
CXスクエア那覇が挑んだ「削れない現場」での電力削減
※本記事は2026年8月10日にトランスコスモスSDGs委員会に掲載された記事を転載しています。 |
トランスコスモスでは各センターにおいて環境保全活動を推進し、SBTに沿ったGHG削減目標の達成を目指しています。
今回ご紹介するのは、その中でも優れた成果が評価され、共同社長賞を受賞したCXスクエア那覇です。
「省エネが難しい」とされる環境の中で、大幅な電力削減を実現。その成功の裏側をご紹介します。
CXスクエア那覇は24時間365日対応の業務を担う大規模拠点であり、2026年7月現在、約1,300名の従業員が勤務しています。SBTに沿ったGHG削減目標達成に向けて、電力使用量削減を中心とした環境保全活動を推進してきました。
「大規模拠点だから難しい」「24時間稼働だから削減余地は少ない」。そんな常識に挑戦した結果、2025年度に次の成果を達成しました。
【那覇センターの約1か月分の電気料金に相当する削減効果】
・年間電力使用量 ▲7.3%
・電気料金 ▲9%
では、どのようにしてこの成果を実現したのでしょうか。
CXスクエア那覇が着目したのは、「設備を止める」のではなく「使い方を変える」という発想でした。
単純に設備を停止できない現場だからこそ「使い方の最適化」と「職場環境改善を両立する省エネ」を追求。その積み重ねが、大幅な電力削減という結果につながりました。
まず徹底したのは未使用エリアの電源管理です。使用していない会議室や休憩室の消灯、タイマー設定の最適化、巡回時の確認など、日々の小さな改善を積み重ねました。
また、空調についてはフロアごとの設定温度管理をルール化し、共用部や喫煙所の設定温度を1℃引き上げました。さらに2026年2月からはエントランスや共用部の空調停止時間を10分前倒しし、運転時間そのものを短縮しました。
その中でも特に注目されたのが、自社ビルという強みを活かして実施した遮熱・遮光施策です。4月には遮光性能の高いロールスクリーンへ更新し、12月には窓ガラスに遮熱・遮光コーティングを施工しました。
自社ビルを保有していることから、管理会社と連携することで、省エネ施策の一環として提案を受けた遮熱・遮光工事を迅速に実施することができ、建物全体に対する大胆かつ効果的な取り組みが可能となりました。効果測定の結果、窓ガラスのコーティング施工箇所では表面温度が約6℃低下し、ロールスクリーン導入箇所においても約1.8℃の温度低下が確認されました。

ロールスクリーンを導入
しかし、この成果は単なる省エネだけにとどまりませんでした。
窓からの映り込みが減少したことでPC画面が見やすくなり、業務効率の向上につながりました。
また、外部からの視線を遮ることでプライバシー保護や安全性向上にも貢献しています。さらに1階の従業員専用託児施設「チャイルドルームKiitos(キートス)」では、沖縄の強い日差しが和らぎ、園児が窓際でも安心してのびのびと活動できる環境が整いました。

「チャイルドルームKiitos(キートス)」
空調設定を1℃上げたことによる副次効果もありました。これまでエレベーターホール付近では結露水が発生し、従業員から不快との声が寄せられていましたが、設定温度を27℃へ変更したことで結露が減少。天井への湿気蓄積も抑えられ、防カビ効果や衛生環境の改善にもつながりました。
活動を進めるうえで最も苦労したのは、快適性とのバランスです。省エネだけを優先すると、従業員満足度を損なう可能性があります。そのため衛生委員会を活用しながら、施策の目的や効果を丁寧に説明し、多くの従業員の理解と協力を得ました。
この合意形成こそが、今回の成果を支えた重要な要素だったといえます。
クロストークでは「賃貸ビルでも実施しやすい施策」「他拠点でも再現可能」と高い評価を受けました。実際に、空調管理や遮熱対策、消灯ルールの徹底は特別な技術を必要とせず、多くの拠点で応用できます。
今回の事例は、現場の知恵と継続的な運用が大きな成果につながることを示した好例となりました。
CXスクエア那覇では今回の成果に満足することなく、今後はフロア運用の最適化や設備更新によるさらなる省エネにも挑戦していきます。
環境負荷の低減だけでなく、働きやすさや安全性の向上も両立しながら、GX推進を通じて企業価値向上に貢献していきます。
これからも現場発のアイデアを積み重ね、持続可能な未来づくりに挑戦していきます。
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