【EC業界ニュース】ゾゾ、2021年度取扱高が過去最高額に!コスメ市場本格参入に向けたサービスも発表 Weekly Topics! 01/27-02/02
トランスコスモス調査部が厳選する国内・海外EC業界ニュース
今週も国内外問わずEC市場の動きを、ダイジェストでお届けします。
世界30カ国・168の拠点があるトランスコスモスだからこそ伝えられる、
国内外EC業界の「今」が、5分でわかります。
今週のトピックはこちら。
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ソフトバンクグループ、次はポーランドEC事業者に注目か?
1月26日、ソフトバンクグループがポーランドの靴通販サイト「eobuwie」(イオブウィ)の株式を親会社である大手小売CCCから取得することに関心を示していると報じられました。CCCは新型コロナ感染拡大のロックダウンに伴い実店舗販売の打撃を受ける中で、オンライン販売強化に注力しており、その一環としてイオブウィに出資するパートナー探しを始めました。すでに、ソフトバンクグループ以外にも複数社が出資を検討しているといわれており、順調に話が進めば第1四半期中に約5億ズロチ(約141億円)相当の株式を売却完了する見込みとなっています。
イオブウィは、積極的なデジタル投資を進めてきたことで有名で、実店舗に足をスキャンするテクノロジーを導入することで、足の形状にあった靴を、店舗を含む全ての在庫からレコメンドに取り組んできたことで注目を集めています。
情報源:ロイター通信「ソフトバンクG、ポーランド靴通販サイトへの出資に関心=関係筋」(2020/01/26)
メルカリ、「マーケットプレイスの基本原則」を発表。高額転売は規制せず
1月27日、メルカリは「マーケットプレイスの基本原則」を発表しました。同原則は外部有識者との議論のもとに策定しており、多様な価値観を持った人々が自由に取引できることを目的に「安全であること」「信頼できること」「人道的であること」の3点を中心に、取引の原則をまとめています。また、需給バランスが著しく崩れ、価格が急騰するケースへの対応方針についてもあわせて発表し、新型コロナウイルス下で需給が逼迫したマスクなど安全、健康に関わる商品の取引は状況に応じ禁止するとしました。一方で、自由取引を重視する上で、趣味に関連する商品の高額出品に関しては規制しない方針を打ち出しています。
情報源:同社プレスリリース「メルカリ、外部有識者とともに策定した「マーケットプレイスの基本原則」を公開」(2021/01/27)
楽天市場、2020年の流通総額が3兆円超へ
1月28日、楽天はオンラインイベントで2020年の流通総額が30兆円を超えたことを発表しました。新型コロナの感染拡大に伴う巣ごもり消費の後押しを受け、2018年の約2兆円から2年間で5割増しとなりました。また、イベントでは2月1日より施行された「デジタルプラットフォーム取引透明化法」への対応として、行政からの要請に対応する専門組織の「コマース渉外室」を新設すると同時に、3月に出店店舗と意見を交換する委員会も開設する計画も発表しています。
情報源:日本経済新聞「「楽天市場」の取扱高3兆円突破、巣ごもり消費拡大で」」(2020/01/28)
米Boxed、イオンと共同でアジア進出へ
1月末、バルク販売に特化した米ネット通販のボックスド(Boxed)がイオンと共同で、マレーシアに進出することが発表されました。ボックスドは、主にイオンのデジタルトランスフォメーションを支援する計画となっています。なお、イオンではすでに1万人を超える人材を雇用していますが、パンデミック中にオンラインショッピングサイトの運営を通じて、さらに雇用を増やすことを表明しています。なお、両社の提携は2018年より始まっており、イオンがデジタルシフトの戦略の一環として、同社の高度に自動化された物流システムやAIを活用したアルゴリズムによる高い顧客提案力に注目し出資しています。
情報源:TechCrunch Japan「オンライン通販の米Boxedが日本のイオンと提携しアジア進出」」(2021/01/31)
