
正しくフィードマネジメントできていますか? Facebookダイナミック広告を実施すべき3つの理由と効果UPのための運用ポイント
トランスコスモスは2018年2月5日(月)にFacebookセミナー「企業とユーザーを最適につなぐFacebookのOne to Oneマーケティング」を開催しました。
第二部では、ダイナミック広告効果の最大化に向けたデータフィード活用術について、SOCIAL GEAR PTE LTD 山根 径、トランスコスモス 小林 可奈が講演しましたので、その様子をレポートとしてお届けします!
SOCIAL GEAR PTE LTD/CTO/山根 径 |
トランスコスモス株式会社/インターネットプロモーション3部ソーシャルアド1課/小林 可奈 |
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年々拡大するダイナミック広告市場 最大の成長率を見せたのは「ソーシャル」
閲覧履歴などのデータから、ユーザー一人ひとりの興味関心にあわせた広告を表示させることができるダイナミック広告。パフォーマンス系商材において非常に高い効果を発揮することから、その市場は年々拡大を続けています。
なかでもソーシャルメディアのダイナミック広告は最も成長が著しく、2020年にはおよそ208億円もの市場となる予測がされています。
▲【データフィード広告市場規模(配信先メディア別)2014年-2020年 単位:億円】
トランスコスモスでFacebook広告のコンサルティングを担当している小林 可奈は、Facebookをはじめとした数々のダイナミック広告媒体を取り扱ってきました。
その経験から生み出された、Facebookダイナミック広告の効果を最大化するためのポイントについて解説していきます。
Facebookダイナミック広告を実施すべき3つの理由
まず小林は、Facebookダイナミック広告を実施していくべき理由について説明しました。
理由1:豊富な配信先・最適化エンジン・ターゲット設定が利用可能
そもそもFacebook広告は、パフォーマンスを最大化していくための環境が整っています。
Facebookだけでなく、InstagramやFacebookが持つAudience Networkなどの広告配信先が豊富にあるほか、『コンバージョン』『アプリインストール』『サイト誘導』などといったキャンペーンの目的に合わせて、行動を起こしそうなユーザーへ優先的に配信を行う最適化エンジンも備わっています。また、Facebookに登録・蓄積された情報をかけ合わせたターゲット設定も利用可能。
Facebook広告自体がマーケティングにおいて欠かせない施策であると、小林は語ります。
理由2:他のダイナミック広告ではできない表現手法で配信可能
上記の表にあるように、Fecebookのダイナミック広告(FacebookDPA)は他のレコメンド広告と比較して、様々な広告表現をおこなうことが可能。
小林「例えば、『フィードの数』ですと、他レコメンドだとアカウントに対して1つという所が多いのですが、Facebookのダイナミックは複数のフィードが登録可能です。
また『クリエイティブ』も、テキスト部分が編集可能なだけでなく、フィード項目を盛り込むことも可能。他にもたくさんのアドバンテージを持ちます。」
そこで小林は、これらの機能を組み合わせた配信設計例を紹介。
<配信設計例> ・例1: ・例2: |
Facebookの配信設計をうまく活用すると、“限定商品”や“シーズナル”にあわせた表現がダイナミック広告で可能になるとのこと。
小林「主要なダイナミック広告と比較してみても、Facebookのダイナミック広告が最も安価なCPAで獲得が出来たという事例もあります。Facebookが持つ配信面や独自のロジックが、他レコメンドで接触できていなかったユーザーにリーチできているということです。」
理由3:現在実施中のFacebook広告の効果改善が期待できる
リンク広告のみだと『関連度スコア3、CVR0.09%』だったものが、ダイナミック広告導入後、『関連度スコア8、CVRは0.20%』に大幅改善しています。
この理由を、ユーザーが広告に接触した時にリアルタイムでクリエイティブが切り替わり、視認性が高まる為である、と解説します。
現在配信している通常広告も、ダイナミック広告に切り替えることで大きな改善が期待できるかもしれません。
ダイナミック広告の効果を上げる、フィードマネジメント3つのポイント
Facebookダイナミック広告の重要性を語った小林は、次にその効果を最大化していくためにはフィードマネジメントをしっかり行っていくことが重要であると話します。
そのためのポイントとして、以下の3つを紹介しました。
■Point1:商品データベースのフィード最適化
FacebookやCriteo・Googleなどレコメンド広告全体で効果拡大を狙っていくためにも、複数媒体でフィードを使用可能な形に整えること。
■Point2:フィードのリッチ化
割引表示などユーザーの目を引く表現をクリエイティブに盛り込み、クリエイティブスコアやCTR改善を狙っていくこと。
■Point3:戦略的配信設計
シーズナリーや商品特性などを、ターゲット設定を始めとしたFacebook広告独自の強みを掛け合わせた配信設計を行っていくこと。
小林「フィードを使用したダイナミック広告はどんな媒体であれ、フィードを準備するだけでも大変です。しかしながら、これらのポイントをおさえた上でフィードマネジメントを行いさえすれば、効果の最大化は可能です!」
適切なフィードマネジメントが、ダイナミック広告の成功には欠かせないようです。
開発中のフィードマネジメントツールを、一足先にご紹介!
