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AIを活用したWebサイトリニューアルでUX最適化とビジネス成果向上を実現!

Webサイトの定期的なリニューアルと改善を欠かすことはできませんが、その手法やパターン、目的は企業によって当然異なります。

自社の製品・サービスの認知度向上を目的としているのか、Webサイト経由での購買行動を増やしたいのか、そしてその目的を達成するためにどのような改善を行うべきなのかなど、実現したい内容に応じたKPIを設定し、達成するための施策を講じる必要があります。

本記事ではWebサイトに関する課題を明確にし、適切な改善策を講じることにより、魅力的で使いやすいWebサイトをつくるための秘訣をお伝えします。


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※『AIサブスク』は『改善MAKER』へサービス名を変更しました
※2024年6月14日更新

目次[非表示]

  1. Webサイトのリニューアルが求められる理由
    1. 1. UX(ユーザーエクスペリエンス)改善による購買行動の向上
    2. 2. SEO対策による訪問者数アップ
  2. 改善MAKERを駆使した効率的なWebサイトリニューアルの進め方
  3. Webサイト運用の強い味方、改善MAKERを深掘り
    1. 改善MAKER  for Process
    2. 改善MAKER for Target
  4. CV率10%改善!事例から学ぶ改善MAKER活用術
    1. 改善MAKERで発見した課題と改善施策①
    2. 改善MAKERで発見した課題と改善施策②
  5. まとめ

Webサイトのリニューアルが求められる理由

Webサイトをリニューアル・改善する目的はいくつかありますが、そのなかでも代表的な理由は次の2つではないでしょうか。


1. UX(ユーザーエクスペリエンス)改善による購買行動の向上

サイトデザインの陳腐化やユーザビリティの低下により、訪問者のエンゲージメントや満足度、CV率の低下につながります。さらに、訪問者に対して自社が時代遅れであるという悪印象を与える可能性もあります。

そのため、定期的なリニューアルや改善によってUXを最適化し、常に最新の状態に保つことで訪問者が求める情報やサービスを簡単に見つけることができるよう導線を整備する必要があります。

また、現在インターネット利用者の大半はスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスを使用しています。Webサイトがモバイルフレンドリーでない場合、訪問者の離脱を引き起こす原因にもなるため、モバイルデバイスでも最適な表示と操作性を提供することを意識する必要があります。


2. SEO対策による訪問者数アップ

Webサイトのデザインやコンテンツ、構造を最適化することで、検索エンジンのランキングを向上させることができます。

Webサイトが多くの人の目につきやすくなることで必然的にサイトへの訪問者が増え、製品やサービスの認知度向上、購買機会の増加につながります。


これらの理由から、定期的なWebサイトのリニューアルや改善は必要不可欠です。

Webサイトのリニューアル・改善を行うには、ユーザー(顧客)からフィードバックを収集し、改善点を正しく把握しながらデザインやナビゲーションを見直すことが求められます。

また、コンテンツの充実や更新、モバイルフレンドリーなデザインの導入なども考慮し、定期的な分析やABテストなどを重ねることにより、データに基づいた改善を行う必要があります。

この際、Google Analyticsをはじめとする解析ツールを活用したWebサイトのトラフィックや顧客行動の分析、ABテストツールを活用した異なるバージョンのページ比較テストを実施することでリニューアル・改善の効果を高めることができますが、ツールを使用する際の注意点も多くあります。

例えば、

・Webサイト運用・管理の属人化
・自社のニーズや目標に合わせた適切なツールの選択
・ツールを使いこなすための知識やスキルを習得する手間と時間

などがあげられ、乗り越えるべき課題の多さから対応が後回しになるケースも少なくありません。

改善MAKERを駆使した効率的なWebサイトリニューアルの進め方

トランスコスモスはWebサイトのリニューアルに関わる多くの課題を解決するために、AIを活用して顧客導線粒度でCVRが高まるプロセスを可視化。購入確度の高い見込み顧客を特定することで、購買体験を向上させる分析サービス『改善MAKER(旧 AIサブスク)』を開発・提供しています。

