台湾の最新EC事情~決済・物流編~[台湾向けEC実施企業のEC担当者は必読] アイキャッチ

台湾の最新EC事情~決済・物流編~[台湾向けEC実施企業のEC担当者は必読]

台湾は国土・人口ともに日本と比較すると非常に小規模で、小売市場規模は日本の約1/10。EC市場も日本と比べ1/10ほどの規模ですが、市場成長率は日本より高いのが特長。今回は高い成長率の台湾ECにおいて利用されている物流と決済について紹介します。


目次[非表示]

  1. 決済方法
  2. 物流とコンビニ事情

決済方法

台湾のECサイトでは、「コンビニ払い」「クレジットカード払い」「銀行振込」「プリペイド払い」「代金引換」「モバイル決済」など、さまざまな決済方法を選択できます。

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インターネットで購入する際の決済方法(2018年、出典は資策會産業情報研究所(MIC)よりトランスコスモス台湾が作成)

日本と同じくクレジットカードが主流ですが、コンビニで商品を受け取ると同時に決済を行う方法が一般的なのが、台湾ECの特徴です。

この背景にはコンビニの多さが理由としてあげられます。台湾では4大コンビニブランド(セブンイレブン、ファミリーマート、OK-MART、HiLife〔萊爾富〕)があり、台湾全体で約1.1万店舗出店しています。日本もコンビニが多く、人口2000人あたりに1コンビニと言われていますが、台湾も同じ比率です。

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日本と比較した台湾のコンビニ数と人口あたりのコンビニの数(出典は「自由時報」より)

この人口あたりのコンビニ数は世界的に見ても多く、台湾は世界2位、日本が3位となっています。ほぼ24時間営業で、いつでも好きなタイミングで商品の受け取り・決済が可能という利便性は、消費者が愛用する大きな理由となっています。

また、注目すべきなのが日本でも人気の「LINE Pay」です。2018年からLINEブランドのプリペイドカード「LINE Payカード」で決済サービスの提供が始まりました。

台湾では、日本よりもLINEが普及しています。「LINE Pay」はLINEアプリと連携しているので、使用履歴や残高の確認も簡単。最近流行のコード支払い(二次元バーコードやQRコードを提示する支払い方法)にも対応しています。

利用金額によってはポイント還元率が高いのも人気の秘訣(ひけつ)で、特に若者の間で多く利用されています。コンビニ払いやクレジットカード払いと比べるとまだ利用者が少ないものの、客単価が高い傾向があります。

物流とコンビニ事情

台湾資策会の調査によると、「台湾ECサイト利用者が使用する配送手段」は、1位が郵便小包。2位がコンビニエンスストアでの受け取り、3位が宅配便の順になっています。

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台湾ECサイト利用者が使用する配送手段(出典:中華民国台湾投資通信(PDFが開きます))

台湾国内のBtoC、CtoC配送分野では、ヤマト運輸と提携する統一速達、日本通運と提携する宅配通が主力プレーヤー。それ以外にBtoB分野を主体とする新竹物流や嘉里大栄などもBtoCの小口配送を実施しています。

ECの配送は、郵便局、各社宅配便、ECサイト内の自社物流システムなどの選択肢があります。送にかかる時間は、だいたい発送から数時間~1週間以内で、時間帯指定も行えます。

台湾の大手ECサイトである「Pchome」は、24時間以内に配送する「PChome 24h購物」サービスを実施するなど、配送時間競争が激しく、消費者はより短い配送時間を要求している傾向が見られます。




筆者が在籍するトランスコスモス台湾は、日本企業のECサポートを積極的に行っています。市場規模は小さいですが、EC市場成長率の高い台湾でEC展開をお考えのEC担当者はぜひご相談ください。


trans+(トランスプラス) 編集部
trans+(トランスプラス) 編集部
ITアウトソーシングサービスで企業を支援するトランスコスモス株式会社のオウンドメディア編集部。メンバーはマーケター、アナリスト、クリエイターなどで構成されています。

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