【EC業界ニュース】アマゾン、オンライン薬局を開始 Weekly Topics! 11/18-11/24
トランスコスモス調査部が厳選する国内・海外EC業界ニュース
今週も国内外問わずEC市場の動きを、ダイジェストでお届けします。
世界30カ国・168の拠点があるトランスコスモスだからこそ伝えられる、
国内外EC業界の「今」が、5分でわかります。
今週のトピックはこちら。
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ピンドュオドュオ、決算発表。アクティブユーザーが6億人を突破
11月12日、中国EC大手ピンドュオドュオ(拼多多)が2020年第3四半期の決算発表をしました。売上高は前年同期比89%増の142億978万元(約2,257億円)、純利益は前年同期の16億6,043万元(約264億円)の赤字から、4億6,640万元(約74億円)と黒字になりました。月間アクティブユーザーが同50%増の6億4,340万人となり、年間購入金額も同27%増の1,993元(約3万1,662円)とどちらも増加し、総取扱高の増加に寄与しました。なお、同社は、新型コロナ感染症に対し、打撃を受けた農家へのサポートや、広東省や江蘇省、浙江省、福建省など製造業の主要地区20カ所余りとの協力も進めています。
情報源:同社IR "Pinduoduo Announces Third Quarter 2020 Unaudited Financial Results"(2020/11/12)
ライフ、ネットスーパー事業強化へ
11月16日、スーパーチェーンライフコーポレーションが、ライフネットスーパーで注文した商品を店頭で受け取れるサービス「店頭受取便」を、近畿圏のライフ6店舗で開始しました。また、アマゾン(Amazon)を通じて実店舗で取り扱っている生鮮食品や惣菜を自宅などに届けするサービスも、12日から配送エリアを拡大しており、ネットスーパー事業を強化しています。なお、店頭受取便の取扱商品はネットスーパーサイトに掲載している商品全般で、受け渡しは11:00~17:00(当日9:00までに申し込み)と17:00~20:00(当日15:00までに申し込み)の2時間帯となっています。
情報源:同社プレスリリース 「ネットスーパーで注文した商品をレジ待ちなしで受け取れる!ライフネットスーパー専用「店頭受取便」開始!」(2020/11/16)
アマゾン、韓国進出
11月16日、アマゾン(Amazon)が韓国で商品販売を開始することが分かりました。同国のECサイト11番街を通して、アマゾンが取り扱う商品を販売する予定で、11番街の親会社である通信大手のSKテレコムが明らかにしました。なお、アマゾンは11番街の株式を30%まで取得可能な新株発行優先権を得ており、提携効果を見極めた上で最大1千億円規模を出資する可能性があります。
情報源:SKテレコムプレスリリース "SKT to Collaborate with Amazon to Introduce New Offering in Korea"(2020/11/16)
アマゾン、オンライン薬局を開始
11月17日、アマゾンはアメリカで処方箋薬を配送するオンライン薬局「アマゾン・ファーマシー(Amazon Pharmacy)」を立ち上げました。利用者はネットで服用履歴や健康状態、アレルギーの有無などの情報を入力して登録し、医師などから処方箋をアマゾンに送ってもらうと、アマゾンでの購入が可能です。有料のプライム会員は、2日以内で無料配送され、さらにジェネリック医薬品は最大8割引き、先発薬は最大4割引きになります。また、アマゾンには薬剤師が常駐しており、ネットや電話で相談することもできるとしています。
情報源:同社プレスセンター "Introducing Amazon Pharmacy: Prescription Medications Delivered"(2020/11/17)
ウォルマート、決算発表。増収増益も、伸び率はやや鈍化