改善MAKERを実施されたお客様企業の70%以上でCV率向上を実現(110%~200%)しています。

改善MAKERの主な特徴は次のとおりです。

① 分析のスピードの早さ
データを受け取ってから最短3週間で分析レポートを提供(初回のデータ連携時のみ1~2か月)

② 全ページを網羅した分析を実施
顧客体験の流入から手続き完了まで、全ページを網羅して分析

③ 分析の解像度の高さ
成果向上のための改善箇所や見込み顧客をピンポイントで特定し、得られる効果を算出

④ 優れたコスト面
事前にトライアルを行い、成果を確認した後に本契約することが可能



また、分析を開始するためのハードルが低いのも特徴です。

データ分析時に必ず必要となるアナリストやエンジニア、AIツール、分析ノウハウ、システムはすべてトランスコスモスにおまかせ。事前に必要なものは次の2点のみです。

◆ アクセスログのデータ
GA4、Adobe Analytics、KARTE Datahubに対応可能

◆ CVポイント
増やしたい、もしくは減らしたいお問い合わせ(CV)を1つ指定

Webサイト運用の強い味方、改善MAKERを深掘り


改善MAKERは顧客導線の可視化、CV貢献プロセス、改善効果シミュレーションなどのレポートを提供します。


改善MAKER  for Process


従来のアクセスログ解析では顧客体験のなかに大きな売上拡大の機会が存在したとしても、ページ単体で分析するには膨大な手間と時間がかかるうえ、数億~数百億も存在する行動パターンを全て人の手で収集・分析することは事実上、不可能でした。

一方、トランスコスモスが提供する改善MAKERでは人によるピンポイントでの分析ではなく、AIによって認知・流入経路・導線・購入といった膨大な行動プロセスを網羅的に把握し、そのなかに潜むCVR向上の機会を逃すことなく可視化します。

そのため、顧客行動プロセスに則したサイト導線・ページ改善を行うことができ、顧客体験の改善に直結します。

また、数億~数百億すべての行動プロセスを可視化・分析することにより、購入率や自己解決率を最大化することにも寄与します。



CVが増加・減少する導線を特定した後は、アナリストによって原因分析をまとめ、次のポイントに分けてレポートを作成。お客様企業へ共有します。

・CVプロセス分析
 ⇒CVに至る顧客がよく辿る導線(王道のルート)を抽出

・中間CVページ分析
 ⇒CVRに影響する最優先で改善すべきページをURL単位で抽出

・マジックイベント(※1)分析、改善効果シミュレーション
 ⇒重要なページを起点とし、CVRが上昇・低下する導線と改善時の成果を試算
(例)AのページからBのページへ遷移するとCV率が〇〇%、CV数〇〇件、売上効果が〇〇%上昇・低下しますといったシミュレーションを実施

・コンテンツ評価
 ⇒CVRが上昇・低下する理由を顧客行動とページコンテンツから仮説立て、原因を分析し、改善提案を実施


改善MAKER for Target


トランスコスモスの分析ノウハウをもとにカギとなる変数を特定し、隠れていた見込み顧客を発見、リスト化します。

また、顧客の行動ログをもとにターゲットをランク分けし、CV確率や行動特徴などを可視化します。

お客様企業より共有されたアクセスログから購入・解約に関わる変数を抽出し、顧客ごとに購入・解約の確率を予測。

そのうえで購入もしくは解約する確率の高い順にリスト化し、ターゲットAの顧客に対してはAのメルマガや広告を配信、ターゲットBの顧客へはBのメルマガや広告を配信、のようにターゲット別の施策を効果的に実施するための仕分けを行います。



お客様企業へのアウトプットはAIが顧客識別IDごとにCV確率を予測し、見込み顧客リストを作成。

それをもとにアナリストが購入確率ランク別の顧客の特徴(※2)を分析し、ターゲティング施策案をレポーティングする顧客プロファイル(※3)を作成します。

CV率10%改善!事例から学ぶ改善MAKER活用術

ここからは改善MAKER for Process(旧 AIサブスク for Process)を活用した、東急ホテルズ&リゾーツ株式会社様(以下、東急ホテルズ&リゾーツ様)の売上増加に関する事例をご紹介します。