続いてSOCIAL GEAR PTE LTD 山根 径が登壇し、現在開発中のフィードマネジメントツールについて、デモ操作を交えながら解説していきます。
ダイナミック広告を運用するにあたって必ず発生するのが、フィードをアップロードするという作業。媒体ごとのマッピングルールの変更や、トラッキング用タグの付与などの作業に加え、それぞれの媒体で細かいルールを覚えたりなど、フィードマネジメントは非常に手間がかかります。
これらをもっと簡易化できないかという思いから、今回このツールが開発されました。
このマネジメントツールを利用することで、
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のような手間が掛かる設定を、ワンストップで実施できるようになると山根は説明します。
さらに、一度設定した内容はツールが覚えていくので、次回の商品情報のアップロード時に同じ設定をせずに済む、というメリットもあるそうです。
また、Facebookメッセンジャーでbotと会話をすると、会話から導き出したレコメンド商品のURLをQRコードで発行するという機能も紹介。
▲商品ページのQRコードが発行された様子(デモンストレーション)
開発責任者である山根は、このツールへの意気込みについて以下のように話します。
山根「元々ソーシャルギアは、Facebookページ運用のプロフェッショナル集団として始動しました。何時台にエンゲージメントがあり、ファンが多い時間帯はいつだったか。そういった情報を、レポートツールを拡充しながら分析し、傾向を可視化してきました。このツールも、今後はFacebookメッセンジャーに連携させ、より顧客に語りかけるようなツールにしていったりと、お客様企業の売り上げに貢献していくような試みを続けていきたいと思います!」
今回ご紹介したこのツールは、トランスコスモスとSOCIAL GEAR が共同で開発を続けているものです。Facebook社の認定パートナーであるSOCIAL GEARのテクノロジーを活かして、トランスコスモスはマーケティングの成果向上をさらにサポートしていきます。
突撃!『今までで一番“いいね!”された投稿を見せてください!』
FacebookセミナーということでDECLabの岡安萌美が、登壇者の方の「これまでに一番いいね!された投稿」を聞いてきました!
セミナー中はビシッと決まっていた登壇者ですが、その素顔を垣間見ることが出来ましたのでご紹介します!
岡安
山根さんと小林さんは、SNSは普段からよく利用されているんですか?
山根
僕はFacebookを中心によく使ってますね。家族でのイベントネタが中心ですが、ガジェット情報なんかも時々投稿しています。
小林
私はInstagramが多いですね。ネイルが大好きなので、よくネイルデザインの検索に活用してます!
岡安
やはりFacebookは、近況投稿やプライベートな話題、Instagramは第一部 でもお話があった通り、ファッションカテゴリとの相性が良いのでネイルやヘアスタイル、メイクテクなどの情報収集。何を伝えたいか・知りたいかで利用するSNSも変わりますね。
では、「今までで一番“いいね!”された投稿」を見せていただけますか?
山根
これですかね。僕はシンガポール在住なんですが、寿司職人のお義父さんがいらしたときに開いた寿司パーティーがよく“いいね!“されましたね。自宅で握ってくれたんです。
岡安
すごい!お家でお寿司なんて贅沢ですね!楽しそうな雰囲気が伝わる投稿で、いいね!したくなります。
小林
私はこのネイルを投稿したときに一番いいね!が貰えました。 ラブラブなミッキーとミニーのデザインなんです!こういうネイルを「痛ネイル」って呼ぶんです(笑)
岡安
親指にキャラクターがいるデザイン、カワイイ!こちらは「Theインスタ」という写真ですね。小林さんの痛ネイル投稿、私も毎月こっそり楽しみにしてしまいそうです、、、
普段からプライベートでもFacebook・Instagramを活用しているお二人のお写真、ありがとうございました!