11月17日、米小売大手ウォルマート(Walmart)が、2021年度第3四半期の決算発表をしました。売上高は前年同期比5%増の1,347億ドル(約14兆円)で、純利益が同56%増の51億3,500万ドル(約5,364億円)となりました。EC売上高は79%増と好調でしたが、既存店の売上が来店客数の減少により同6.4%増と伸び悩み全体は5%程度にとどまる結果となりました。なお同社は、10月には傘下の英スーパーアズダ(Asda)を英国企業に売却すると発表しており、さらに11月15日には西友株を楽天とKKRに売却すると発表し、国内市場に注力すると見られています。
情報源:同社IR "Walmart Releases Q3 FY21 Earnings"(2020/11/17)
ターゲット、決算発表。ECが好調
11月18日、米ディスカウントストア大手ターゲット(Target)が2020年第3四半期の決算発表をしました。売上高は前年同期比21%増の223億3,600万ドル(約2兆3,332億円)で、純利益が前年同期比42%増の10億1,400万ドル(約1,059億円)となりました。特にEC売上は同155%増と好調で、売上の10.9%を占めました。EC利用の拡大に伴う配送コストの増加に対しては、需要が高い日用品の値引きや販促セールを抑えて利益率を改善し相殺しました。
情報源:同社IR "Target Corporation Reports Third Quarter Earnings"(2020/11/18)
ニトリ、物流投資2,000億円
11月19日、ニトリが今後5年間で最大2,000億円を投じて国内の物流施設・システムを一新することを日本経済新聞が報じました。全国各地で自前の物流センターを新設し、外部の物流企業が運営する施設の使用を順次停止し、賃料や委託料の削減を見込みます。また、各物流センターと店舗の在庫情報を一元化し、ECの消費者への配送時間を短縮します。さらに、物流センター内でもロボットの積極活用によって、業務の効率化も目指しています。
情報源:日本経済新聞 「ニトリ、物流投資2000億円 通販拡大で各地に倉庫新設」(2020/11/19)
ヤマト、SHOWROOMと連携
11月20日、ヤマトホールディングスが仮想ライブ空間を提供するSHOWROOMと連携し、SHOWROOMが持つライブコマース機能「SHOPROOM」を活用し、新たな販売支援の取り組みを開始することを発表しました。同取り組みは、ヤマトグループが持つ物流ネットワークとSHOWROOMが持つライブコマースプラットフォームを融合し、商品の裏側にある生産者の想いまでを伝える "ストーリーライブコマース"を通じて、生産者に新たな販路を提供する狙いがあります。第一弾として、アイドルグループSTU48メンバーが実際に生産者のもとを訪れ、インタビューしたオリジナル番組がSHOWROOMとYouTubeで公開しています。
ECスタートアップウィッシュが上場申請
11月20日、米ECウィッシュ(Wish)を手掛けるコンテクストロジック(Context Logic)が、米ナスダックに上場申請したことを明らかにしました。同社は、グーグル出身のエンジニアらが2010年に設立し、本社をサンフランシスコ市に置いています。ウィッシュは主に中国の事業者が出品する激安商品を欧米圏の消費者に販売するマーケットプレイスです。米証券当局に提出した上場申請書類によると、2020年1~9月期の月間利用者数は平均で1億800万人を有しています。また、AIを使い50万を超える出店者の中からユーザーの興味にあわせた商品を表示する技術に強みがあり、過去にはアマゾンから買収提案を受けています。
情報源:日本経済新聞 「米新興通販ウィッシュが上場申請 時価総額3兆円超も」(2020/11/21)
ANA、QR決済に参入
11月23日、ANAがJCBと提携して、QRコードを使ったスマートフォン決済事業に参入することが明らかになりました。既存のマイレージ会員アプリに、決済に使うお金をクレジットカードでチャージした上、店舗でアプリのQRコードを提示したり、店頭のQRコードを読み取ったりすることで利用できる「ANAペイ」を導入します。決済やチャージにより、マイルが貯まる仕組みで、マイル会員のメリット向上につながります。サービス開始は、年内に予定されています。
情報源:日本経済新聞 「ANA、JCBとスマホ決済 利用でマイルも加算」(2020/11/23)
今週の注目は、アマゾン・ファーマシーの開始だよ! |