
東大で行われた研究会に登壇!トランスコスモスの生物多様性への取り組み
※本記事は2025年7月3日にトランスコスモスSDGs委員会に掲載された記事を転載しています。 |
2025年6月13日(金)東京大学駒場リサーチキャンパスにて、(一社)生産技術研究奨励会「生物多様性と自然資本に関する特別研究会」が開催されました。
トランスコスモスが今回の研究会へ登壇することになった背景として、トランスコスモスは環境方針で「生物多様性及び生態系の保護」に取り組む姿勢を示していますが、環境省「自然共有サイト」に認定された大分県・田島山業の森で生物生態系調査を行う東京大学へトランスコスモス財団が支援を行ったことから、森研究室とのつながりが生まれ、本セミナーの登壇となりました。
講演概要
トランスコスモス株式会社
上席常務執行役員/事業開発総括 公共政策本部長
高山智司
DX企業のトランスコスモスが生物多様性へ取り組む意義について
講演ではトランスコスモスの事業が単なるコンサルタントやシステム構築にとどまらず、顧客の業務を深く理解し、満足度を高めることに力を入れる企業方針であることの紹介がありました。
また、トランスコスモスでは社内取締役全員が参加するSDGs委員会を設立してから統合報告書の発行を決めるといった “まず枠組みを作ってから具体的な活動に落としていく” という国や省庁の進め方を実践してみたことが、サステナビリティの推進につながったという事例を紹介しました。
その他、攻めのサステナビリティとして自治体との共同事業や、民間企業のGHGデータ収集支援など、社会課題解決に向けた具体的なビジネスへの取り組みも紹介されました。
講演の様子 東京大学駒場リサーチキャンパスにて
環境省
自然環境局 自然環境計画課 生物多様性主流化室長
永田綾氏
ネイチャーポジティブ政策の最新動向に関する講演
永田氏は、「ネイチャーポジティブ経済の実現」に向けて、企業の価値創造プロセスとビジネス機会の具体例をあげ、TNFD等の開示支援だけでなく、ネイチャーポジティブ経営が企業としての付加価値をあげていくよう国の施策としてバックアップをしていく等、企業や社会全体が積極的に生物多様性の保護に貢献することを促進する仕組みづくりや自然資本と企業活動をつなぐ政策の方向性を詳述しました。
また、今後企業が生物多様性保全にどれだけ貢献したかを評価する新たな指標の導入も予告しました。
パネルディスカッション
パネルディスカッションでは、高山と永田氏、森章教授により、企業・行政・学術の代表者が集結し、「生物多様性と企業経営の接点」について活発な意見交換が行われました。
三者の合意点として、生物多様性は気候変動に比べて「可視化しにくい」ため、企業内での浸透が難しい。今後は、啓発を超えて「ビジネスに直結する支援」が求められるという意見で一致しました。
企業と政府とアカデミアが連携し、環境保護と経済活動の調和を図る重要性とそれぞれの役割について改めて認識しました。
まとめ
今回の講演は、企業がどのように環境問題に取り組み、社会全体で持続可能な未来を築くために協力していくべきかを考える貴重な機会となりました。
このようなイベントが今後も多く開催され、企業と行政・研究機関との情報共有や勉強会の開催を通じ、企業が生物多様性と自然資本を経営に取り込むことで、社会的責任を果たすだけでなく、新たなビジネスチャンスを見出すことも可能になることを期待しています。
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