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【2024年EC業界ニュース】楽天 楽天市場の出店者向けに生成AIを活用した運営サポートサービスを導入する方針

トランスコスモス調査部が厳選する国内・海外EC業界ニュース

今週も国内外問わずEC市場の動きを、ダイジェストでお届けします。

多くのグローバル企業へサービスを提供するトランスコスモスだからこそ伝えられる、​​​​​​​

国内外EC業界の「今」が、5分でわかります。

今週のトピックはこちら。

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目次[非表示]

  1. 楽天 楽天市場の出店者向けに生成AIを活用した運営サポートサービスを導入する方針
  2. Zalando サイト内デザイン機能を拡充し、ブランドの世界観に適したショッピング体験を提供
  3. 閑魚(Xianyu) 実店舗フリーマーケットを展開
  4. Tripadvisor MeetKaiと協業でメタバース事業を展開
  5. Klarna サブスクサービス「Klarna Plus」を米国で展開
  6. TikTok 米国のTikTok Shop販売者に対し、手数料を引き上げ
  7. Stitch FixがSpotifyと協業し、楽曲のテーマに即したコーディネートを提案する「Style Tune Up」サービスを開始

楽天 楽天市場の出店者向けに生成AIを活用した運営サポートサービスを導入する方針

EC Weekly Picks 日本国旗

1月25日、出店者対象のイベント「楽天新春カンファレンス」にて、楽天はECモール楽天市場の出店者向けに生成AIを活用した運営サポートサービスを導入する方針を示しました。

登録する商品説明文の作成や顧客の問い合わせ対応などに活用し、出店企業の業務効率化に繋げるねらいです。

同社は2030年までに国内EC事業のGMV(流通取引総額)を10兆円まで伸ばす目標を掲げており、2023年時点では6兆円に達しています。CEOの三木谷浩史氏は、10兆円達成には生成AIの活用が必須だと説明し、継続的に投資を行う方針を示しています。

また、AIなど最新技術への継続的な投資やエネルギー費用の上昇などに直面する出店事業者に対し、楽天市場の月額の出店料を引き上げる方針も明らかにしています。

情報源:日本経済新聞 「楽天、出店者サポートにAI活用 商品登録や顧客対応で」(2024/1/25)

Zalando サイト内デザイン機能を拡充し、ブランドの世界観に適したショッピング体験を提供

EC Weekly Picks ドイツ国旗

Zalando(ザランド)が高級ブティック風のサイトデザイン機能を拡充しています。

ブランドは商品やブランドの世界観を表現したサイトを構築し、新コレクションやキャンペーン、コラボ商品などを発表することで、消費者に刺激的なショッピング体験の提供が可能になります。Ralph Lauren(ラルフ・ローレン)やLardini(ラルディーニ)、Armani(エンポリオ・アルマーニ)などのブランドがサービスを活用する予定です。

これまでもZalandoはブランドの世界観に適したショッピング体験に注力しており、2023年にはファッショントレンドをビジュアルコンテンツとして表現する機能「Stories on Zalando」を導入しました。

これにより消費者は、ドイツのデザイナーブランドGmbH(ゲーエムベーハー)や、Maison Margiela(メゾンマルジェラ)とCHENPENG(チェンペン)のコラボシリーズ「MM6 Chen peng」などの商品の魅力を視覚的に楽しみ、直感的なショッピング体験が可能になります。

情報源:PYMNTS "Zalando Doubles Down on Luxury and Exclusivity to Capture High-Earner Potential"(2024/1/23)

閑魚(Xianyu) 実店舗フリーマーケットを展開

EC Weekly Picks 中国旗

Alibaba(アリババ)傘下のフリマアプリXianyu(シェンユー:閑魚)が1月28日から実店舗フリーマーケットを展開します。実店舗では地元住民が出品した中古品や、犬の散歩などのサービスが販売されます。

近年、中国人消費者は中古品よりも新品商品を購入する傾向にあり、Taobao(タオバオ:淘宝)やJD.com(京東)が人気を集めています。その一方、玩具やカードの収集としてXianyuのフリマアプリは人気を集めています。

フリマアプリでは買い手が商品受け取りボタンをクリックしないと決済取引が完了しませんが、実店舗ではすぐに決済取引が完了します。今回実店舗を展開することで、中古品の売買を一層簡単にするねらいです。

AlibabaCEOのEddie Wu(エディ・ウー)氏は中古品を重要な事業と捉え、Xianyuが消費者の趣味消費を満たす中国最大の中古品取引プラットフォームになることを目指しています。

情報源:Tech Node "Xianyu to open first offline secondhand marketplace as Alibaba emphasizes high hopes for the platform"(2024/1/23)

Tripadvisor MeetKaiと協業でメタバース事業を展開

EC Weekly Picks アメリカ国旗

Tripadvisor(トリップアドバイザー)がメタバースやAI製品を開発するMeetKai(ミートカイ)と協業し、メタバース事業を展開します。2024年後半にはサービスをリリースする予定で、実際に旅行に出かける前に観光地の仮想訪問を可能にするサービスです。

