LINE社ご登壇!導入担当者が語る「DEC CMS」選定の決め手 ウェビナーレポート
世の中に数多くのCMSツールがあるなか、どのツールが自社に合っているのか、どのツールが使いやすいのかなど、選定するのにも一苦労しているという方は多いのではないでしょうか。
今回は、10月27日(火)に開催された、トランスコスモス独自のSaaS型モデルCMS「DEC CMS (デック シーエムエス)」を活用したコンテンツの管理方法や、顧客体験価値を向上させるためのポイントをお伝えするセミナーの内容をダイジェストでご紹介します!
マーケティングを担当されている方、必見です。
😀記事の最後では本ウェビナーのアーカイブ動画視聴希望を受け付けております!
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【登壇者紹介】
胡 沙緒里 様
LINE株式会社(現 LINEヤフー株式会社)
広告事業本部
B2Bマーケティング室 マーケティングストラテジーチーム
横山 由佳
トランスコスモス株式会社
DEC統括 デジタルエクスペリエンス本部
DEC CMS推進部 部長
岩井 拓也
トランスコスモス株式会社
DEC統括 DTF総括 DEC事業推進本部
LINE推進部 部長
所 年雄
トランスコスモス株式会社
執行役員
DEC統括 デジタルエクスペリエンス本部担当
※2023年10月更新
目次[非表示]
トランスコスモス独自のSaaS型「DEC CMS」とは
まずはDEC CMS推進部の横山より「DEC CMS」の概要をご紹介しました。
トランスコスモス独自のSaaS型モデルCMS「DEC CMS (デック シーエムエス)」は、米国ボストンに本社を構えるAcquia,Inc.(以下、アクイア)と協業。全世界で提供されているCMS「Drupal」をベースに、トランスコスモス独自のカスタマイズ、サポートを加えたSaaS型のデジタルマーケティングプラットフォームです。
「DEC CMS」の特徴は、
・全世界で提供されているCMS「Drupal」をベースとしたクラウドサービス「Acquia Cloud」をプラットフォームとして採用。安心して使ってもらえるインフラ基盤。
・FAQ、コンタクトセンターに加えて、ソーシャルメディアなど、顧客との様々なタッチポイントを全体的にサポート。
・これまでの構築実績・運用経験から最適な機能を標準搭載。本来のCMSとしての機能はもちろん、さまざまなサービスとの連携による柔軟なデジタルマーケティングが可能。
・サイト制作~運用までワンストップでのサービス提供。効果的かつ効率的なデジタルマーケティング施策を実現。
の4つです。
DEC CMSの4つの特徴
また、「Acquia Cloud」を採用することでインフラ体制も万全。
ユーザーはインフラの整備等の余計な作業に手間取ることなく、本来の業務であるコンテンツ運用やデジタルマーケティング施策に注力することができます。
1. 最大限の性能を発揮できるよう設計されたサーバー構成の提供
2. パフォーマンス監視&手動チューニングによって、常時安定したサイトレスポンスを実現
3. ウイルス対策や改ざん防止等、安定したセキュリティ対策
4. OS・ミドルウェア、及びDrupalは定期的に最新バージョンへアップデートし、セキュリティを担保
5. 24時間365日体制でインフラサポートを実施し、障害発生時に迅速に対応
6. 死活監視やリソース監視、複数ゾーンへのバックアップを実施し、オプションでDR対策も可能
年々、新たなツールやカテゴリなどが増加する一方で、消えていくツールもあり、選定したツールがいつか使えなくなってしまうのではないかという不安を抱えるユーザーも多いことから、最近のトレンドはサービスやAPI連携が充実したプラットフォームをベースとし、そこから戦略にあったツールを組み合わせていくというケースが多く、「DEC CMS」はそういった点もふまえてサービス設計をしています。
DEC CMSが選ばれる理由
デジタルマーケティング施策を実施し、効果を最大化させるためには、運用時点での不安を解決するのが重要です。
どのツールを使うか、ツールを使いこなすためのノウハウや組織体制は万全か、データの収集や活用にかかる時間やコストが膨大になっていないか、こういった「時間・コスト・スキル」に関する課題を解決するのに役立つのが「DEC CMS」です。
