【SEO初心者も必須】SXO(ユーザー体験最適化)でSEO対策を極める方法

SEO(検索エンジン最適化)はWebサイトの集客や売上を伸ばすうえで欠かせない施策です。しかし近年、検索順位を上げるだけでは思うような成果につながらないケースも増えています。なぜなら、いま求められている施策は「ユーザー体験の最適化(SXO)」を意識したSEO対策だからです。

本記事では、SEOの基本からSXO視点での施策、効果測定、そして改善サイクルまで、初心者にもわかりやすく解説します。Web担当者やマーケティング担当者がすぐに実践できる内容なので、ぜひ貴社の施策にも取り入れてみてください。

目次[非表示]

  1. SEOって何?初心者でもわかる基本と効果
    1. SEOとは?検索エンジン最適化の基本
    2. 検索順位だけじゃない!今求められるユーザーの検索体験向上とは
  2. ユーザー体験を高めるSXO施策の考え方と実践方法
    1. SXO視点で課題の可視化と土台づくり:従来のSEOにはない視点を補填
    2. SXOのコンテンツ戦略:ユーザーの期待に応えるには?
    3. SXO視点で見直すユーザビリティ:検索体験を高める設計のポイント
  3. SXOの成果を見える化する!効果測定のポイント
    1. 流入数を分析して施策の成果を見える化
    2. CVRで見極めるコンテンツの成果
    3. エンゲージメント率から分析するユーザー行動
    4. 測定から改善へつなげて成果を最大化
  4. SXOは改善が命!PDCAサイクルで成果を最大化
    1. SXOにおけるPDCAの基本と活用法
    2. 継続的な改善が成果を生む理由
  5. まとめ

SEOって何?初心者でもわかる基本と効果

Webサイトを検索エンジンで上位表示させるためのSEOの基本や検索エンジンの仕組み、そしてSXOの必要性について解説します。

SEOとは?検索エンジン最適化の基本

SEO(Search Engine Optimization)とは、検索エンジンで自社サイトが上位に表示されるようにするための取り組みのことです。その主な目的はブランド認知とオーガニック検索からの集客力の向上、そしてコンバージョン(CV)数の増加です。検索順位が上がることで、より多くのユーザーにサイトを見てもらえるようになり、結果として売上や問い合わせの増加が見込めるようになります。

検索順位だけじゃない!今求められるユーザーの検索体験向上とは

これまでのSEOは、キーワードや構造化での対策など検索エンジンのアルゴリズムに沿ったテクニカルな手法での検索順位の向上を狙うことが施策の主軸でした。しかし、検索エンジンのアルゴリズムは進化し、基本となるSEOに加えて、検索したユーザーが本当に満足する情報や体験を提供できているかどうかも重要視されるようになりました。

それにより、これまでのSEO対策に加え、現在は検索ユーザーの体験の向上を目的とした「SXO(Search Experience Optimization:検索体験最適化)」も施策に必要な要素となりました。

SXOとは、検索体験そのものを最適化する考え方を指します。たとえば、ユーザーが求めている情報に素早くたどり着けたり、ストレスなくサイトを利用できたりといったユーザー体験(UX)も検索エンジンからの評価に繋がります。

検索ユーザーにサイトを見つけてもらうためのSEOと、検索で流入したユーザーの検索体験を向上させるSXOは、互いを補完し合う関係にあるため、これら両方の視点から対策を行うことが重要です。

・SEO対策の実施で期待できること

-オーガニック検索からの流入増加
-ブランド認知の拡大

・SXOの視点を取り入れることで、さらに期待できること

-ユーザーの満足度向上
-検索エンジンからの評価向上
-CV数の増加

SEOとSXOの両方の観点から施策を進めることで、単なるアクセス数の増加だけでなく、ビジネス成果につながる質の高い流入を獲得しやすくなります。

ユーザー体験を高めるSXO施策の考え方と実践方法

SEOやSXOの施策を実施する際には、コンテンツやサイト全体の「網羅性」が重要です。SXOでは単に検索ボリュームに関連する情報を網羅するのではなく、ユーザーの検索ニーズに応えるための情報を網羅的に提供することが求められます。ここでは、施策の考え方と具体的な実践方法を解説します。

