GoogleやFacebookを脅かす!?知らなかったでは済まされない、「Amazon広告(AMS/AAP)」の基礎知識
その名を知らない方はほとんどいないと思われる、Amazon(アマゾン)。
アメリカ・シリコンバレーでは、Amazonが何かビジネスを始めると発言するだけで、すでにそのビジネスをやっている企業の株価が急落すると言われるほどの影響力があります。事実、世界最大の玩具小売りチェーン、米トイザラスの経営破綻は、Amazonとの競争激化が原因のひとつだと言われています。
そんなAmazonが広告事業にも本気で乗り出してきた今、「Amazon広告なんて知らなかった」では済まされません!改めて「Amazon広告とは何か」について、一緒に見ていきましょう。
【追記】 AMSやAAPと呼ばれていた「Amazon広告」が、2018年9月5日より「amazon advertising」に名称を統一しました。 変更点などはこちらの記事をご覧ください! |
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「Amazon(アマゾン)広告」とは?
Amazon広告とはその名のとおり、Amazon上に出せる広告であり、Amazonで検索/購買する何百万人ものユーザーにリーチできるのが大きな特徴です。
ユーザーが何か商品を検索しているとき、自社の似たような商品の広告を出すことで、ユーザーに見つけてもらうことができます。
Amazon広告の代表的なものにAMS(Amazon Marketing Service)とAAP(Amazon Advertising Platform)がありますが、その2つについて説明する前に、まずはなぜ今Amazon広告に注目するべきなのかをご説明します。
今、「Amazon広告」に注目すべき3つの理由
1.Amazon広告はGoogleやFacebookの広告収入を超える予想!?
アメリカ・eMarketerの調査によると、広告収入額で圧倒的なシェアを誇るGoogleやFacebookの市場シェアは今後減少し、Amazonのシェアは伸びると予測されています。今はアメリカでトップのデジタル広告販売業者の中で5位を獲得しているAmazonが、2020年には3位になる可能性がある、ともあります。
これだけ影響力が出てくるAmazon広告、遅れをとってはいけません!
2.AmazonはもはやただのECサイトではなく検索エンジンに
MarketTrackによると、アメリカでは商品を購入しようと検討しているユーザーの58%が、最初に商品を検索するサイトはAmazonとあります。
今やAmazonは商品やブランドをユーザーに知ってもらうための重要なチャネルとなっており、マーケティング担当者にとってはAmazonをいかに有効に活用するかが重要になってくるのです。
自然検索で流入数を増やすためにSEO対策をするように、検索エンジンと化したAmazonの対策も必要ではないのでしょうか。
3.Amazonはオンラインショッピングをする際に利用されるサイト第1位
トランスコスモス調査部「アジア10都市オンラインショッピング利用動向調査2018」によると、日本国内でユーザーがオンラインショッピングする際に利用しているサイトやアプリの第1位はAmazonです。
日本で第1位はAmazon
Amazonは数億種類の品ぞろえを誇る日本最大級のECサイトであるだけでなく、最近ではビデオオンデマンドやミュージックなどの様々なサービスも提供しています。
そのため、有料のAmazonプライム会員数も年々増えており、ジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は2018年4月、株主宛ての書簡を公表し、有料のプライム会員が世界で1億人を突破したと発表しています。
オンラインショッピングのサイトとしての地位を築き上げ、プライム会員も順調に伸びてきているAmazon。
巨大なプラットフォームとなったAmazonでの広告戦略を、企業は考える必要があるのではないでしょうか。
それでは、Amazon広告の代表的なサービスであるAMS(Amazon Marketing Service)とAAP(Amazon Advertising Platform)について見ていきましょう。
AMS(Amazon Marketing Service)とは?