「DEC CMS」が選ばれる具体的な理由としては、年間600件以上、サイトやCMSの構築・運用に関わる業務を行っているトランスコスモスならではのノウハウをもとにした、豊富な機能と外部ツールとの連携のしやすさがあげられます。
機能面では特に、「自分が承認すべきものや差し戻されたものを探すのが大変」「コンテンツ更新スケジュールなどを管理するのが大変」というユーザーの声をもとに、コンテンツ全体のスケジュールが一目で確認できるダッシュボードの設置をはじめ、個人のワークフローの管理、ToDoの設定やリマインダー通知機能、各種ツールの管理に便利なタグの管理や、直感的に誰でも簡単にページ作成のできるコンポーネント機能などが、ユーザーから支持されています。
また、主要メッセンジャーツールや接客ツール、動画配信ツールなどの外部ツールとの各種連携機能も豊富。
そのなかでも、
・計測タグと設置したいページを管理画面で設定するだけで誰でも簡単に計測できる
・タグが自動で埋め込まれ、手間もかからず計測ミスも防止できる
・「DEC CMS」から主要メッセンジャーツールを介したメッセージの送信が可能
・アンケート等で取得した属性情報をもとにしたセグメント配信が可能
・「DEC CMS」から直接、動画配信ツールへの動画アップロードが可能
・コンテンツと動画の一元管理が可能
といった機能がとても便利との声を多く頂いています。
こうした機能をもとに、抱えている課題の解決に期待が持てたと話すのは、LINE株式会社(現 LINEヤフー株式会社)広告事業本部の胡様。
運用コストの課題、サイトの拡張に付随するいくつかの問題、自由度・柔軟性の高いプラットフォームの選定、システムの安定性、これらの条件を満たすのが「DEC CMS」でした。
急激なアクセスが集中した際にもSaaSであるためサーバーが落ちることへの不安なども無く、快適に運用できたのは大きなメリットであったとお話しいただきました。
ウェビナーは終始、笑いの絶えない和やかな雰囲気でした
トランスコスモスの岩井(中央下)、横山(左上)、LINE株式会社(現 LINEヤフー株式会社)の胡様(右上)
顧客体験価値の向上に必要なものとは
続いて、トランスコスモス株式会社 執行役員の所より「情報を提供するのではなく、体験を提供するWebサイトへ」をテーマに、今後の企業のWebサイト運用に必要な点と、そのために具体的に必要なことをお伝えしました。
まず所が語ったのは、「なぜ企業のWebサイトで情報を提供するだけではなく、体験を提供していく必要があるのか」ということです。
インターネットの普及後、情報収集・発信のためのツールが徐々にPCからスマホへと移行し、SNSの普及をキッカケに、いつでも、どこでも、だれでも、気軽に情報収集や発信をすることができるようになりました。
お金で買える高価なものに価値を見出してきた「モノの消費」の時代から、現代ではレジレスの取組みや、自分だけのためのオーダーメイドのサービスを提供してもらうなど、気持ちの良い、ストレスのない「コトの体験」に価値を見出すように変化しています。
具体的にどういったことを提供していけば良いのかを難しく考える必要はなく、例えば、「分からないことを的確に素早く教えてくれるボットやライブチャットの実装」「その場所ですべての手配や手続きが完了するシステム」「クレジットカードを紛失したあとの面倒な手続きなどをカード会社が代理で行ってくれる」といった、顧客が不便だと思っていることを解決する、痒い所に手が届くサービスが提供できれば、顧客の体験価値は自ずと高くなっていきます。
とは言え、企業が何かやろうとするときには必ず「目的」や「結果」が求められます。
体験を提供するWebサイトは確実にCX(Customer Experience)の向上に直結しますが、ただ単に施策を実施するだけでは期待していたような効果が出ないこともあるため、まずはCXの本質を理解する必要があります。
CXの本質とは、「自社の顧客・顧客以外問わず、その事象の接触前や接触後のケアまで含めたサービスを設計していくこと」です。よくCXと混同されがちなものにCS(Customer Satisfaction)というものがありますが、この2つは対象が大きく異なります。
CSはあくまで自社の顧客の満足を上げること、今の課題を解決することを目的としているのに対し、CXは自社・自社以外問わず、全ての消費者に自社のファンになってもらうことを目的としています。
