【EC業界ニュース】中国大型セール「6.18」各社取扱額は記録を更新 Weekly Topics! 06/17-06/23
トランスコスモス調査部が厳選する国内・海外EC業界ニュース
今週も国内外問わずEC市場の動きを、ダイジェストでお届けします。
世界30カ国・168の拠点があるトランスコスモスだからこそ伝えられる、
国内外EC業界の「今」が、5分でわかります。
今週のトピックはこちら。
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ベイクルーズ、アマゾンでの販売開始
6月15日、アパレル大手ベイクルーズが、グループブランドのうち19ブランドのアマゾン(Amazon.co.jp)での販売を開始しました。出品者の自社出荷商品がプライム配送の要件を満たす場合に、プライムマークが付くプログラム「マケプレプライム」対象商品として出品します。同社はこれまで自社ECサイトを中心にオンラインでの販売を行ってきましたが、アマゾンでの販売によって利便性向上と新規顧客の獲得を狙っています。
情報源:PR TIMES「ベイクルーズグループ19ブランド Amazonでの販売スタートのお知らせ」(2020/06/17)
ザランド、コネクテッドリテールプログラム提供地域の拡大
6月15日、独ファッションEC大手ザランド(Zalando)が提供しているコネクテッドリテールプログラムを新たにポーランド、スウェーデン、スペインの小売業者に提供することを発表しました。同プログラムは、実店舗を持つすべての小売業者およびブランドに開放されているもので、店舗の在庫をザランドのプラットフォームに接続できるものです。なお、同プログラムは4月より新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けた小売業者の支援のため、新規パートナーは初めの2.3か月は手数料が無料となる特別オファーを導入しています。
ヤマト、"置き配"特化の配達サービス
6月16日、ヤマト運輸が"置き配"に特化した配達サービス「EAZY」をEC事業者向けに提供すると発表しました。「EAZY」は、配達員が配達する直前までWEBサイトで受取場所の変更が可能で、配達は外部のパートナー企業や個人事業主などの「EAZY CREW」と連携して行うという特徴があります。まずは「ZOZOTOWN」と、「Yahoo!ショッピング」「PayPayモール」の出店者を対象に、24日から順次申し込みを受け付ける予定です。
情報源:同社プレスリリース「EC向け新配送商品「EAZY」の提供を開始~EC利用者とのリアルタイムな情報連携により、受け取り利便性を向上~」(2020/06/16)
ブーフー、ハイストリートブランドのオンライン事業買収
6月17日、イギリスファッションEC大手ブーフー(Boohoo)がハイストリートブランドであるオアシス(Oasis)とウェアハウス(Warehouse)のオンライン事業を買収したことを発表しました。買収額は525万ポンド(約7億円)で、Hilco Capital Limitedより買収しました。なお、同社は5月にもファッション小売りプリティー・リトル・シングを買収しています。
情報源:同社IR"Strong trading performance and acquisition"(2020/06/17)
フォーエバー21、オンラインサイトを欧州でリニューアル
6月17日、米ファッション小売フォーエバー21(Forever21)がヨーロッパ全体でローカライズされた新しいオンラインストアを立ち上げました。同社は2019年9月破産を申請しており、アジアとヨーロッパのほとんどの海外拠点を閉鎖していましたが、オンラインサイトだけを再開させました。今回の立ち上げにあたり、越境ECソリューションプロバイダーであるGlobal-eとの提携しており、今後はアメリカのフルフィルメントハブから主要市場への国際配送を利用した越境ECを拡大させる計画です。
情報源:FASHION UNITED"Forever 21 re-enters the UK and EU market"(2020/06/17)
今週のアマゾンの動き!