ゾゾ、2021年度取扱高が過去最高額に!コスメ市場本格参入に向けたサービスも発表
1月29日、ゾゾは2021年3月期第3四半期(2020年4月1日-12月31日)の決算を発表しました。商品取扱高は過去最高額の前年同期比19.8%増3,042億4,300万円、売上高は1,084億8,000万円(同18.1%増)、営業利益が337億8,500万円(同74.3%増)と大幅な増収増益となりました。新型コロナによるデジタルシフトの後押しを受けたほか、5月から11月にかけて3回にわたり実施した「ZOZOWEEK」のセールが売上拡大を後押ししており、特に11月のイベントではテレビCMも放映したことで集客にも貢献したとしています。
また、同日には3月にオープン予定の「ゾゾコスメ」に先立って、「ゾゾグラス」の予約受付を開始しました。ゾゾグラスはアプリと連動しており、装着することで肌色を診断し、ブランドを横断して販売する商品とのマッチングを行うことが特徴となっています。まずはファンデーションから開始し、今後その他の商品へと拡大する予定です。
情報源:同社プレスリリース「2021年3月期第3四半期 決算説明会資料」(2021/01/29)、「ZOZOTOWN上に国内外500以上の厳選ブランドが集うコスメ専門モール「ZOZOCOSME」を3月オープン!」(2021/01/29)
アリババ、好調な業績を発表!政府の規制強化で先行き不安視の声も
2月2日、中国大手EC事業者アリババ(Alibaba)は2020年10-12月期決算を発表しました。売上高は前年同期比37%増の2,210億元(約3兆5,940億円)、純利益は年同期比52%増の794億元(約1兆2800億円)となりました。オンラインショッピングセール「独身の日」で過去最高の取扱高を記録したことなどが売上拡大に寄与しており、天猫を含むとするコア・コマース事業は前年同期比38%増 1,955億4,100万元(約3兆1,799億円)を記録しています。
事業は好調である一方で、2020年12月にはEC事業が独禁法違反の疑いで調査が開始したほか、先行での罰金処分が科せられ、年末には香港市場でアリババ株が大幅下落する場面もみられました。また、傘下金融のアント・フィナンシャルにも厳しい視線が向けられており、11月には習近平国家主席が自ら同社の香港株式市場上場停止を決定したことを発表しています。政府は、急成長する民間大手の管理体制の厳重化の方針を打ち出しており、今後のアリババの先行きを危惧する声もあがっています。
情報源:同社IRリリース"December Quarter 2020 Result"(2021/02/02)
アマゾン、売上利益ともに過去最高額を記録!ジェフ・ベゾス氏の退任も発表
2月2日、米大手EC事業者アマゾン(Amazon)が2020年10月-12月期決算を発表しました。売上高は前年同期比44%増1,255億5,500万ドル(約13兆1、870億円)、純利益は2.2倍の72億2200万ドル(約7,590億円)となりました。新型コロナウイルスによる巣ごもり消費が、年末商戦におけるオンラインショッピング利用を後押ししたことで、同社の売上と純利益ともに過去最高額を更新することとなりました。主力のネット通販売上高は前年同期比46%増の664億ドル(約6兆9,792億円)で、マーケットプレイス手数料は前年同期比57%増の273億ドル(約2兆8,694億円)となりました。
このように好調をみせる中で、CEOのジェフ・ベゾス氏は2021年7~9月期に退任し、同社の成長部門であるクラウド事業を率いるアンディ・ジャシー氏がCEOに昇格することが発表されました。今後、ベゾス氏は取締役会長となり、アマゾン以外に立ち上げてきた航空宇宙事業のブルーオリジンや地球温暖化対策のベゾス地球基金などに時間をあてることを計画しています。
情報源:同社IRリリース"AMAZON.COM ANNOUNCES FINANCIAL RESULTS AND CEO TRANSITION"(2021/02/02)
今週の注目は、ゾゾグラスだよ!はやく届かないかな! |