そのため、CXの向上につなげるためには、自社の顧客であろうとなかろうと、自社のファンになってもらうための要素を盛り込み、接触前・接触中・接触後というステージを理解したうえでWebサイトを設計していくことが重要です。
また、体験を提供し、他社サービスとの連携もスムーズにできるようなサービスサイトを作成するためにはAPI(Application Programming Interface)の利用も欠かせません。
APIを利用して他社のサービスや機能を自社のサイトに取り込む、逆に自社のサイトの機能を他社のサイトやサービスに提供する、この仕組みを上手く利用し、発展性を持たせることが重要です。
従来のAPI連携はソフトウェア同士が外部連携することをメインとしていましたが、近年ではネットワーク越しにデータや機能を提供する「Web API」が拡大し、単に機能提供だけでなく、企業間におけるサービスの連携もしやすくなっているため、「Web API」を活用し、自社サイトでの体験提供サービスを作っていくことがCX向上への近道となります。
ただし、便利だからと言って複数のAPIと連携することで、「連携先や自社サービスの仕様が変更されアクセスできなくなった」「連携先を拡大、縮小するたびに動作のテストが必要になる」「維持運用コストがかかる」「異動や退職により仕様を把握しているエンジニアがいなくなってしまう」といった課題が発生するケースも多くあります。
そのため、こうした手間や問題を省いてAPI連携をしていくための基盤を作っていくことも重要です。
そして最後に「トランスコスモスにもこうした課題を解決できないか、未然に防げないかという相談は多く寄せられています」「そこで解決策として、「DEC CMS」と「DEC Connect」を連携させるという方法をご提案していますので、興味・関心をお持ちいただければ是非ご相談ください」とまとめました。
DEC Connectについての詳細はこちら
DEC CMSとDEC Connectを組み合わせたAPI連携イメージ
質問回答コーナー
最後に、ウェビナーにご参加いただいた方からの質問とその回答をピックアップしました。
Q. DEC CMSの料金体系は?
A. SaaS型のサービスであるため、1年単位でのサブスクリプション契約となります。
基本的にPV数をもとに料金が計算され、アクセス数によって金額が変動します。
要件定義からサイトの構築をお手伝いしており、ご利用の環境によって料金も変動するため、詳しくはお問い合わせください。
Q. 他社のCMSと「DEC CMS」を比較したときに、どこがどう違うのか実際に使ってみた感想をもっと詳しく聞きたい(現 LINEヤフー株式会社 胡様への質問)
A. CMS用のサーバーを複数用意する、それに付随するライセンスも用意する、アップデートの度に作業工数と費用がかかる、高いセキュリティレベルを担保する必要がある、といった理由から、自社での運用はコストや手間が想定以上にかかるケースも多い。
それに比べてSaaS型ですぐに使い始めることができるDEC CMSのほうがコスト面やスピード感で優れていると感じた。
特別に本ウェビナーの動画を公開!
ご希望の方は「DEC CMS動画視聴希望」と記載のうえ、こちらからお問い合わせください。
※ご登壇企業様および弊社と同様のサービスを提供されている企業の関係者からのお申込みは、ご遠慮いただいております。
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参考:コロナ禍におけるウェビナー開催の実態
Q.今回のセミナーはどこから参加されていますか?
参加者のうち74%が「自宅」からという結果に。
これには所も「もっと会社やレンタルスペースなどからアクセスしている人が多いと思っていました」と驚きを隠せない様子でした。
Q.トランスコスモス主催のセミナー(ウェビナー)への参加は何回目ですか?
半数以上の方が初めて参加してくださったことに感謝しつつ、10回以上参加しているという結果が出たことにも「10回以上!凄いですね(笑) ありがとうございます!」と喜びを覗かせていました。
このほかにも興味・関心をお持ちいただいた方や、
・既存CMS(エンタープライズ向けCMS)に課題を抱えている
・小・中規模CMSを導入されているお客様でDMを検討されている
・新規サイトの立ち上げを検討されている
・マルチサイトを持たれている・検討されている
といった悩みをお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。