今週の各国でのアマゾンの動きをまとめました。
6月16日、アマゾンが、新型コロナウイルス感染防止のために、アメリカの倉庫に従業員のソーシャル・ディスタンシング維持に向け、人工知能追跡システムを導入したことを発表しました。倉庫内にはモニターが設置され、ソーシャル・ディスタンシングを維持している従業員は緑の丸印、他の従業員との距離が近すぎると、赤の丸印がそれぞれ表示される仕組みとなっています。さらに、同社は今後数週間で数百個の装置を設置する計画も明らかにしています。
6月17日、米EC大手アマゾン(Amazon.com)が、サウジアラビアでECサイトを開設しました。同サイトは、アマゾンが2017年に買収した中東のECサイトスーク(Souq.com)をリブランドしたものです。なお、同社は昨年アラブ首長国連邦でも同様にスークをアマゾンポータルに変更しています。
6月17日、アマゾンが、イギリスでアマゾン・シッピング(Amazon Shipping)を導入しました。アマゾン・シッピングとは、サードパーティ向けの宅配サービスです。イギリスで同サービスを導入するにあたり同社は、Veeqo、Linnworks、ShipStation、ChannelAdvisor、Despatch Cloud、Mintsoft、Scurriと提携しており、今後さらにMetapackとも提携予定です。
情報源:同社ブログ"Amazon introduces 'Distance Assistant'"(2020/06/16)、REUTERS"Amazon launches Saudi Arabia shopping site despite CEO's dispute with kingdom"(2020/06/18)、Ecommerce News Europe"Amazon Shipping launches in the UK"(2020/06/17)
中国大型セール「6.18」、各社取扱額は記録を更新
中国EC大手JD(京東)が、設立された6月18日を記念したセールを開始し、他のECサイトも相次いで同時期にセールを開催したことによって、中国の大型商戦となった「6.18」が今年も開催されました。
6月19日、JDが6月1日~18日に開催していた「6.18」の結果を発表しました。取引額が前年比33.6%増の2,692億元億元(約4兆713億円)を記録しました。187のブランドの取引額が1億元(約15億円)を超えました。また期間中には、300,000を超えるライブストリーミングセッションが主催され、ライブストリーミングによって売り上げが1億元を超えたブランドは31ブランド、1,000万元(約1億5,120万円)を超えたブランドは167ブランドとなりました。なお、JDは18日に香港証券取引所へ上場し、米ナスダック市場との重複上場となりました。
同日、中国EC大手Alibaba(阿里巴巴)も、6月1日~18日に開催していた「6.18」の結果を発表しました。取引額は過去最高の記録となる6,982億元(約10兆5,700億円)となりました。特に3c(コンシューマー・エレクトロニクス、コミュニケーション、コンピューター)製品の取引額の伸びが目立ち、「華為技術」「栄耀」「蘇寧電器」「海爾」「珠海格力電器」の製品は、ライブストリーミングによる取引額がセール開始から10日で1億元を突破しました。
情報源:JDプレスリリース"FINAL REPORT OF 618:JD'S IN-DEPTH ANALYSIS OF RMB 269.2 BILLION, THE FACE VALUE AND WHAT'S BEHIND IT"(2020/06/19)、NNA ASIA「天猫セール、取引額は過去最高6982億元」(2020/06/22)
体験型コンテンツ提供をする、資生堂ビューティ・スクエアオープン
6月18日、資生堂が原宿駅前の複合施設ウィズ原宿1階に、美容施設ビューティ・スクエア」をオープンしました。コンセプトは「ビューティーを発見し・遊び・シェアする体験・発信型スポット」で、化粧品販売に加えて、デジタルを活用した体験型コンテンツの提供の場となっています。3DアバターソーシャルアプリZEPETO(ゼペット)と店舗の大型LEDビジョンを連動させたバーチャルコンテンツを体験できるインスタレーションゾーンや、ライブストリーミングやウェブ動画番組の公開収録が行われるゴーライブゾーンなど4つのゾーンで構成されています。
情報源:同社プレスリリース「資生堂、国内外ミレニアル世代に向けた直営店「Beauty Square」6月18日原宿にオープン」(2020/06/16)
クローガー、決算発表。EC売上高が92%増
6月18日、米スーパー大手クローガー(Kroger)が、2020年第1四半期の決算発表を行いました。売上高は前年同期比11.5%増の415億4,900万ドル(約4兆4,400億円)で、営業利益は同47.1%増の13億2,600万ドル(約1417億円)となり、大幅な増益となりました。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、EC売上高が92%増と大きく伸びました。同社はこれまでECのインフラ整備に積極的に投資してきており、EC商品の店舗での受け取りを約2,000店舗、宅配サービスを約2,400店舗で実施しています。
今週の注目は、「中国大型セール「6.18」、各社取扱額は記録を更新」だよ! |