
【MAのプロが教える!】失敗しないMAツール選びの極意
MA (マーケティングオートメーション)ツールの選定は、企業のデジタルマーケティング戦略において非常に重要なステップです。
しかし、適切なツールを選ばなければ、思うような成果が得られないばかりか、時間とコストを無駄にしてしまう可能性もあります。そこで今回は、MAツール選びでよくある失敗事例と、それを避けるためのポイントをMAツール導入・運営のプロが解説します。
また、数多の企業に選ばれ活用されているMAツールとして「Salesforce Marketing Cloud」と「KARTE」を挙げ、それぞれの特徴や選び方のコツなどについて解説します。
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目次[非表示]
MA(マーケティングオートメーション)とは
MA(エムエー)とは、Marketing Automation(マーケティングオートメーション)の略で、マーケティングに関する一連の業務を自動化する仕組みやプラットフォームを指します。一般に、これを実施するためのツールは「MAツール」と呼ばれます。
通常、企業が多様な顧客に対し、適切な内容やタイミング、手段での情報発信を手動で個別に行うとなれば、莫大な手間と時間、コストがかかります。
一方、MAツールを利用すると、「誰に・何を・いつ・どうやって」届けるかというシナリオを設定すれば、各顧客の属性や購入履歴などのデータを基に、自動でパーソナライズされた情報発信が可能です。
MAによる自動化は、マーケティング活動の効率を大幅に高めると同時に、多様な顧客に沿った情報発信により、集客・顧客管理・販売促進などの効果向上を図ることができます。
MAでできること
お客様一人ひとりに対し、最適なコンテンツを、最適なタイミングで、最適な方法で届けることができ、魅力的なコミュニケーションが企業のファン化を促進させます。
MA導入におけるよくある失敗例とその対策
MAツールは、導入さえすればすぐに成果が出るというものではありません。実際の導入現場では、ツールの特徴に応じた「落とし穴」が存在します。ここではMAの導入でよくある失敗例と、その対策をご紹介します。
●失敗例①データボリュームの見積もりミスで構築が難航
外部システムとのデータ連携を開発する中で、当初の想定よりもはるかに多い数億件のレコードが存在することが発覚。MAツールの処理パフォーマンスの限界に直面し、開発直前での構成見直しを迫られた。
【対策】 |
●失敗例②目的が曖昧な状態で導入し、活用しないまま放置
MAツールの機能は多岐にわたるが、要件定義(誰が・何のために使うか)を詰め切らずに導入してしまい、結局活用されないままという状態に。
【対策】 |
●失敗例③部門間における連携不足
エンジニア・マーケター・アナリスト・セールスといった多職種連携が必要にも関わらず、連携が不十分でMAツールの導入が難航・長期化した。
【対策】 |
●よくある失敗例から分かること
MAはどのツールも、それぞれに優れた特徴を持っていますが、自社にとって必要な機能と運用体制を見極めることが導入成功の鍵です。導入前の準備とチーム設計を怠らず、長期的な視点で活用していくことが、MAツールの導入を成果につなげる最短ルートです。
いま多くの企業に選ばれているMAツール
需要増加に伴い、現在はさまざまなMAツールが市場に溢れています。選択肢が多い反面、どのようなツールが自社のニーズにマッチするのか判断に困るケースも増えています。
年間、約600件のお客様企業のWebサイト構築・運営実績を持つトランスコスモスには、MAツールの有資格者が多数在籍しています。ここでは、トランスコスモスのMA専門家が、多くのお客様企業に選ばれているMAツールとして「Salesforce Marketing Cloud」と「KARTE」をピックアップ。それらの特徴を比較しながらMAツールの選び方を解説します。
※「Salesforce Marketing Cloud」はSalesforce,Inc.の米国およびその他の国における商標または登録商標です
※「KARTE」は株式会社プレイドの商標または登録商標です
● MA比較早見表
Salesforce Marketing Cloud |
KARTE |
|
特徴 |
・大量のデータ蓄積・管理に向いている |
・リアルタイムのデータを活用した施策の実装 |
向いている施策 |
・メール配信 |
・Web接客(バナー出し分けなど) |
対象 |
BtoC中心・大規模な企業・団体 |
BtoC中心・国内でのWebマーケティング |
費用 |
月額150,000円~(プランに応じて変動) |
要相談 |
※1:機能・施策事例から推定
※2:2025年3月時点
●よく選ばれるMAツール①「Salesforce Marketing Cloud」
