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【2022年EC業界ニュース】楽天、カタログ通販参入、OMOやフリマサービスも強化 ほか

トランスコスモス調査部が厳選する国内・海外EC業界ニュース

今週も国内外問わずEC市場の動きを、ダイジェストでお届けします。

世界30カ国・168の拠点があるトランスコスモスだからこそ伝えられる、

国内外EC業界の「今」が、5分でわかります。

今週のトピックはこちら。

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目次[非表示]

  1. 楽天、カタログ通販参入、OMOやフリマサービスも強化
  2. ビザ、NFTプログラムを開始
  3. フリップカート、オンライングローサリー事業拡大のために5億ドルを投入
  4. 化粧品専門セフォラ、ベトナム市場に参入
  5. タタ・グループ、スーパーアプリをリリース
  6. ゾゾ、ARによるメイク体験を提供開始

楽天、カタログ通販参入、OMOやフリマサービスも強化

EC Weekly Picks 日本国旗

今週、大手ネット通販の楽天市場は相次いで新サービスを発表しました。一つ目のサービスとしては日本郵便との協業で、カタログ通販への参入です。楽天市場の商品を掲載したカタログを発行し、郵便局で申し込みをできるようになります。まずは、日本郵便近畿支社管内(滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県)2府4県の郵便局で開始し、販売期間は4月から6月末までとします。6月以降は北海道でも展開し、取扱商品も徐々に拡大していく計画です。二つ目のサービスは、Rakuten Fashionの出店ブランドのOMO(Online Merges with Offline)を支援する新サービスです。今後、実店舗で楽天スーパーポイントを貯めることができるようになります。あわせて各ブランドの各商品ページより、商品の実店舗における在庫状況の確認にも対応します。対象ブランドとしては、ユナイテッドアローズやアダムエロペなどが挙げられ、計116店舗でポイントを貯めることができます。三つ目は、楽天ラクマの新サービスで、中古品を扱う企業の出店を本格化させるというものです。新たに130社以上が出店することが発表され、まずは中古ブランド品やスマートフォンを中心に販売し、今後カテゴリーを増やす計画です。なお、これまで楽天ラクマでは手数料を低く設定するなどの取り組みにより最大手のメルカリに次ぐ規模にまで拡大したものの、調査会社のニールセンデジタル(Nielsen Digital)によると、利用者数では約2倍の差をつけられています。今回、中古品を扱う企業の出店に対応したことで、安心感の提供に加え取引量も増えることで新たな顧客獲得に繋げることを狙います。

情報源:ネットショップ担当者フォーラム 「楽天グループが郵便局を通じたカタログ通販に参入、日本郵便と物販分野でも協業」(2022/03/31)PRTimes 「「Rakuten Fashion」参加ブランドショップの一部実店舗でのお買い物が、「SPU」の対象となるOMO施策「Rakuten Fashion OMOサービス」を開始」(2022/01/20)日本経済新聞 「楽天、フリマアプリで企業出店を本格展開 130社が参加」(2022/04/05)

ビザ、NFTプログラムを開始

EC Weekly Picks グローバル国旗

大手クレジットカードのビザ(Visa)が、クリエイターを対象にNFT(非代替性トークン)プログラムを開始しました。同社の暗号資産部門責任者であるクイ・シェフィールド(Cuy Sheffield)氏は、過去1年においてNFTのエコシステムが急成長を目の当たりにしていることを踏まえ、今後新しい形のEコマースを形成していく考えを示しました。プログラムでは、1年間かけて、アーティストやミュージシャン、ファッションデザイナー、映画制作者などのクリエイターを集め、NFTを使ったビジネスを構築できるようにします。初回の開催ではクリエイター数に上限を設けず、すべての参加者がビザの顧客・メンターといった幅広いネットワークへのアクセスを可能とします。

情報源:TechCrunch Japan 「Visaがアーティストやミュージシャンを対象としたNFTプログラムを開始」(2022/03/31)

