
【徹底解説】Googleアナリティクス360と標準版の違いとは?!ー第3回:Googleマーケティングプラットフォーム連携
Google アナリティクス360は、Googleマーケティング プラットフォーム(GMP)の一翼を担っているプロダクトです。標準版(無償で使用できるGoogleアナリティクス)に比べて、他のGMPプロダクトとの連携に優れています。
第3回では、Google アナリティクス360と、
- Google ディスプレイ&ビデオ360
- Google 検索広告360
- Google キャンペーンマネージャー
の連携メリットに焦点を当てていきます。
前回までのおさらいはこちらから!
【徹底解説】Googleアナリティクス360と標準版の違いとは?!ー第1回:データ処理量と質
【徹底解説】Googleアナリティクス360と標準版の違いとは?!ー第2回:分析深度
※ 2023年9月更新
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Googleマーケティング プラットフォームとは?
Googleマーケティング プラットフォームは、Googleアナリティクス360スイートと、広告主向けに提供されていたDoubleClickブランドが、2018年に統合されて誕生したプラットフォームです。
<Googleマーケティング プラットフォームを構成するプロダクト>
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・Google アナリティクス360(Google Analytics 360)
・Looker Studio(旧 Google データポータル)
・Google オプティマイズ360(Google Optimize 360)
・Google タグマネージャー 360(Google Tag Manager 360)
・Google サーベイ360 (Google Surveys 360)
・Google ディスプレイ&ビデオ360(Google Display & Video 360)※旧名称DoubleClick Bid Manager(DBM)
・Google 検索広告360(Google Search Ads 360)※旧名称DoubleClick Search(DS)
※ 2022年10月にGoogleデータポータルは『Looker Studio』へ名称変更しました
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<関連プロダクト>
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・Google キャンペーンマネージャー(Google Campaign Manager)※旧DoubleClick Campaign Manager(DCM)
・Google スタジオ(Google Studio)※旧DoubleClick Studio
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DSPの機能を持つ「DoubleClick Bid Manager」は、「ディスプレイ&ビデオ360」に。入札管理ツール「DoubleClick Search」は、「検索広告360」という名称に変わりました。
また、第三者配信ツールである「DoubleClick Campaign Manager」は、「Google キャンペーンマネージャー」になりました。またクリエイティブ制作・管理ツールである「DoubleClick Studio」は、「Googleスタジオ」となっています。
Google アナリティクス360と、他のGoogleマーケティング プラットフォーム プロダクトとの連携
Google アナリティクス360は、他のGoogleマーケティング プラットフォーム プロダクトとの連携力に優れています。
Googleアナリティクス360とディスプレイ&ビデオ360との連携
Googleアナリティクス360 (以降、アナリティクス360) 利用している広告主であれば、レポート統合により、アナリティクス360上でGoogleディスプレイ&ビデオ360 (以降、ディスプレイ&ビデオ360)のデータを表示、分析できるようになります。
キャンペーンの成果をアナリティクス360内で確認できるようになります。またアナリティクス360のエンゲージメントに関わる指標(たとえば「直帰率」や「セッション時間」など)と組み合わせて分析できるようになります。
もう一つの特徴は、アナリティクス360上で、ディスプレイ&ビデオ360の各ディメンションを使い、ユーザーをセグメントできることです。
このセグメントはリマーケティングリスト作成時に活用できるため、広告配信のターゲティング精度が向上します。
Googleアナリティクス360と検索広告360との連携
アナリティクス360とGoogle検索広告360 (以降、検索広告360)を利用している広告主であれば、レポート統合により、アナリティクス360上で、検索広告360のデータが表示されます。
これによって検索広告360の各ディメンションと、アナリティクス360の各指標を掛け合わせて分析できるようになります。
施策の活用としては、たとえばキーワードごとの新規セッション率をGoogleアナリティクスで計測し、その数値を検索広告360での入札調整に活用することができます。
また、これはGoogle広告だけでなく、Yahoo広告に対しても同様のことができるため、一括で管理することが可能になります。
Googleアナリティクス360とキャンペーンマネージャーとの連携
Google キャンペーンマネージャー(以降、キャンペーンマネージャー)もアナリティクス360と統合が可能です。ディスプレイ&ビデオ360、検索広告360と同様にレポートが新たに表示されます。
Google広告のレポートと異なる点として、キャンペーンマネージャーのレポートではクリックベースだけでなく、インプレッションベースの内容も含まれます。
つまりアナリティクス360とキャンペーンマネージャーとの連携によって、クリックスルーだけでなく、ビュースルーのユーザー導線を把握することができるのです。
GA360画面キャプチャ:設定 - Google アナリティクスと他のサービスとのリンク状況
まとめ
Google マーケティング プラットフォームは、プロダクト間の連携に優れており、たとえば「Looker Studio」や、「オプティマイズ360」は、標準版のGoogleアナリティクスにも連携可能です。
ただし、今回ご紹介した「ディスプレイ&ビデオ360」、「検索広告360」、「キャンペーンマネージャー」との連携は、アナリティクス360でしかできません。この連携によってアナリティクス360の解析データを有効に活用できます。
数多くのキャンペーンを展開する企業では、成果の管理が課題になります。キャンペーン成果の一元管理ができるアナリティクス360を導入することには、大きな意味があるでしょう。つまり、アナリティクス360は他GMPプロダクトを一元管理する基盤としての重要な役割を担っています。
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