まずは、AMS(Amazon Marketing Service)について解説していきます。
AMS=Amazonが提供するオークション型クリック課金広告 |
Amazon内に広告を出稿できるサービスで、ユーザーが検索したキーワードに基づいて広告を表示します。
AMSは、ユーザーが検索したキーワードに応じ、ユーザーの目につきやすい「検索結果画面上部」などに商品情報を掲載する広告商品です。いわば、「Amazon内でのリスティング広告」のようなものです。
AMSに出稿することにより、ユーザーの視認性が向上、クリック・商品購入の機会が増えるため、Amazon内での売上拡大を目指すことができます。
AMS3つの広告配信フォーマット
AMSの広告配信フォーマットは3つあります。
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それぞれの特徴は以下のとおりです。
スポンサープロダクト広告
・ユーザーが検索したキーワードに対して関連度の高い広告を掲載 ・検索結果ページや商品詳細ページに表示される ・課金体系はクリック課金(CPC)型 ・キーワードターゲティングが可能 ・広告効果測定ツール(無料)があり、管理画面から広告効果の分析可能 ・スポンサープロダクトの利用には大口アカウントであることが条件 |
ヘッドライン検索広告
・検索結果ページ最上位に大きく露出可能なインパクトのあるバナー広告 ・課金体系はクリック課金(CPC)型 ・バナーをクリックすると、専用のLP(ランディングページ)に遷移 ・キーワードターゲティングが可能 |
商品ディスプレイ広告
・カテゴリーページや商品詳細ページの右下のほうに表示されるバナー広告 ・課金体系はクリック課金(CPC)型 ・バナーをクリックするとその商品詳細ページに遷移 ・キーワードではなく閲覧中の商品や興味・関心によってターゲティングされ、配信される ・CV獲得というより商品やブランド認知向き |
AAP(Amazon Advertising Platform)とは?
次に、AMSとあわせてよく登場するAAP(Amazon Advertising Platform)について解説していきます。
AAP=Amazonが提供する広告配信DSP |
Amazonの閲覧・購入履歴を基にセグメント化した広告を、Amazon内を中心に出稿することが可能です。
AAPは、Amazonの商品閲覧・購買データをもとに広告配信を行います。従来の検索履歴やWeb閲覧履歴などに基づくターゲティング広告とは異なり、鮮度の高いユーザー行動データを活用するため、Amazon内外にいるお客様企業のターゲットユーザーへ、より適切な誘導や情報提供を行うことが可能です。また、Amazon内に広告枠をもつDSPは、数あるDSPの中でもAAPだけです。
AMSとAAPの違いは?
Amazon広告とひとくちにいっても、AMSとAAPというサービスがあるのはおわかりいただけたかと思います。
「それで、結局AMSとAAPの違いは?」「どう活用したらいいの?」という疑問について、まとめてみました。
POINT
AMS=顕在顧客を刈り取る検索連動型広告
「キーワード」「商品」によるターゲティングが可能。 競合商品にシェアを取られないための対策に使うことができます。 |
POINT
AAP=Amazonのデータを活用した配信ができる唯一のDSP広告
Amazonで閲覧・購買している行動をもとにターゲティング配信が可能。 Amazonユーザーと自社顧客データの掛け合わせ配信もできます。 |
そんなAmazon広告(AMS/AAP)はフルファネル対応です。
見込み顧客や検討層などのターゲットユーザー層に合わせて、AMSとAAPを使い分けることができます。
見込み顧客〜興味関心層のユーザー層に対してはAAPを活用して商品理解を促進。検討層〜購入のユーザー層に対してはAMSで配信対策など、マーケティング戦略に合わせてAmazon広告を活用しましょう。
Amazon広告の料金・価格・出稿料は?
Amazon広告の料金は、公式ページの媒体資料をご覧ください。
また、Amazon広告にはさまざまなパッケージプランがあります。
認知獲得のためのパッケージや販売促進のためのパッケージ、視認性の高い動画広告のパーケージなど。
Amazon広告が気になるけど複雑そう・・・とお困りの方へ
媒体資料をご覧いただくとわかるかと思いますが、Amazon広告はメニューもパッケージもたくさんあって、なんだか複雑・・・
そんなお困りのあなたは、Amazonが公式に提供している動画をご覧になるのはいかがでしょうか?
↓こちらのページにも動画へのリンクがたくさんあるので、チェックしてください!
https://ams.amazon.co.jp/faq/ref=ams_head_faq
それと、もうひとつ。小耳に入れておきたい情報が!!
トランスコスモスでは、2018年3月に仙台にAmazon向け専属プランニングチームを設立しました!
▲仙台プランニングセンター
検索連動型広告/ディスプレイ広告の運用知見をもった専門スタッフからなる組織で、AMSおよびAAPにおける導入・運用・改善を提供し、お客様企業のマーケティング活動を支援します。(参考:弊社ニュースリリース)
ここには載せられない活用事例などのお話もできますので、Amazon広告が気になる方はぜひ下記のお問い合わせからお気軽にご相談ください!