詳細についてはまだ明らかでないものの、旅行会社や企業と協業してコマースやゲーム、SNS機能などを加える予定と説明しています。具体的には、パリのエッフェル塔や有名なファッション店舗、小売店舗などを再現します。

Tripadvisorは2023年7月に生成AIを活用した旅程作成ツールもリリースするなど、CX向上に向けてデジタル技術の活用を強化しています。

情報源:トラベルボイス(観光産業ニュース)「旅行分野でのメタバースの今後は? 今年後半にはトリップアドバイザーが参入、予約前のお試し旅行体験で」(2024/1/24)

Klarna サブスクサービス「Klarna Plus」を米国で展開

EC Weekly Picks アメリカ国旗

1月24日、スウェーデンのBNPL(後払い)決済事業者Klarna(クラーナ)がサブスクサービス「Klarna Plus(クラーナプラス)」を米国で展開することを発表しました。

月額7.99ドル(約1,200円)を支払う消費者に対し、手数料無料やNike(ナイキ)、Macy's(メイシーズ)、Instacart(インスタカート)などの割引特典を提供します。

米国はKlarnaの売上高で最大のシェアを占めており、このサービス展開で米国会員の3,700万人のデータを獲得できると、CEOのSebastian Siemiatkowski(セバスチャン・シーミアトコウスキー)氏は説明しています。

また、同社は米国でのIPOも検討しており、プラットフォーム利用者の定着に注力しています。

情報源:PYMNTS "BNPL Firm Klarna Unveils Subscription Service, Klarna Plus"(2024/1/24)

TikTok 米国のTikTok Shop販売者に対し、手数料を引き上げ

EC Weekly Picks アメリカ国旗

TikTok(ティックトック)は米国のTikTok Shop(ティックトックショップ)販売者に対し、出店手数料を5%以上引き上げ、取引ごとの手数料も値上げすると発表しました。

TikTok Shopは配送ネットワークの構築への多額投資や、牽引力を得るために最大99%の割引を設け、送料無料サービスを提供したことなどが影響し2023年に米国で5億ドル(約740億7,400万円)以上の損失が見込まれていました。

今回の発表では出店手数料を4月1日には5%から6%に、7月1日には8%に引き上げるほか、一部商品に課す手数料を2%から8%に引き上げることを発表しています。手数料の値上げが続く一方で、TikTok Shopに詳しい関係者によるとAmazon(アマゾン)の出展手数料は8%から20%であることから、値上げ後もTikTokは出店事業者にとって重要なプラットフォームであると考えられています。

TikTok Shopは2023年9月に展開して以降、スポーツウェアブランドのPUMA(プーマ)や美容ブランドのL'Oreal Paris(ロレアル・パリ)など大手ブランドが出店し注目を集めています。

情報源:International Business Times UK "TikTok Shop Is Raising Its Seller Fees And Getting Rid Of Huge Discounts"(2024/1/25)

Stitch FixがSpotifyと協業し、楽曲のテーマに即したコーディネートを提案する「Style Tune Up」サービスを開始

EC Weekly Picks アメリカ国旗

パーソナルスタイリングサービスを提供するStitch Fix(スティッチフィックス)が音楽ストリーミングサービスSpotify(スポティファイ)と協業し、楽曲のテーマに即したコーディネートを提案する「Style Tune Up」サービスを開始します。

これはSpotifyが、消費者が入力したファッションスタイルデータをもとに、ファッションスタイルに合わせた1日のプレイリスト「#OOTD (Outfit of the Day) 」を提供し、Stitch Fixはそのデータをもとに、音楽のテーマとファッショントレンドを掛け合わせたコーディネート情報を提供するサービスです。

Stitch Fixの調査によると、近年消費者は自身のお気に入りアーティストのコンサート衣装や私服からファッションのアイディアを獲得しており、音楽の好みがファッションスタイルに大きく影響していると考えられています。

「Style Tune Up」の提供により、消費者に対してより直感的でパーソナライズ化されたファッションレコメンドを行うことが可能になるとStitch Fixは説明しています。その他にもStitch Fixは「Tune Up Styling」と呼ばれるサービスを導入しました。これは、2024年に開催される音楽コンサート用に、自分だけのファッションコーディネート案を受けられるサービスです。

2024年2月1日から同サービスの提供が始まり、消費者はオンライン上でStitch Fixのスタイリストと共にコンサートのテーマに適したコーディネートアドバイスを受けることができます。同社は今後も、パーソナライズ化されたショッピング体験の提供に注力する方針です。

情報源:Retail Touch Points "Stitch Fix Teams up with Spotify to Give Shoppers a 'Style Tune Up'"(2024/1/26)


POINT

今週の注目は楽天の生成AI活用です。出店事業者へ商品説明の文章作成や顧客問い合わせ対応など販売支援策を強化します。2030年の国内GMV10兆円達成に向けて、継続的な投資を計画。


trans+(トランスプラス) 編集部
trans+(トランスプラス) 編集部
ITアウトソーシングサービスで企業を支援するトランスコスモス株式会社のオウンドメディア編集部。メンバーはマーケター、アナリスト、クリエイターなどで構成されています。

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