東急ホテルズ&リゾーツ様では、次の2つの課題を解決するための方法として、改善MAKER for Processを活用されています。

・従来のアクセスログ解析ではページ単位での離脱率減少やPV数増加に留まり、宿泊予約増加の視点での分析、施策立案ができない

・顧客のWeb行動を流入から宿泊予約/離脱までのプロセス単位で捉えたうえで、課題を出す必要がある


この課題に対し改善MAKERを活用することで、CVを促進もしくは阻害する遷移行動(導線)98本を特定し、そのなかでも特に改善期待値の高い3本の顧客行動を深掘りすることで課題をスムーズに導出。

導出された課題から改善施策を立案・実施することで、改善対象となった導線のCVRが10%増加、売上が年間で4,500万円増加の効果が期待されています。


改善MAKERで発見した課題と改善施策①


改善MAKERによって発見された課題と、改善策を具体的にご紹介します。

まず1つめの課題として、CVを阻害する行動である “宿泊プラン検索後、顧客情報の入力画面に遷移する顧客は、CVRが84%低下する” を特定し、この原因として “特別プランで絞込み検索をしても顧客情報の入力画面でその旨の記載がなく、適用されたかが分からないためTOPページに戻ることで、そのまま離脱につながっている” というプロセスが存在することが判明。

この課題を解決するために、特別プランが適用されていることを顧客情報の入力画面から予約完了に至るまでの各画面で明確にすることで、TOPページへの遷移率を減らすための施策を講じました。


改善MAKERで発見した課題と改善施策②


2つめの課題はCVを阻害する行動である “宿泊プランの閲覧直後に個別ホテルのTOPページに遷移する顧客はCVRが39%低下する” を特定。

この原因として “プランを比較しにくいため気になる宿泊プランを見つけることができず、TOPページに戻ることで離脱につながっている” というプロセスが存在することを発見したため、改善策として “宿泊プランの表記方法を見直し”“プラン検索時の絞込み方法を改善” することで、TOPページへの遷移率を減らすための施策を講じました。

まとめ

Webサイトのリニューアル・改善は、ビジネスの成功にとって重要な要素です。しかし、そのプロセスには膨大な時間とリソースを必要とします。

そのため、AIの力を借りることでそのプロセスを大幅に効率化し、より精度の高いパフォーマンスの最適化、UXの改善、煩雑なタスクの自動化、モバイルフレンドリーな設計、さらにはWebアクセシビリティなど、Webサイトを持つ全ての企業が向き合う必要のある課題にも早期に対応することができます。

改善MAKER実施の際には、抽出された多くの課題から「ここは既に改善に向けて取り組んでいる」「こんな課題があるのは気付かなかった」など、トランスコスモスの運用チームが伴走しながらディスカッション・仕分けをし、改善のための取り組みを進めていきます。

Webサイトに関する課題の発見・早期改善を実現するためにも、まずはお気軽にご相談ください。


トランスコスモスは引き続き、お客様に求められるサービスを提供していきます。

本記事の内容についてご興味・ご関心をお持ちいただけた際は、お気軽にお問い合わせください。


お問い合わせはこちら



※1:マジックイベントとは “顧客行動の2ページ間の遷移によるCVR上昇などのイベント” のこと

※2:1か月間のサイト訪問回数や購入頻度、購入に至るまでの滞在時間やPV数などをランク別にアウトプット

※3:ランクごとの過去購入経験や想定される購入行動、応対の方針などをアウトプット


trans+(トランスプラス) 編集部
trans+(トランスプラス) 編集部
ITアウトソーシングサービスで企業を支援するトランスコスモス株式会社のオウンドメディア編集部。メンバーはマーケター、アナリスト、クリエイターなどで構成されています。
 

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