フリップカート、オンライングローサリー事業拡大のために5億ドルを投入

EC Weekly Picks インド国旗

ウォルマート(Walmart)傘下の印ネット通販のフリップカート(Flipkart)は、新たに5億5,300万ドル(約684億円)をオンラインマーケットビジネスに投入することが明らかになりました。同社は、2022年1月に新たにオンライングローサリー販売を1,800都市に拡大することを発表しており、今回の資金投資はオンライングローサリーや競争環境が激しくなってきたソーシャルコマースの拡大に充てるとみられています。インドは、現在、オンライングローサリーがEコマース市場をけん引しており、2019年時点では19億ドル(約2,350億円)市場のところCAGR 57%で成長し、2024には約10倍の規模の182億ドル(約2兆2,270億円)にまで拡大するとみられています。

情報源:Inc 42 "Flipkart Infuses $553 Mn In Marketplace Biz, Likely To Expand Grocery Vertical "(2022/03/31)

化粧品専門セフォラ、ベトナム市場に参入

EC Weekly Picks ベトナム国旗

仏ラグジュアリーブランドグループLVMH傘下の化粧品専門セフォラ(Sephora)が、ベトナム市場向けネット通販サイトを新設し同市場への参入を果たしました。5か月のテスト運用を経てのグランドオープンとなっており、購入される商品はシンガポールの倉庫から配送されます。セフォラは2022年3月現在、アジア地域においてシンガポール、マレーシア、タイ、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、香港、インド、インドネシアで合わせて100店舗を展開していますが、現時点ではベトナムに実店舗を展開しておりません。なお、同社ではこれまで実店舗を出店していない地域についてはアメリカのネット通販サイトで越境販売を行っていましたが、現在では停止しています。今後、ベトナムと同様に、これまで越境対応していた地域に対して、各国別のネット通販を立てていくことが見込まれます。

情報源:VIETJO 「化粧品専門店の仏セフォラ、ECを通じてベトナム市場参入 」(2022/04/01)

タタ・グループ、スーパーアプリをリリース

EC Weekly Picks インド国旗

印コングロマリットのタタ・グループ(Tata Group)が4月7に、スーパーアプリの「ニュー(Neu)」をリリースすることが報じられました。ニューを使うことで、これまで傘下のオンライングローサリーサービスであるビッグバスケット(BigBasket)やオンライン医薬品の1ミリグラム(1mg)で提供してきたロイヤリティサービスを統合し、新たに「ニューコイン(NeuCoin)」を獲得できるようにします。すでに競合であるアマゾン・インド(Amazon India)、ペイティーエム(PayTM)、リライアンス・ジオ(Reliance Jio)などはスーパーアプリに参入しており、後発組のタタ・グループが今後どれだけ利用者を獲得できるかが注目されています。

情報源:Indian Retailer "Tata Group to Launch its Super App 'Neu' on April 7, Eyes to Take on Amazon, Jio" (2022/04/04)

ゾゾ、ARによるメイク体験を提供開始

EC Weekly Picks 日本国旗

Zホールデングス傘下のゾゾは、同社の運営するコスメネット通販「ゾゾコスメ」で新たにARによるメイク体験の提供を始めたことを発表しました。同社では、台湾のARプラットフォームを提供するパーフェクトの技術を採用し、21ブランド677種類ものアイシャドウやリップに対応し、今後も対象商品を拡充する計画です。利用者はゾゾタウンのアプリで、試したい商品を探しインカメラを使うことで疑似的にメイクアップ体験を楽しむことができるようになります。

情報源:ITmedia NEWS 「ZOZO、「ARメイク」提供 台湾企業の技術を導入」(2022/04/05)


POINT
今週の注目は「楽天、カタログ通販参入、OMOやフリマサービスも強化」だよ!


trans+(トランスプラス) 編集部
trans+(トランスプラス) 編集部
ITアウトソーシングサービスで企業を支援するトランスコスモス株式会社のオウンドメディア編集部。メンバーはマーケター、アナリスト、クリエイターなどで構成されています。

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