
サステナビリティの現場を訪ねて トランスコスモス・アシスト見学レポート ~PaperLabの取り組み~
※本記事は2026年5月12日にトランスコスモスSDGs委員会に掲載された記事を転載しています。 |
トランスコスモスでは、環境および人権に関する取り組みを重要なテーマとして推進しています。今回は取り組みへの理解を深める目的で、トランスコスモス・アシストを見学しました!
トランスコスモス・アシストは、環境配慮と障がい者雇用を両立する取り組みを実践している拠点です。本記事では、PaperLabを中心に、現場で行われている業務の工夫や、サステナビリティの実装例をご紹介します。
見学の目的
トランスコスモスでは、
・環境負荷低減
・人権・DE&Iの推進
を事業活動の重要な柱としています。
その中でも紙資源の循環と障がい者雇用を両立するPaperLabの取り組みについて「資料や概念だけではなく、実際の現場を自分たちの目で見る」ことを目的として、今回の見学が実現しました。
現場の業務内容や工夫を知ることで、今後の業務理解・事業理解につなげることを目指しています。
トランスコスモス・アシストについて

株式会社トランスコスモス・アシスト
トランスコスモスでは以前から障がい者雇用に取り組んできましたが、事業の多様化や拠点拡大に伴い、より安定的で継続可能な雇用の場を提供する必要性が高まったことから、現在は特に注力しています。
その中核を担っているのが、昨年設立20周年を迎えた特例子会社であるトランスコスモス・アシストです。
今回見学した拠点にはスタッフ数4名、メンバー25名が在籍しており、全体ではスタッフ数4名、メンバーは35名が業務に取り組んでいます。20年以上勤務しているベテラン社員も複数在籍するなど、長期的に働ける環境づくりも着実に進められています。
また過去に、障がい者雇用に関する取り組みは行政からも評価され、表彰を受けています。

数々の賞状が執務室に飾られています
PaperLabとは

乾式オフィス製紙機「PaperLab」
PaperLabは、使用済みの紙を水をほとんど使わずに再生紙へと生まれ変わらせる装置です。
「Dry Fiber Technology(水を使わずに紙を作る技術)」により、オフィス内で紙を循環させることが可能になります。
トランスコスモス・アシストでは2017年に導入し、今年10年目を迎える継続的活用がなされています。

紙の循環を支える、小さなリサイクルの仕組み
通常、紙のリサイクルは外部委託を伴う大規模なプロセスで行われます。
PaperLabはその常識を変え、使用済みの紙から、その場で新しい紙を作る「小さなサイクル」を実現しています
この考え方は、
・資源循環をより身近なものにする
・環境負荷を抑えながら持続可能な経済活動につなげる
という、サステナビリティの本質を体現しています。
使用済み紙の回収と仕分け
廃棄予定の用紙は、池袋本社や渋谷拠点などからシャトル便を使って回収されます。
ただし、すべての紙がPaperLabで再生できるわけではありません。そのため、素材や状態を見極めながら、丁寧な仕分け作業が行われます。

見えるかたちで進む、紙の循環
一枚ずつ確認し、PaperLabに適した紙だけを選別することが、品質の高い再生紙につながっています。
仕分けされた紙はPaperLabに投入され、解繊、結合、成形という工程を経て、新たな紙へと生まれ変わります。

紙の循環が、人の手で次の価値へと変わる
再生された紙は、社内名刺や会社封筒だけでなく、メモ帳、スケジュール帳、ノート、卓上カレンダーといったノベルティ製品としても活用されています。
想像以上に種類が多く、紙の循環が事業活動の中に自然に組み込まれている点が印象的でした。

バラエティ豊かなノベルティ
なお、トランスコスモス・アシストではPaperLabの運用だけを行っているわけではなく、印刷・製本・発送業務、データ入力や書類チェックなどの事務補助業務、名刺・封筒・ノベルティ制作といった社内向け業務など、多岐にわたる業務を担っています。
PaperLabの取り組みは、その中でも環境配慮と障がい者雇用を象徴する取り組みの一つとして位置づけられています。
また、ペーパーレス化が進む中、回収できる紙は年々減少していますが、そのような状況でも現場で働く人のモチベーションを保つ工夫がされ、やりがいを持って働き続けられる環境づくりが実践されていました。
・時短勤務のメンバーも在籍
・「1日6時間以上」「週20時間以上」など、無理のない就労設計
見学を通じて感じたこと
今回の見学を通して強く感じたのは、
“障がい者雇用と環境への取り組みは、どちらか一方ではなく、両立できるということ” です。
PaperLabという技術を軸に、
・環境負荷を減らす
・人が活躍できる場をつくる
この2つを現場レベルで実現している姿は、サステナビリティを「理念」ではなく「日々の業務」として体現していました。
今回の学びを今後の取り組みに活かし、環境面における資源循環の価値と、人が安心して働き続けられる雇用の価値、その双方を社会に広げていきたいと感じる見学となりました。










