
PR担当者必見! SNSの選び方や成功に導くために必要なこととは?
X(旧Twitter)やInstagramなどのSNSは、企業と顧客が双方向で気軽にコミュニケーションを取ることができるプラットフォームです。
ブランドの認知向上やユーザー(消費者)の獲得、売上促進などの効果が見込めることから、SNSは企業にとって魅力的な情報発信の場と言えるでしょう。しかし、どのように始めればよいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、6大SNSの特徴をはじめ、SNSマーケティングを成功に導くSNS運用の始め方や、SNS運用中に気を付けるべきポイントをご紹介します。
6大SNSの特徴
SNS運用を始めるには、各プラットフォームの特性を理解することが重要です。
ユーザーの年齢層や男女比率、ユーザーの利用目的などによって最適なSNSは異なります。それぞれの特徴を把握し、自社のニーズに合ったSNSを選ぶことで、効果的なマーケティング施策を実施することが可能です。
以下に6大SNSといわれる、LINE・YouTube・X(旧Twitter)・Instagram・Facebook・TikTokそれぞれの特徴をまとめました。
さっそく見ていきましょう。
LINE
・ユーザー年齢層
10~50代メイン
・アクティブユーザー数(日本国内)
約9,700万人
・ユーザーのSNS利用目的
友人や家族との連絡手段
・SNS運用におけるメリット
顧客一人ひとりに合わせたメッセージ配信が可能
・SNS運用におけるデメリット
友だち追加をしてもらわなければ配信が不可
YouTube
・ユーザー年齢層
10~30代メイン
・アクティブユーザー数(日本国内)
約7,120万人
・ユーザーのSNS利用目的
製品レビューやHow-to動画など、長時間で内容の濃い情報収集
・SNS運用におけるメリット
長尺の動画コンテンツで深い情報提供が可能
・SNS運用におけるデメリット
編集や撮影にかかる工数が大きい
・アルゴリズムの特徴
総再生時間の多い動画をおすすめ・関連動画に優先表示
X(旧Twitter)
・ユーザー年齢層と男女比率
10〜30代メイン・男性比率がやや高め
・アクティブユーザー数(日本国内)
約6,700万人
・ユーザーのSNS利用目的
最新ニュースや話題のトピックなどの情報収集
・SNS運用におけるメリット
リアルタイム性と情報拡散力に優れているため、話題化しやすい
・SNS運用におけるデメリット
炎上リスクが高い
・アルゴリズムの特徴
フォロー・非フォローアカウントを半々で構成し、「おすすめタイムライン」に表示
・ユーザー年齢層と男女比率
10〜30代メイン・女性比率が高め
・アクティブユーザー数(日本国内)
約6,600万人
・ユーザーのSNS利用目的
友人の投稿や趣味、ブランドの世界観などを視覚的に体験
・SNS運用におけるメリット
写真や動画を活用したブランド表現に適している
・SNS運用におけるデメリット
投稿のクリエイティブクオリティにフォロワー獲得が左右される
・アルゴリズムの特徴
「500以上のシグナル」という評価指標で判断後、コンテンツを表示
・ユーザー年齢層と男女比率
30代以上メイン・男女比率は比較的均等
・アクティブユーザー数(日本国内)
約2,600万人
・ユーザーのSNS利用目的
ビジネスや団体活動のイベント参加など、リアルに繋げるために利用
・SNS運用におけるメリット
BtoB向けの情報発信や、既存顧客との関係強化に適しており、炎上リスクが低め
・SNS運用におけるデメリット
知り合いなどのユーザー投稿を目立たせるアルゴリズムがあるため、企業の投稿は表示順位が低くなることが多い。そのため、ほかのSNSに比べ閲覧率が低い傾向がある
TikTok
・ユーザー年齢層と男女比率
10〜20代メイン・男女比率はほぼ均等
・アクティブユーザー数(日本国内)
約2,700万人
・ユーザーのSNS利用目的
エンタメを中心に、暇つぶし感覚でトレンドをキャッチ
・SNS運用におけるメリット
最適なレコメンド表示で、ながら見が出来ない仕様のため、記憶に残りやすい
・SNS運用におけるデメリット
希望のユーザー層に必ず見てもらえるとは限らず、期待通りのCVが得られなかったり時間がかかったりする場合がある
・アルゴリズムの特徴
動画に対する高評価=加点式アルゴリズムと、低評価=減点式アルゴリズムが組まれ、高評価を得たコンテンツが優先的におすすめ欄に表示される
近年のトレンドはショート動画
近年、YouTubeショートやInstagramリール、TikTokなど、ショート動画がトレンドとして注目を集めています。注目を集めている主な理由として、以下の2点が挙げられます。
1. レコメンド機能の搭載により、趣味嗜好に合う動画がおすすめとして表示される
2. 1本の動画の尺が短いため、隙間時間で視聴するのにちょうどよい
各SNSで仕様や視聴シーンにも違いが見られます。
・YouTubeショートの場合
動画の尺:最大60秒
ユーザー利用シーン:検索結果からの情報収集
・Instagramリールの場合
動画の尺:最大90秒
ユーザー利用シーン:相互コミュニケーション・購買行動
・TikTokの場合
動画の尺:15秒~最大10分
ユーザー利用シーン:レコメンドによる受動視聴
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現役のSNS担当者が解説!失敗しないSNS運用の始め方
SNSマーケティングを成功させるには、SNS運用を始める前にすべきことがあります。それらの手順を守って初めて、施策効果が発揮されます。