Salesforceは、世界中で高いシェア(20%以上)を持ち、グローバルかつ幅広い業界で利用されているCRMです。その供給元であり、 11年連続で世界No.1のCRMプロバイダーに選出されるなど、圧倒的な信頼と実績を誇るSalesforce社が提供するMAツールが、Salesforce Marketing Cloud(セールスフォース・マーケティング・クラウド)です。
特徴
・Salesforceを導入している多くの企業での実績により、セキュリティ面・データ連携面・契約面で導入ハードルが低く、既存のSalesforce環境との連携がスムーズ
・視覚的にカスタマージャーニーを設計可能で、複数チャネル(メール・SMS・SNSなど)への配信も簡単に設定可能
・カスタマイズ性が高く、標準機能で対応できない要件も、既存のソフトウェアやフレームワークを使用せずゼロからシステムを構築する開発手法であるスクラッチ開発で柔軟に対応できる
こんな方におすすめ
・Salesforce製品をすでに導入済、または今後CRMやCDPなども統合的に運用したい方
・エンジニアと連携して複雑なデータ抽出、一人ひとりに異なるメールコンテンツを配信するなど、より高度な施策も実現可能にしたい方
●よく選ばれるMAツール②「KARTE」
KARTE(カルテ)は、サイト内外・オンラインオフラインを問わず、あらゆる顧客接点で一貫した体験を提供できるプラットフォームです。最大の特徴は、一人ひとりの行動データをリアルタイムに解析し、それをもとに各チャネルで最適なコミュニケーションを実現できる点にあります。柔軟性と高い連携性を備えたプロダクト設計と、人的支援を含むサポート体制により、エンタープライズ企業から高い支持を得ています。
特徴
・機能を必要に応じて追加・拡張できる柔軟性があり、ECをはじめとするさまざまな業界のニーズに対応
・UIやサポートが日本語に最適化されており、国内企業との相性が良い
・過去に実装された施策に基づいたシナリオのテンプレートが豊富に用意されており、実施する施策の参考にすることができる
・ユーザーの行動データをもとに、リアルタイムでコミュニケーション施策を実施可能
こんな方におすすめ
・ECや人材・金融・不動産など、Web接客を通じてコンバージョン改善を目指す方
・国内市場をメインターゲットとする方
・シナリオテンプレートを活用して効率的にマーケティング活動を進めたい方
・導入コストを抑え、短期間で始めたい方
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MAツール選びのポイント
MAツールの特徴、よくある失敗例を踏まえたMAツール選びのポイントをご紹介します。
1. 自社のシステム環境と親和性があるか
MAツールはそれ単体で完結するものではなく、CRMやCDP、広告運用、ECサイトなど、他のシステムと連携してこそ本領を発揮します。そのため、既存の業務システムや社内体制と親和性があるかは重要な判断ポイントです。
例えば、Salesforce Marketing Cloudは、SalesforceのCRMやCDPとの親和性が高く、顧客情報を一元管理したいという企業に支持されています。
2. 費用(費用対効果)
MAツール導入において気になるのが、「費用」に対する観点です。初期費用や月額コストだけでなく、自社の活用規模・体制と照らし合わせて、費用対効果が見込めるかどうかを判断しましょう。
3. 現場で運用できる使いやすさがあるか
高度な機能があっても、それを使いこなせなければ意味がありません。ノーコードでの操作性や、UIの直感性、テンプレートの充実度など、「非エンジニアでも扱えるか」がツール選択の大きな分かれ目になります。
KARTEは、施策の設計から配信、分析までを管理画面上で完結でき、テンプレートも豊富。スピーディに施策を回す現場マーケターに特に支持されています。
MAツールの選定や導入に向けて
MAツールのよくある失敗例やツール紹介、選び方の解説を通して、自社の目的や体制、連携環境などによって、選ぶべき製品が大きく異なることがお分かりいただけたかと思います。
自社の課題と向き合い、機能・費用・運用体制などの条件と照らし合わせることが重要です。また、知識や実績が豊富な外部の専門家とも相談しながら選択することが、MAツール導入・活用における成功の鍵となります。
トランスコスモスへのMAツールに関するご相談・ご質問・運用お見積りなどは、こちらからお気軽にお問い合わせください。
本記事で紹介したテーマに関する詳しい資料は、下記リンクから無料でダウンロードしてご覧いただけます。本記事で取り上げたMA(Salesforce Marketing Cloud・KARTE)の詳しい活用事例も取り上げておりますので、ぜひご活用ください。
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※「Salesforce Marketing Cloud」はSalesforce,Inc.の米国およびその他の国における商標または登録商標です
※「KARTE」は株式会社プレイドの商標または登録商標です
※本記事は株式会社セールスフォース・ジャパン、株式会社プレイドの許可のもと掲載しています