日に商品を届けます。今回の試験運用は、Zalandoにとって配送サービスのみを提供する初の試みです。Adidasの顧客は、より迅速に商品を受け取ることが可能となります。

情報源:Zalando プレスリリース“Multi-Channel Pilot in Paris: Zalando Delivers Same-Day for adidas.fr”(2019/08/19)

ユニクロ・GU、「着こなし検索アプリ」公開へ

8月20日、ファーストリテイリングが展開するファッションブランド、ユニクロとGUが、共同で企画・開発した新しい着こなし検索アプリ「Style Hint」を今秋にリリース予定であることを発表しました。リリースに先駆け、20日より試験運用をユニクロとGUの会員約1万人で実施します。同アプリは、写真閲覧・投稿ができ、さらにAIを用いて、撮影した服の着こなし方法や類似商品の表示がされます。また同アプリ上で表示されるユニクロ・GU商品はオンライン上の対応ページにリンクされているため、簡単に購入が可能です。

情報源:同社プレスリリース「「これ着てみたい」に出会える、着こなし検索アプリ「StyleHint」を今秋にサービス公開」(2019/08/20)​​​​​​​

FaceBook、仮想通貨「Libra」EU独禁当局が調査か

8月21日、Facebookが6月に計画を発表した仮想通貨「Libra」が独占禁止法の違反になる恐れがないか、EUの独禁当局による調査が行われていることがわかりました。同社は、Libraの運用を2020年上半期に開始する予定ですが、計画発表以降、犯罪者によるマネーローンダリングなどの悪用やドルへの悪影響を危惧する米国議員からの反発が相次いでいます。今回、EU独禁当局は、データの共有や消費者情報の利用について競争が制限される恐れがあることを懸念しています。

情報源:CNET JAPAN「Facebookの仮想通貨「Libra」、EU独禁当局が調査か」(2019/08/21)

Amazon.fr、GAFA税対策としてコストを取引先に転嫁

8月2日、Amazon.frは、フランス政府が1月に可決したGAFAを対象とすデジタル課税 3%に対して、課税に伴い発生するコストを顧客や取引先に転嫁する見通しを示しました。その理由として、低利益率の小売業界において、激しい競争環境に置かれながらテクノロジーなどに大規模投資を行う中で、売上に対する追加課税を吸収できる状況にないことから、コスト転嫁以外の選択はないと言及しています。自国産業保護のためのデジタル課税ではあるが、Amazon.frがコスト転嫁を行った場合、逆にフランスの中小企業の競争力に影響が出てくると懸念されます。

情報源:Ecommerce in Europe“Amazon raises seller fees in France”(2019/08/21)​​​​​​​​​​​​​​

拼多多、2019年第2四半期決算発表

8月21日、中国EC大手拼多多が2019年第2四半期の決算を発表しました。6月末時点の年間GMV(総流通総額)は、前年対比171%増の7,091億元(約10兆4,620億円)で、売上高は前年比169%増の72億9,000万元(約1,075億元)となりました。最終損失は10億元(約150億円)の赤字となりました。前年同期は64億元(約950億円)の赤字でした。赤字幅の大幅な縮小は、積極的な販促策による地方都市や農村部のユーザー伸ばしたことや、都心部での単価の高い商品の取り扱いを増やしたことを要因として挙げています。なお、月間アクティブユーザーは3億6,600万人で、前年同期比88%増となりました。

情報源:同社プレスリリース“Pinduoduo Announces Second Quarter 2019 Unaudited Financial Results and Appoints”(2019/08/21)​​​​​​​


POINT

 8月19日、Zalandoが自社ECサイト以外の注文に対応した、配送サービスの提供を実験的に始めました。約半年から1年にわたる実証実験の対象地域はパリ市内で、日本でいえば山手線の面積と同等の狭い区域。共同で実証実験を行うAdidas.frは、Zalando Fulfillment Services(ZFS)を利用していないブランドではありますが、結果が好調であれば、今後、ZFS顧客を対象にオプションサービスとして提供する計画です。ブランドはこのサービスを利用することで、自社ECサイトに加えてZalando出品在庫の一元管理が可能となります。すでに、Zalando以外でもAmazonや京東集団は、自社プラットフォームに出店しないブランドや小売に対しても、配送などのフルフィルメントサービスを提供しています。Zalandoは、既存の大手配送事業者と競合する計画はないと発表していますが、ブランドにとってメリットの高いサービスであれば、既存の配送事業者サービスプロバイダーをリプレイスしていく可能性もあり、配送事業者との競争激化が予想されます。


~トランスコスモス調査部より~


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trans+(トランスプラス) 編集部
trans+(トランスプラス) 編集部
ITアウトソーシングサービスで企業を支援するトランスコスモス株式会社のオウンドメディア編集部。メンバーはマーケター、アナリスト、クリエイターなどで構成されています。

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