トランスコスモスでは通信・金融・メーカーなど、さまざまな業界にわたってお客様企業のSNS運用を行っています。そんなトランスコスモスの現役SNS担当者に、失敗しないSNS運用の始め方を聞きました。
①SNS運用の目的を明確化する
ブランドの認知向上・商品の購入促進・店舗への来店促進など、達成したい目的を明確化しましょう。達成したい目的が決まれば、それをもとにKGIを設定します。KGIの指標は、数値で具体的に設定することがポイントです。
例えばブランドの認知向上をKGIとする場合、「総フォロワー数」や「エンゲージメント数」などがよいでしょう。
②KPIを設定し、効果測定方法を検討する
どこを伸ばせばKGIに貢献できるか、KPIを設定しましょう。主なKPI例をご紹介します。
・インプレッション数
・リーチ数
・企業、ブランドへのメンション数
・いいねやリポストなどのアクション数
・投稿内のリンクへのクリック数
・売上
・店舗来客数
KPIを設定していない場合、施策の成果が曖昧になってしまいます。その結果、効果測定そのものが実施されず、ただ投稿を繰り返すだけの悪循環に陥ってしまうケースがよく見られます。最初に必ずKPIを設定するようにしましょう。
③ペルソナを設定する
複数人で運用する際は、認識を合わせるためにもペルソナ設定が必要です。
重要なことは、ペルソナを広げ過ぎないことです。「実際に存在しそうな人物」を設定し、コンテンツを考えるうえでぶれることがないよう、ライフスタイルや興味関心などのパーソナル情報も細かく決めましょう。
④カスタマージャーニーを描く
カスタマージャーニーを描くと、顧客の行動パターンや心理状態をより深く理解することができます。
社内外の関係者全員が共通認識を持つことができるので、顧客体験の改善や新たな施策などもスムーズに実行できます。作成したカスタマージャーニーに沿って、投稿する記事の内容や順番などを決めましょう。
⑤プラットフォームを選定する
6大SNSの特徴でも解説しましたが、ビジュアルを重視したい場合はInstagram、リアルタイム性を重視したい場合はX(旧Twitter)など、商品のブランディングや運用の目的に合ったプラットフォームを選定しましょう。
⑥アカウントコンセプトや投稿ジャンルを設計する
投稿内容が統一されていることが大切です。まずは、記事を書く人(=なかの人)のコンセプトを設計しましょう。複数の投稿者によって文章の口調が変わったりすると、イメージが変わってしまうためです。
例えば以下のようにコンセプトを設計するとよいでしょう。
・ですます調に統一する
・ペルソナと同世代の女性従業員が発信している
・企業のイメージキャラが話している
ターゲットやジャンルも変えたりせず、ペルソナに沿った投稿内容にしましょう。
⑦投稿ルールを策定し、運用体制を整備する
投稿の際は、主に以下の点に注意しましょう。
・投稿日時の間違い
・投稿内容の間違い
・政治的な発言
・差別と受け取られかねない表現
・著作権や肖像権の侵害
特に政治的な発言や差別と受け取られかねない表現などは炎上に繋がる可能性が高く、Wチェックをする人を必ず配置するようにしましょう。
ここに注意!SNS運用中に気を付けるべきポイント3点
効果的なSNS運用を行うにあたって、いくつか注意点があります。これらを無視すると、思わぬトラブルや期待外れの結果を招くことになりかねません。
ここでは、SNS運用中に特に気を付けるべき3つのポイントを解説します。
①一貫性を保つこと
投稿内容に一貫性を保ちましょう。具体的には、主に以下の点に注意しましょう。
・ブランドメッセージの統一
・テーマや方向性の一貫性
・各SNSのプラットフォームやターゲット層に合った投稿内容の調整
・他のSNSとの連携を通じたコンテンツの一元管理
これらを行うことで、ユーザーは一貫したブランド体験ができます。
②効果測定の実施
効果測定とは、行った施策がどの程度の成果を上げたかを評価し、次のアクションを決める一連のプロセスを指します。
各施策で設定したKGI・KPIが達成したかを評価し、改善につなげるためには効果測定の実施が不可欠です。
施策が成功した要因とうまくいかなかった原因・課題を明らかにし、次回の施策に活かしましょう。効果測定を継続的に実施し、改善を重ねることが効果の最大化につながります。
③炎上リスク対策
投稿の際は常に炎上リスクが伴います。被害を最小化するために、主に以下の対策を行いましょう。
・SNS上の投稿・発言は、複数人で管理する
・企業公式アカウントの操作端末で、プライベートアカウントにアクセスしない
・セキュリティを強化し、アカウントの乗っ取りを防ぐ
・社員研修などを通して、SNS上での不適切な言動への注意喚起を行う
・批判やクレーム投稿は、早めに見つける
・拡散され始めた批判投稿を慌てて削除しない
・批判アカウントに対して反論しない
まとめ
6大SNSの特徴や失敗しないSNS運用の始め方、SNS運用中に気を付けるべきポイントについて解説しました。SNSマーケティングを成功に導くためには、以下の3点が重要です。
①アルゴリズムを含む各SNSの特徴を理解する
②ユーザーの特性や投稿のトレンドを把握する
③ターゲットの興味を惹いたり、拡散したいと思わせる施策を実行する
③を実行するためには、以下のプロセスが大切です。
・ペルソナやカスタマージャーニーを策定し、投稿のコンセプト・投稿計画を立てる
・投稿結果をきちんと確認する
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