富士山頂のあるまち小山町のDX推進の支援を進めています ~小山町CIO補佐業務~
※本記事は2024年5月31日にトランスコスモスSDGs委員会に掲載された記事を転載しています。 |
小山町との連携協定とCIOの補佐
富士山頂のあるまち、金太郎生誕の地小山町と令和3年度末に連携協定を締結し、翌令和4年度からCIO補佐業務を受託し「デジタルで人と地域が<つながる>まち 小山町」の実現に向けて支援を進めています。
人口1万7千人の小さな町ですが、町民のDXに対する関心も高く、トランスコスモスが支援する町のDXの取組についても町民から高く評価を頂いています。
令和5年度の支援内容
昨年度は重点的に進める取り組みについて、3つのテーマごとにワーキンググループを作って関係各課の職員さんとともに考えながらDX推進に取り組みました。
①行政手続きのオンライン化ワーキンググループ
紙ベースでの申請からオンライン申請に切り替えていくことで、住民等の利便性向上と職員の負担軽減を目指して取り組みを進めました。
オンライン申請を可能とするために押印を不要とするための条例等の見直しや、オンライン申請を可能とするための条例等の整理を検討しました。
またオンライン申請をできるようにするために、各担当課の職員さんが申請フォーム及びオンライン化に対応した業務手順書を作成し33の手続きで運用を開始しました。
②窓口サービスのスマート化ワーキンググループ
住民視点と職員視点で窓口業務のより良いあり方を検討しました。
職員さんが実際に来庁者になりきって転入手続き等を体験する「窓口利用体験調査」を実施し、現状の窓口業務の課題や改善点を調査し、調査を踏まえて小山町の窓口のあるべき姿の方向性を定めました。
また「書かない窓口」を先進的に取り組んでいる深谷市さんを視察し活用現場を体験しました。
③情報発信の最適化ワーキンググループ
小山町の情報発信の中心となるホームページを分かりやすく管理しやすくするために町ホームページの改修に向けた取り組みを進めました。
課題アンケートによる現行ページの改善点の洗い出しやヒューリスティック分析や詳細評価、他自治体との比較を行いました。
またコンテンツ整理とカスタマージャーニーマップ作成を通じて分かりやすい情報発信手法やサイト導線について学習しました。さらに翌年度のホームページの改修に向けてロードマップも作成しました。
職員が実際に窓口手続きを体験し、課題を調査する「窓口利用体験調査」
窓口サービスのスマート化ワーキンググループ
ワーキンググループ以外にもDX人材育成基本方針に基づき実施する研修として「DX人材育成研修」を8回実施しました。
小山町職員に向けた「DX人材育成研修」の実施
また「小山町DXガイドライン行動計画」の進捗確認や推進の助言を行い、改訂の支援も行いました。
小山町デジタル・トランスフォーメーション(DX)ガイドライン
出典:https://www.fuji-oyama.jp/chousei_10_202203081634591.html
これらの年間の取り組みを職員さんと共に町幹部や町民へも報告し、今後も取り組みを継続して欲しいと支持をいただくことができました。
今年度の支援について
三年目の今年は、各課から困りごとを聞き取り、課題や障壁を解決するためにデジタル田園都市国家構想給付事業を活用して多くのデジタル化施策を推進する事を目指しています。
今後もトランスコスモスはこれらのサービス提供を通じて、社会課題解決の担い手である行政職員の皆さまの「住民満足度向上」「職員負担軽減」に向けた業務改革を支援し、持続可能な社会の実現、地域Well-beingの向上を推進していきます。