【徹底解説】Googleアナリティクス360と標準版の違いとは?!ー第1回:データ処理量と質

【徹底解説】Googleアナリティクス360と標準版の違いとは?!ー第1回:データ処理量と質

Googleアナリティクスは、「標準版」(無償で使用可能)と、有償の「アナリティクス360」の2つが存在しますが、両者には取り扱えるデータに大きな差があります。

特にアクセス数の多い大規模Webサイトで、正確なレポーティングや分析をおこなうためには、アナリティクス360が不可欠です。

本記事では、以下の観点でアナリティクス360と標準版の違いを解説していきます。

1.データ処理量

Googleアナリティクスでは、「ヒット」と呼ばれる単位でアクセスデータを管理しています。「ヒット」とは、Google アナリティクスに送信・処理されるデータの通信単位のことです。

たとえばあるページを閲覧したときに、「ページ」のヒットが送信されます。他には、「イベント」や、「eコマース」のヒットなどもあります。ユーザーの行動を記録した、最小粒度のデータの通信単位と考えるとわかりやすいでしょう。

標準版のGoogleアナリティクスでは、一ヵ月に送信されるヒット数の上限が定められています。それを超えた場合は、超過分のデータが正常に処理される保証はありません。またアラートが管理画面上に表示され、Googleアナリティクスのレポートが使用できなくなる可能性があります。

Googleアナリティクス標準版の上限は、アカウント単位で一ヵ月あたり1,000万ヒット。一方、Googleアナリティクス360では、プロパティ単位で一ヵ月あたり20億ヒットまで保証されています。

企業のWebサイトでは、大量のアクセスがあることに加え、ユーザーの行動を細かくトラッキングするための設定(たとえばイベントなど)がなされていることが多く、1,000万ヒットは簡単に超えてしまいます。

Googleアナリティクス360では、大規模なWebサイトでも安心してデータ処理ができるようになります。

ヒット数の上限

アナリティクス360 20億ヒット(プロパティ単位)
アナリティクス標準版

1,000万ヒット(アカウント単位)

2. 分析軸

Googleアナリティクスは、様々な「ディメンション(データ属性)」を標準で用意しています。

たとえば、URLにカスタムパラメータを付け、「参照元」「メディア」「キャンペーン」で流入元情報を見たり、アクセスしたユーザーが閲覧した「ページ」を集計したりできます。これらが標準のディメンションです。

一方、独自の分析軸を持ちたいときもあります。たとえば会員サイトを運営する企業であれば、アクセスしてきたユーザーを会員と非会員に分けて、それぞれの導線を把握したいと考えるでしょう。このようなときにカスタムディメンションを利用します。

多くの企業が、Googleアナリティクスで、「カスタムディメンション」を利用して分析をおこなっていますが、カスタムディメンションの設定数には上限が定められています。

Googleアナリティクス標準版の上限は20個です。一方、Googleアナリティクス360では、200個まで設定可能です。標準版に比べて10倍となり、企業独自の計測要件を満たしたカスタマイズ分析が可能になります。

カスタムディメンションの上限

アナリティクス360 200個
アナリティクス標準版 20個
設定画面 カスタム定義―カスタムディメンション

3. データ更新頻度

Googleアナリティクスのリアルタイムレポートでは、現在Webサイトを訪問しているユーザーをリアルタイムで確認できます。

しかし、そこで把握できる情報は、「アクティブユーザー数」「アクセス先ページ」「参照元」「端末種別」などに限られており、セグメント等と掛け合わせて集計することもできません。そのため、レポート(リアルタイム以外)のデータが更新されるのを待つ必要があります。

Googleアナリティクス標準版では、レポートに当日データが反映されるまでに、原則として24時間を要します(保証なし)。一方、Googleアナリティクス360では、当日データは4時間以内に反映されます。

いち早く状況を確認し、施策を打ちたいビジネスでは、Googleアナリティクス360のデータ更新頻度が優位に働きます。

レポート反映時間(当日データ)

アナリティクス360 4時間以内
アナリティクス標準版 24時間以内(保証なし)

4.データ精度

Webアクセスデータからレポートを作成するためには、膨大なデータを処理しなければいけません。そのため、データをサンプリング(標本抽出)することがあります。

標準版のGoogleアナリティクスでは、レポート対象期間に50万セッション以上(プロパティ単位)を含んでいる場合に、サンプリングがおこなわれます。

また、場合によっては、ビューフィルタ、セグメントなどを適用し、複雑なアドホッククエリが発生した際もサンプリングがおこなわれる可能性があります。

サンプリングレートはセッション数によって変わりますが、大規模Webサイトの場合、10%以下のデータに基づくケースも少なくありません。

一方、Googleアナリティクス360では、レポート対象期間に1億セッション以上(ビュー単位)、であり、大量のデータでも正確に処理ができるようになります。

<非サンプリングレポート>
さらにGoogleアナリティクス360限定の機能として、「非サンプリングレポート」があります。

レポートをエクスポートする際に、「非サンプリングデータのリクエスト」をおこなうことで、サンプリングがかからないレポートをダウンロードできるようになります。

<カスタム表>
「カスタム表(カスタム テーブル)」は、非サンプリングデータを取得するために使います。

たとえば、「ディメンションAでは、精緻な数値を把握したい」場合、カスタム表を使用することで、そのデータはサンプリング処理されず収集されるようになります。

サンプリングがかからないセッション数(レポート対象期間内)

アナリティクス360 1億セッションまで(ビュー単位)
アナリティクス標準版 50万セッションまで(プロパティ単位。複雑なアドホッククエリが発生した場合は上記より少ないセッションでもサンプリングが発生する場合があります。)

※他に、アナリティクス360には「非サンプリングレポート」や「カスタム表」など、サンプリングされないデータを確認できる機能が備わっています。

メニュー項目 非サンプリングレポートメニュー

 

今回は標準版と360との違いを説明しました。管理画面の違いこそありませんが、計測できる量、質ともに大幅に機能拡張されていることをお分かりいただけたでしょうか。

Googleアナリティクス360の機能を最大限活用するためには、計測設計~実装~評価・分析までの各ポイントで最適な運用が必要です。

第二回では分析深度についてご紹介します!

トランスコスモスでは、お客様のKPIに合わせた各種分析や実装のサポートを行っております。Google アナリティクス 360に興味がある方は是非、以下のフォームからお問い合わせください。

 

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