SXO視点で課題の可視化と土台づくり:従来のSEOにはない視点を補填

SXO視点の土台を作るうえで、まずはユーザーの検索意図やニーズを捉えることが重要です。そのためには、検索ボリュームだけにこだわらずユーザーのニーズを念頭において対策すべきキーワードを可視化したり、検索意図を深掘りしたりといったことが欠かせません。

具体的には、次のような手順があります。

① ペルソナ(一般的なターゲット像)を高い解像度で設定し、カスタマージャーニー(ユーザーが商品やサービスを知り、購入・利用に至るまでのプロセス)を描きます。

② 描いたカスタマージャーニーを用いて、ユーザーがどんなキーワードでどんな情報を求めているかを可視化。

③ 現状のコンテンツと照らし合わせることで課題の可視化を行っていきます。

このプロセスを丁寧に行うことで、ユーザーが本当に求めている情報や体験をサイトに反映できるようになります。

SXOのコンテンツ戦略:ユーザーの期待に応えるには?

カスタマージャーニーに基づいて可視化した内容から、SXOのコンテンツ戦略を立てます。具体的には各段階のユーザーに対して各コンテンツがどのような役割を果たし、最終的にどのようにして購入・問い合わせなどに導くのかを整理していきます。

各段階のユーザーに向けたコンテンツの内容・構成は、たとえば下記のように整理できます。

■ 情報収集段階のユーザー向け:問題提起や基礎知識を提供するコンテンツ

■ 比較段階のユーザー向け:他社との違いやメリットを詳しく解説するコンテンツや、具体的な事例やFAQといった商材やサービスを詳しく知るためのコンテンツ、CVへと導くための「導線設計」

このようにユーザーの期待に応えるコンテンツを企画・制作することで、SEO・SXOの効果が最大化し、ユーザーおよび検索エンジンによるサイトへの評価向上も期待できるようになります。

各段階ごとのジャーニー例

各段階ごとのジャーニー例

SXO視点で見直すユーザビリティ:検索体験を高める設計のポイント

SXOでは情報の網羅性だけでなく、たとえば下記のようなユーザビリティ(使いやすさ)に関わる要素も重視されます。

・サイトの視認性(UI:ユーザーインターフェース)
・ページの表示速度
・モバイル対応

こうした要素を意識して、ユーザーがストレスなく情報にアクセスできる環境を整えることが求められます。

特に表示速度は、Googleの検索アルゴリズムにも評価基準の一つとして組み込まれており、遅いサイトは評価が下がる傾向にあります。また、購入や問い合わせのためのボタンの配置場所(CVポイント)が検索流入したユーザーの体験に沿っているかどうかも、ユーザー体験の向上に直結します。

ここまでSXOの視点を取り入れたSEO 施策の実践方法について解説してきました。

しかし、SXO施策は戦略の立案・実行だけでは完結しません。施策実施後に、効果測定と改善のサイクルを回すことが重要です。次のセクションでは、SXOの成果をどのように見える化し、分析・改善につなげるかを解説します。

SXOの成果を見える化する!効果測定のポイント

SXOの成果を正しく把握するためには、施策の評価に適った指標設定とそれに基づいたデータ分析が不可欠です。ここでは、成果を見える化するための主要な指標と、その分析方法をご紹介します。

流入数を分析して施策の成果を見える化

まずはオーガニック検索からの流入数や、ランディングページごとの流入数を分析します。キーワード戦略やコンテンツ戦略を実施した後、どの程度流入が増加したかを比較することで、施策の成果を客観的に把握できます。

もし流入数が思うように伸びない場合は、キーワード選定やコンテンツの内容に課題を抱えている可能性があります。こうした場合は再度キーワードの見直しや、ユーザーの検索目的を満たすためのコンテンツ改善が必要です。

