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【2023年EC業界ニュース】Meesho 2023年はTier2からの取引が全体の80%を占め、力強い成長を記録

トランスコスモス調査部が厳選する国内・海外EC業界ニュース

今週も国内外問わずEC市場の動きを、ダイジェストでお届けします。

世界26カ国・93の拠点があるトランスコスモスだからこそ伝えられる、

国内外EC業界の「今」が、5分でわかります。

今週のトピックはこちら。

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目次[非表示]

  1. Meesho 2023年はTier2からの取引が全体の80%を占め、力強い成長を記録
  2. Jumia ナイジェリアなど7つの市場でのフードデリバリー事業Jumia Foodを廃止
  3. Alibaba CEOの呉氏 Taobao GroupとグループのCEOを兼任することを発表
  4. 楽天 楽天西友ネットスーパー株式会社を完全子会社することで合意
  5. 英Frasers Group 英ラグジュアリーECのMatches Fashionを約93億円で買収

Meesho 2023年はTier2からの取引が全体の80%を占め、力強い成長を記録

EC Weekly Picks インド国旗

Softbank(ソフトバンク)が出資するインドEC事業者Messho(ミーショ)が2023年に力強い成長を記録しました。

12月24日、同社の発表によると約7万5,000人の販売者が2桁の成長を達成し、2万人以上の販売者が約10倍の売上高を記録しました。

Meeshoは2023年初めてインドで黒字転換に成功しているユニコーンです。販売者の約60%は、Avinashi(アビナシ)やBharuch(バルーチ)などの小さな町の人で、1,400億人を超える購入者の80%近くがTier 2(ティア2)および地方都市に住んでいると同社は発表しています。

情報源:Business Outlook India "Nearly 75,000 Sellers On Meesho Hit Double Digit Growth In Sales"(2023/12/25)

Jumia ナイジェリアなど7つの市場でのフードデリバリー事業Jumia Foodを廃止

EC Weekly Picks ナイジェリア国旗

アフリカ大手EC事業者Jumia(ジュミア)は、ナイジェリアを始めとする7つの市場でのフードデリバリー事業Jumia Food(ジュミアフード)を廃止すると発表しました。

Jumia Foodは2023年第3四半期まで同社のGMVの約11%を占め、数年前から数量ベースではアパレルに次いで2番目に大きいカテゴリーでした。

しかしJumia CEOのFrancis Dufay(フランシス・デュファイ)氏は、フードデリバリー事業はGlovo(グローボ)、Uber Eats(ウーバーイーツ)、Dial-A Delivery(ダイアルAデリバリー)などの競合が多い上に利益が見込みにくい事業とし、今後はEC物販事業に注力することで収益拡大を目指すとしています。

特に同社は物流への投資を強化しているため、EC事業での優位性が見込めると説明しています。

情報源:Tech Crunch "Jumia quit food delivery because of deep-pocketed 'aggressive' rivals, CEO says"(2023/12/18)

Alibaba CEOの呉氏 Taobao GroupとグループのCEOを兼任することを発表

EC Weekly Picks 中国旗

12月20日、中国大手EC事業者Alibaba(アリババ)CEOの呉泳銘(エディー・ウー)氏がEC事業のTaobao Group(タオバオグループ:淘天集団)CEOとグループCEOを兼任することを発表しました。

同社の国内ECプラットフォームTmall(天猫)とTaobao(淘宝網)は依然として中国最大のシェアを獲得していますが、Temu(ティーム―)など低価格帯を強みとするプラットフォームを展開するPinduoduo(ピンドゥオドゥオ:拼多多)が、11月末には時価総額でアリババを逆転しました。

呉泳銘氏はこれまでもTaobao Groupの会長を兼務していましたが、CEOとして事業のテコ入れを図る予定です。

情報源:Reuters "Alibaba Group CEO consolidates control of core businesses with new e-commerce role"(2023/12/20)

楽天 楽天西友ネットスーパー株式会社を完全子会社することで合意

EC Weekly Picks 日本国旗

楽天グループと大手スーパーマーケットチェーンの西友は、楽天が楽天西友ネットスーパー株式会社を完全子会社することで合意しました。

今後は「楽天西友ネットスーパー」と倉庫型ネットスーパー事業は楽天が運営継続し、西友は実店舗を起点とする店舗出荷型ネットスーパー事業を単独運営する形態へ移行します。約1年間の移行期間を経て、会社名やサービス名称が変更される予定です。

楽天はこれによりネットスーパー事業の拡大を加速させるねらいです。楽天市場や楽天ポイントなどの強みを生かして楽天西友ネットスーパーの顧客基盤を拡大し、競争力を強化する考えです。

西友は店舗出荷型ネットスーパー事業を独立して運営することで実店舗との連携を強化し、顧客満足度の向上を目指します。実店舗の強みを生かして店舗出荷型ネットスーパーの利便性を向上させ、顧客のニーズに応えるねらいです。

情報源:ECのミカタ 「楽天、「楽天西友ネットスーパー」を完全子会社化 サービス名称も変更へ」(2023/12/20)

英Frasers Group 英ラグジュアリーECのMatches Fashionを約93億円で買収

EC Weekly Picks イギリス国旗

英スポーツ用品の小売業者Frasers Group(フレイザーズ・グループ)は、英ラグジュアリーEC事業者のMatches Fashion(マッチズ・ファッション)を約6000万ユーロ(約93億8,200万円)で買収します。買収は2024年1月1日に完了する予定です。

Frasers Groupは既にFlannels(フランネルズ)というラグジュアリーブランドを展開しており、今回の買収でラグジュアリー市場の競争力を高めるねらいです。

Matches Fashionは近年赤字を記録しており、2023年1月の最終会計年度末の調整後EBITDAは3860万ユーロ(約60億2,200万円)でした。今回の買収でFrasers Group傘下に入ることで、経営回復が期待されています。

情報源:Ecommerce News Europe "Matches Fashion acquired by Frasers Group"(2023/12/21)


POINT

今週の注目はMeeshoの業績です。近年、インドでは大手ECが地方利用者獲得に向けて投資を増やしているところ、同社はTier2利用者の囲い込みに成功し、注目を集めています。


trans+(トランスプラス) 編集部
trans+(トランスプラス) 編集部
ITアウトソーシングサービスで企業を支援するトランスコスモス株式会社のオウンドメディア編集部。メンバーはマーケター、アナリスト、クリエイターなどで構成されています。

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