オーガニック検索の流入数遷移の分析方法

オーガニック検索の流入数遷移の分析方法

ランディングページ別の流入数の分析方法

ランディングページ別の流入数の分析方法

CVRで見極めるコンテンツの成果

CVR(コンバージョン率)は、サイト訪問者のうち実際に購入や問い合わせなどのアクションを起こした割合を示す指標です。キーワードやコンテンツ戦略の変更によってCVRがどのように変化したかを分析します。また、CVまでの導線設計としてヒートマップ分析を行い、ボタンの位置や文言の最適化を行います。

さらに、コンテンツごとにCVRを比較することでどのページが成果につながっているか、どこに改善の余地があるかを明確にできます。

CTAの分析方法

CTAの分析方法

CVRの分析方法

CVRの分析方法

エンゲージメント率から分析するユーザー行動

エンゲージメント率はユーザーがどれだけサイトに関心を持ち、積極的に利用しているかを示す指標です。具体的には平均エンゲージメント時間と直帰率、ページ/セッション(1回の訪問で閲覧されたページ数)などが該当します。

これらの指標を分析することでユーザーのニーズを満たせているか、どのページで離脱が発生しているかを把握できます。たとえば、滞在時間が短い、直帰率が高い場合はコンテンツがユーザーの期待に応えられていない可能性があります。

エンゲージメント率の分析方法

エンゲージメント率の分析方法

測定から改善へつなげて成果を最大化

改善を行うにはSXO戦略の立案と実行だけでなく、必ず効果測定を行って成果を把握し、次の改善策を検討することが大切です。

たとえばCVRが低いがエンゲージメント率が高い場合、コンテンツ自体は評価されているものの、CVポイントや導線設計に課題があるかもしれません。こうした分析結果をもとにどの部分をどう改善すべきかを考え、施策に反映させていきます。

次のセクションではデータをもとにどのように改善を進めていくか、PDCAサイクルの実践方法を詳しく解説します。

SXOは改善が命!PDCAサイクルで成果を最大化

SXO施策は一度実行すれば終わりというわけではありません。継続的に改善を行うことによって、はじめて長期的な成果につながります。ここでは、PDCAサイクルを活用したSXOの改善方法をご紹介します。

SXOにおけるPDCAの基本と活用法

PDCAサイクルとは、「計画(Plan)→実行(Do)→評価(Check)→改善(Action)」の4つのステップを1つのサイクルとして繰り返すことを指します。SXOの施策でも、下記のような手順でこのサイクルを回すことが重要です。

① KPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)を設定し、キーワード戦略とコンテンツ戦略を計画します。

② 実際に施策を設計・制作し、サイトに反映させます。

③ KPIに基づいて成果を分析・評価し、必要に応じてキーワードやコンテンツの見直しを行います。

④ ③で見直した結果をもとに、さらなる改善策を実施します。

このサイクルを繰り返すことで、施策の精度が向上し、より大きな成果へと繋がる可能性を高めます。

継続的な改善が成果を生む理由

ユーザーの行動や検索エンジンのアルゴリズムは常に変化しています。そのため、一度立てた戦略や施策がずっと効果的であり続けるとは限りません。

継続的にデータを分析し、ユーザーのニーズや行動の変化に合わせて施策をアップデートすることで、競合との差別化や検索順位の維持・向上が可能になります。SEOと同様にSXO施策でも「改善し続ける」ことが、成果を生み出す最大のポイントといえます。

まとめ

ここまで解説したように、SEO対策の基本を押さえつつSXO(検索体験最適化)の視点を取り入れることで、単なる検索順位の向上だけでなくユーザー満足度やビジネス成果の最大化を目指すことができます。

また、キーワード選定やコンテンツ設計、ユーザビリティの改善、効果測定、そしてPDCAサイクルによる継続的な改善を実施するという一連の流れを意識して取り組むことが、SXO戦略には不可欠です。

トランスコスモスでは、SEOの基本からSXOを意識した改善まで、幅広くサポートしています。実績豊富なノウハウをもとに、お客様企業のWebマーケティングを強力にバックアップします。

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trans+(トランスプラス) 編集部
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ITアウトソーシングサービスで企業を支援するトランスコスモス株式会社のオウンドメディア編集部。メンバーはマーケター、アナリスト、クリエイターなどで構成されています。
 

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